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2010年12月12日 (日)
澄江堂主人 前篇 (ビームコミックス)
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山川 直人 / エンターブレイン / 2010-11-25
詩的な短編作品で知られる山川直人さんが,こんな長編マンガの連載をはじめていたのか。次巻が待ち遠しくてたまらない。
死の直前の芥川龍之介の生活を描く。かなり史実に忠実であるように思えるが,ただ一点,漱石以下すべての文学者たちがマンガ家として描かれている,という不思議な仕掛けがある(「河童」は「コミック改造」誌に掲載されるのである)。想像するに,作者の生活とその作者による作品とが重なりあう...という趣向をマンガで実現するには,いっそ登場人物のほうをマンガ家に変えちゃえ,という判断なのではないかと思う。すごい発想だ。
午前3時の危険地帯 2 (Feelコミックス)
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ねむ ようこ / 祥伝社 / 2010-12-08
恋愛ものの少女マンガを読むといつも「おまえら仕事とか勉強とかせえよ」と思うのだが,このマンガに限っては大丈夫。苛酷な労働条件の零細事務所で働く若者たちを描くラブ・ストーリー,第二シリーズの二冊目。
感想1) 地味な眼鏡娘のたまちゃんがとても可愛いぞ。2) 脇役として登場する,モテ男でありながら内心に空虚を抱えるパチンコ屋店員の人物造形が良い。読み返すと,この青年が物語のキーパーソンである。3) それにしても,もう20代に戻らなくてよいと思うとほんとにうれしい。だって面倒じゃないですか!恋愛だとかなんだとか! 4) それにしても,たまちゃんが可愛いぞ...
つるた部長はいつも寝不足② (MFコミックス フラッパーシリーズ)
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須河篤志 / メディアファクトリー / 2010-11-22
進撃の巨人(3) (講談社コミックス)
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諫山 創 / 講談社 / 2010-12-09
これ,2巻で100万部を超えたのだそうだ。とても面白いけど,絵柄が不安定すぎて広い読者層には訴えないのではないかと思っていたので,ちょっとびっくり。
コミックス(-2010) - 読了:「澄江堂主人 前編」ほか