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2020年1月 2日 (木)
痴愚神礼讃 - ラテン語原典訳 (中公文庫)
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エラスムス / 中央公論新社 / 2014-01-23
この本、別の訳書(ラテン語原典からの初の訳出とのこと)で「なんだかわからんなあ...」と思いながらフガフガと読み始めていたんだけど、ふとしたきっかけで、実はその訳が専門家の目から見るとかなり誤りが多いといわれているらしいと知り、中断して中公文庫版で読み直した。
えーと、訳者あとがきによれば、かの訳書はほとんど全頁に誤訳・誤読が溢れ、無惨・珍妙・不可解・面妖、一読して仰天・当惑・慨嘆、これではエラスムスがあまりに気の毒で、意を決し新訳に取り組んだとのこと。 いやー、豊かな罵倒表現を堪能しました。
(いま検索してようやく気がついたんだけど、この先生に厳しく批判されている旧訳の訳者は、クワイン「ことばと対象」を訳した分析哲学者・大出晁であった。うわぁ。専門外からうかつに手を出してはいかんということか...)
戯れ言の自由
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平田俊子 / 思潮社 / 2015-10-30
ディオゲネス変奏曲 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
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陳 浩基 / 早川書房 / 2019-04-03
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