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2011年3月 9日 (水)

ここ2ヶ月ほどはほとんど本を読めない日々であった。過度に忙しかったり(突然の海外出張とかで),過度に暇だったり(諸事情により),電車のなかで文庫本を読まなくなったり(スマフォのせい)... いくつか理由はあったのだが,いずれにせよ,こんなに本を読まない日々を過ごしたのは久しぶりである。意図してのことではないので,なんだかちょっとストレスが溜まる。

Bookcover 有閑階級の理論―制度の進化に関する経済学的研究 (ちくま学芸文庫) [a]
ソースティン ヴェブレン / 筑摩書房 / 1998-03
読書から縁遠くなっていた理由のひとつは,この本! 年明けからこの本がずっと鞄にはいっていたせいである。
もうとにかく!わかりにくいのなんの! 不必要にまわりくどい文章を必死に読み返してなんとか文意をつかむと,今度は前提としている文脈が全く理解できない。ちょっとでも気を抜くと,文章が視線の先をつつーっと滑っていく。実際,内容の9割5分がたは理解できていないと確信できる。
それでも,ごく稀にとても面白いと感じる部分があるし(「代行的閑暇」という概念とか),途中で投げ出すのも気持ち悪いと思ったので,ほとんど苦行のように頁をめくった。昨夕ついに最終頁にたどり着いたときは,心からほっとした。こんなにつらい読書は久しぶりであった。

哲学・思想(2011-) - 読了:「有閑階級の理論」

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