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2007年11月11日 (日)

Bookcover E.L.カニグズバーグ (現代英米児童文学評伝叢書) [a]
横田 順子 / KTC中央出版 / 2006-10
児童文学作家カニグズバーグの評伝。評伝の「伝」のほうの内容は充実しているが,「評」のほうについていえば,実におっとりとした,どうでもいいような内容であった。国語科の教材研究みたいというか,なんというか。。。業界の人にとってはなにか意味があるのかもしれない。ついつい清水真砂子「子どもの本のまなざし」と比較してしまうのだが,あのような批評性を期待してはいけないのだろう。

Bookcover 組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書) [a]
畑村 洋太郎 / 講談社 / 2006-12-19
高名な研究者だけあって,面白い本だったんだけど,ではどこが面白かったかというと,これが難しい。たとえば,技術を伝えるためのポイントとして挙げられているのは,実体験させること,はじめに全体像をみせること,相手のレベルにあわせること,などなのだけれど,さてこのように項目にまとめてしまうと,どれも皆当たり前の事柄に思えてしまう。なぜだろう? 「神は細部に宿る」からだろうか,それとも単に事例が面白いだけで,実はごく平凡な内容の本だからなのだろうか?
 むしろこういう本を読むときは,要点を掴もうと思ってはダメで,読みながらあれこれ細かい教訓を学ぶべきなのかもしれない。そういう観点からみて面白かった部分を抜き書きしてみると:
- 作業指示書の裏に,もしその正しいやり方に従わないとどういう目にあうかを書いておくとよい
- 失敗事例を伝えるときには,原因と結果を述べるだけでは駄目だ。そのときに何が原因だと思ったか,どんな対処をしたか,総括と教訓,そして後日談や四方山話が大事である
- 図面はいわば表の知識だが,その裏にある暗黙知を伝達するために,設計過程を裏図面として残しておくと良い
- 世の中には別に伝達しなくてもよい,消えちゃった方がいい技術もたくさんある (はははは)

ノンフィクション(-2010) - 読了:11/11まで (NF)