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2011年4月11日 (月)
秋葉原事件―加藤智大の軌跡
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中島 岳志 / 朝日新聞出版 / 2011-03
秋葉原歩行者天国での無差別殺人事件についての本。著者はもはや若手論客として名を馳せている人だから、この本は事件を通した現代批評かと思っていたのだが、ニュージャーナリズム風の濃密なノンフィクションであった。いろいろ考えさせられる内容ではあったが、著者の犯人に対する思い入れが強すぎて、ちょっと損しているような気がする。
ユニクロ帝国の光と影
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横田 増生 / 文藝春秋 / 2011-03-23
ユニクロ・柳井社長について、どちらかといえば批判的に取り上げた本。単なる悪口ではなく、わざわざスペインのZaraを見学に行って比較するところが面白かった。
若き芸術家たちへ - ねがいは「普通」 (中公文庫)
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安野 光雅:佐藤 忠良 / 中央公論新社 / 2011-04-08
先日亡くなった彫刻家・佐藤忠良と、安野光雅さんとの何度かの対談をまとめた本。ずいぶん直截な題名だが、これは文庫化にあたっての改題で、もとは「ねがいは「普通」 」という題名であった由。
安野光雅さんはもう座談の名手だから、読んでいてとても楽しい。よくよく読んでみると二人の話は全然かみ合っていなかったりして、そこもなんだか良い。
カラー版 地中海都市周遊 (中公新書)
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陣内 秀信,福井 憲彦 / 中央公論新社 / 2000-07
2000年の出版時にほとんど読み終えていたはずなのだが、このたび風呂の中で改めて読み直した。建築史家と歴史学者が、地中海周辺の都市の建築について語りあう対談集。写真がたくさんついていて、目に楽しい。
ノンフィクション(2011-) - 読了:「秋葉原事件」「ユニクロ帝国の光と影」「若き芸術家たちへ」「地中海都市周遊」