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2012年1月 3日 (火)
みずから我が涙をぬぐいたまう日 (講談社文芸文庫)
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大江 健三郎 / 講談社 / 1991-02-04
本年最初に読み終えた本が,よりによって大江健三郎である。めんどくさい一年になりそうだなあ。
それはまあいいとして,表題作の中編がとても面白かった。俺は大江健三郎の本をろくに読んでいないので,大昔に読んだきりの「死者の奢り」や「飼育」のような,あの無闇に陰気な印象が強く残っているのだけれど,こんなに笑いと仕掛けに満ちた小説を書いている人なんですね。知らなかった。
フィクション - 読了:「みずから我が涙をぬぐいたまう日」