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2008年11月16日 (日)

Bookcover かもめ・ワーニャ伯父さん (新潮文庫) [a]
チェーホフ / 新潮社 / 1967-09-27
「ワーニャ伯父さん」にはやられた。胸打たれる思いとはこのことである。参りました。
感心してばかりでもしかたがないので,あれこれ考えるのだが,時代背景がわからないせいで,細部がいまいち理解できていない。たとえば,ワーニャ伯父さんが妹の旦那に仕送りを続けていたのはなぜなんだろうか。恥ずかしながら,よくわからん。訳を変えてもう一度読んでみようと思う(いかに名訳とはいえ,言い回しが古くてついていけないところがあった)。

 戯曲なので,登場人物を想像上の舞台の上でいちいち動かしながら読むわけだが,ワーニャ伯父さんとしてはなぜか故・藤山寛美を思い浮かべてしまい,なかなか他のイメージを持つことができない。たしか演出家の佐藤信が,藤山寛美にワーニャ伯父さんを演らせたかったという意味のことをどこかで云っていた,それが記憶に残っているからだと思う。どうも変なことを覚えているものだ。

フィクション - 読了:11/16まで (F)

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