« 読了:「進撃の巨人」ほか | メイン | 読了:「音もなく少女は」ほか »
2010年9月20日 (月)
崩れ (講談社文庫)
[a]
幸田 文 / 講談社 / 1994-10-05
昭和51年,72歳の著者は山菜採りの小旅行に出かけた先で,安倍川上流にある大規模な崩壊地(山が崩れている場所)「大谷崩」を目にし衝撃を受ける。その衝撃のあまりの深さから,著者はやむにやまれず全国の「崩れ」を訪ねる旅をはじめてしまうのである。長年愛用の和装を脱ぎ捨てパンツ姿となり(洋服の幸田文なんて想像つかない...),山道は同行者に背負ってもらうという熱の入れようである。ところが,いったいなぜそうまで「崩れ」に心揺り動かされるのか,自分自身でも掴みきれない様子なのだ。いっけん美しいのだけれど,読み終えたあとにざらりとした異和感が残る,一種異様なエッセイであった。
ルポ 生活保護―貧困をなくす新たな取り組み (中公新書)
[a]
本田 良一 / 中央公論新社 / 2010-08
釧路の自立支援プログラムの話が面白かった。著者は北海道新聞の人で,いま気がついたけど,ノンフィクションの名作「密漁の海で」の著者である。
日本赤軍!世界を疾走した群像―シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する〈2〉 (シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する 2)
[a]
塩見 孝也,和光 晴生,足立 正生,若松 孝二,重信 房子,小嵐 九八郎 / 図書新聞 / 2010-09
なんだかなあ。。。
ギリシャ危機の真実 ルポ「破綻」国家を行く (Mainichi Business Books)
[a]
藤原 章生 / 毎日新聞社 / 2010-08-31
傷だらけの店長 〜それでもやらねばならない〜
[a]
伊達雅彦 / パルコ / 2010-07-31
一書店店長が現場での苦闘と深い疲弊を綴った連載エッセイ。読み終えてから考え込んでしまった。これ,いわゆる「やりがいの搾取」ではなかろうか...
ノンフィクション(-2010) - 読了:「崩れ」ほか