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2007年12月 2日 (日)
トヨタ 世界一の光と影
[a]
岡 清彦 / いそっぷ社 / 2007-12
著者は赤旗の記者。よく調べている。
先日読んだ本と同様,内容の半分が正社員の過労死の話で,こういうところでも期間工は顧みられないのかと不満なのだが,これは要するに,読み手のニーズの問題なのかもしれない。
アメリカン・コミュニティ―国家と個人が交差する場所
[a]
渡辺 靖 / 新潮社 / 2007-11
アメリカ専門の文化人類学者が,9つのコミュニティを短期訪問して紹介した本。ディズニーがつくった町,刑務所の町,LAのゲーテッド・コミュニティ,ボストンのダウンタウン,などなど。これはとても面白い本だった。
「現代のアメリカにおける個人主義について考えるとき[...]民主主義と平等化の帰結というよりは,むしろ,社会統合の困難さの帰結としての側面がより強いように思える。トクヴィルは自発的結社を「公」と「私」を仲介(ないし緩衝)する中間組織と位置づけた。自発的結社のそうした機能については私も認めるが,今日の自発的結社には,個人の孤立ないし浮遊への反動としての側面がますます看過できなくなっている印象をうける。」 なるほど。日本で地域再生が唱えられるときも,この二つの側面があるのかもね。
日曜日の昼下がり,ぼんやりとアクセスログの集計を眺めていて気が付いたのだが(暗い人生だなあ),(1)出版社が自社出版物の書名を検索ワードにしてこのブログにたどり着いているケースが,最近かなり増えている。新刊の評判を調べているのであろう。大変だなあ。(2)同業他社様からのアクセスがなぜか急増している。。。なにか目立つことでもしたかしらん。すみませんすみません,隅のほうで大人しくしてますんで,どうか見逃して下さい。
ノンフィクション(-2010) - 読了:12/02まで (NF)