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2008年12月16日 (火)
遺跡の人 (アクションコミックス)
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わたべ 淳 / 双葉社 / 2007-12-12
仕事が減ったマンガ家が,遺跡発掘のアルバイトで経験した人間模様を描いたエッセイ。同種の作品として吾妻ひでお「失踪日記」,黒咲一人「55歳の地図」が思い出されるが,この人の場合はマンガ家を廃業したつもりはさらさらなくて,単に生活のためのアルバイトであるところが特徴である。
一話一話がぴしっとまとまっていて,全く破綻がない。いかにもベテランマンガ家だなあ,という感じ。いっちゃなんだけど,あまりに形が整っているせいで,かえってなんだか古くさい印象さえうける。
カマかけたらクロでした
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うえみあゆみ / メディアファクトリー / 2008-10-29
夫の浮気,離婚,復縁までをつづったエッセイコミック。別に買うほどの本ではなかったけれど,まあ人によっては実用的価値があるかも。
つげ義春コレクション 李さん一家/海辺の叙景 (ちくま文庫)
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つげ 義春 / 筑摩書房 / 2008-12-10
つげ義春コレクション 大場電気鍍金工業所/やもり (ちくま文庫)
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つげ 義春 / 筑摩書房 / 2008-11-10
いまちくま文庫でつげ義春選集が刊行中で,これは全9巻のうち2,3巻目。だいたい既読の作品であった。
今回読み直して,はじめて「沼」という短編の素晴らしさがわかったような気がする。十年くらい前に読んだときは,なんだこれは,落ちはどこだ,という感じだったのである。
おんなの窓〈2〉
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伊藤 理佐 / 文藝春秋 / 2008-12
おいピータン!!(11) (ワイドKC Kiss)
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伊藤 理佐 / 講談社 / 2008-12-12
日常のささいなエピソードだけに基づく,一級の娯楽作品。現状肯定のトーンを決して失うことがない。恐るべき職人芸だ。
コミックス(-2010) - 読了:12/16まで (C)