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2005年5月 5日 (木)
働くということ - グローバル化と労働の新しい意味 (中公新書)
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ロナルド・ドーア / 中央公論新社 / 2005-04-25
「学歴社会」を書いたあのドーア先生の講演録を元にした本。大変に勉強になった。途中でノート取ろうかと思ったくらい。
たとえば「労働市場の柔軟性は外部的柔軟性と内部的柔軟性とにわけて考えることができて云々」とか,「市場個人主義制度の下で人は市場個人主義者にならざるを得ない」なんて書いてあるのを読むと,いままでなんとなく感じていたことを整理してもらえたような,なんだか急に頭が良くなったような気がするのである。学問って素晴らしい。
しかし顧みるに,しょせん俺の読書はこれどまりなわけで,こういう街の「新書知識人」としてこれから生きていくのだなあ,と思うと,しみじみと切ない。ま,誰もがなりたいものになれるわけではないし,ありふれた話なのだが,それが自分の問題となると,また別である。
ノンフィクション(-2010) - 読了:05/05