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2011年9月25日 (日)
先日からかかりきりの専門書があって(Millsapの測定不変性についての本),なかなか他の本を読めない。たまに読む本は,その反動で,絶対に統計学が出てこない本ばかり。
血族の王―松下幸之助とナショナルの世紀
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岩瀬 達哉 / 新潮社 / 2011-07
松下幸之助の非公式評伝。晩年は頑迷固陋になっておられた由。
ウォール・ストリート・ジャーナル陥落の内幕
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サラ・エリソン / プレジデント社 / 2011-05-17
WSJがマードック傘下にはいるまでのドタバタが3/4,傘下に入ってからのWSJの変貌が1/4,という内容。著者はもとWSJの人で,在籍中から取材していたらしい。株主であったバンクロフト一族の描写の辛辣さといったら...
北アフリカ・イスラーム主義運動の歴史
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私市正年 / 白水社 / 2004-11-25
数年前に,アルジェリアの内戦について知りたくて買ったのだが,読み進めてもマグレブ地域のイスラム教の歴史の話ばかりで,なかなか本題にたどり着かないので挫折してしまった本。今回たまたま手に取って目次をよく見たら,もう少しだけ我慢すればちゃんと近代にたどり着くことがわかり,最初から読み直した。
アルジェリアは過激なイスラム主義の国になってしまうのではないかと西欧の人々は恐れ,その恐怖から92年の軍事クーデターを支持したわけだが,その後悲惨な内戦を経て,結局イスラム主義運動は挫折する。その要因は,著者によれば,(1)イスラム国家の建設を急ぎすぎたこと,(2)権力の弾圧に対して暴力闘争に走ったこと,そしてなにより(3)内部対立,だそうだ。もしクーデターが失敗しイスラム主義勢力が合法なままだったら,どうなっていたのだろうか...
戦国水軍の興亡 (平凡社新書)
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宇田川 武久 / 平凡社 / 2002-10
この本も,途中で挫折していた本。整理がつかないので,斜め読みではあるがとにかく最初から通読した。
村上水軍を中心にした本かと思いきや。最終章の主役は朝鮮水軍の悲劇の英雄・李舜臣という人で,この章はとても面白かった。
寺社勢力―もう一つの中世社会 (岩波新書 黄版 117)
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黒田 俊雄 / 岩波書店 / 1980-04-21
前からタイトルが気になっていた本。案の定,面白かった。
ノンフィクション(2011-) - 読了:「北アフリカ・イスラーム主義運動の歴史」「ウォール・ストリート・ジャーナル陥落の内幕」「寺社勢力」「戦国水軍の興亡」