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2008年12月16日 (火)
大暴落1929 (日経BPクラシックス)
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ジョン・K・ガルブレイス / 日経BP社 / 2008-09-25
1929年の世界恐慌についてのドキュメント。経済学の知識がない人向けに書かれていて,大変助かった。
「繰り返すが,私はいっさい予想はしない。私が云いたいのは,この現象[投機ブーム崩壊による恐慌]は何度となく繰り返されてきたということだ。[...] もしいま株価が下落に転じ,天罰の降る日を迎えるとしたら,確実に予想できることがある。[...] 景気後退は起こりうるし,それはごく正常なことだ。そうなったとき,政府はきっと,国民を安心させようと決まり文句をいうだろう。市場があやしい雲行きになったときの常套句,すなわち『経済は基本的には健全である』とか『ファンダメンタルズは問題ない』というものだ。この台詞を聞かされたら,何かがうまくいっていないと考える方がよい」 これはガルブレイス先生がのちに書き添えた序文の一節で,書かれたのは1997年だが,1955年に書かれた本文中にも同趣旨の文章があるし,またこれが書かれたのが1990年だといわれても2008年だといわれても全然おかしくない。というわけで,この本を読んでいる間,バブル崩壊前後の東京の話を読んでいるような錯覚や,はたまたここ数ヶ月の話を読んでいるような錯覚にとらわれ,何度も混乱した。
意味がなければスイングはない (文春文庫)
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村上 春樹 / 文藝春秋 / 2008-12-04
音楽についてのエッセイ。シューベルトのピアノソナタは誰の演奏が良いかとか,スプリングスティーンがどうこうとか,なんの関心もない話題なのだが,なんとなく読み終えてしまった。
山口組概論―最強組織はなぜ成立したのか (ちくま新書)
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猪野 健治 / 筑摩書房 / 2008-12
ノンフィクション(-2010) - 読了:12/16まで (NF)