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2010年4月27日 (火)
新書ばかりだ... やれやれ...
丸山眞男―リベラリストの肖像 (岩波新書)
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苅部 直 / 岩波書店 / 2006-05-19
丸山真男の人生を辿りつつその思想を紹介する,という内容。
存命のころにはこの偉い先生の本を読んだこともなかったので,いまいちぴんとこないのだが,丸山真男が活発に著述活動を繰り広げていたのは60年代半ばまでなのだそうだ。有名な「文明論之概略を読む」などは,すっかり寡作になった晩年の著作である由。ふうん。
平家の群像 物語から史実へ (岩波新書)
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高橋 昌明 / 岩波書店 / 2009-10-21
歴史学者からみた平家物語。
先日,石母田正「平家物語」というとても面白い本を読んだのだが,あとがきによればこの本の著者は,まさにあの本を若き日に読んで歴史研究を志したのだそうだ。そうか,そういう名著だったのか。。。
電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
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佐々木 俊尚 / ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2010-04-15
電子ブックが出版文化を変えるよ,という本。明るい!不思議なくらいに明るく前向きなスタンス。
次に来るメディアは何か (ちくま新書)
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河内孝 / 筑摩書房 / 2010-01-07
著者は元毎日新聞の重役で,辞めると同時に新聞社ビジネスの内情をあからさまにした本を書いて話題となった人。その際は古巣に対する思いを切々と綴っておられたが,その後はメディア研究者として地歩を築かれた模様。この本では,2012年には日本のメディア業界は4大メジャー+2グループに集約されている,という大胆な予想を示している。すなわち,NHK, フジ=ドコモ, 読売・日テレ=ソフトバンク,朝日・テレ朝=KDDI,そして日経グループ,エイベックス=吉本=ジャニーズ連合。他の全国紙には特に言及がない。ううむ。上記の佐々木俊尚さんではないが,もう未来のことで頭が一杯なのであろう。
ノンフィクション(-2010) - 読了:「丸山真男」ほか