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2007年7月11日 (水)

Bookcover 恥辱 (ハヤカワepi文庫) [a]
J.M. クッツェー / 早川書房 / 2007-07
ここんところ無闇に忙しかったので,その反動もあって,いろんな人に無理を押しつけ時間を空けて,IMPS2007(国際計量心理学会)を見に行った。以前なら行かなかった学会だが,なにより,知り合いの一人もいない場所で,単に人の話をフガフガと聴いているだけというのが,もう楽しくて仕方がない。意外な講演が大変勉強になったりするし(今日はrandomized response法の話とMillsapの講演が面白かった),偉い人も拝めるし (動いているBollenを見てしまった)。
 きちんとオーガナイズされたビジネス系のセミナーと違い,発表取消のせいで突然空き時間ができたりしちゃうのも,いまとなっては新鮮である。というわけで,会場の横の本屋でこの文庫本を買って時間を潰した。
 老年期手前の英文学の先生が,教え子に手をつけてクビになる,というところまでで1/4くらい。その後,なぜか田舎でひとり農婦ぐらしをしているレズビアンの娘のもとに転がり込み。。。という辺りから,俄然話が深くなる。帰宅する電車で読みふけり,夕飯と共に読了。重い重い小説であった。
 今日最後の講演を聴きながら,ああこのホールにいる世界各地の先生方のなかにも,女子大生との情事でエライ目に遭っている人がいたりするかもなあ,などとふと空想し,実に感興深かった(ちょうどその辺まで読んだところだったのである)。まあそれも人生ですよね。

フィクション - 読了:07/11まで (F)