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2012年3月26日 (月)
ガラスの動物園 (新潮文庫)
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テネシー ウィリアムズ / 新潮社 / 1988-03
大劇作家 T. ウィリアムズの初期の自伝的作品だ,という中途半端な知識だけがあって,きっと同性愛に目覚めた青年が苦悩したりするんだろうなあなどと勝手に想像し,食わず嫌いのまま過ごしていた。この度たまたま舞台を見る機会があって(長塚圭史演出),予想とあまりにちがうのでびっくり。これ,追憶をよすがに生きる母親と,パニック障害の娘の話なのだ。
戯曲を読み直して思うに,こういう大傑作を33歳で書いちゃうのって,あとがつらいだろうなあ,と... 悲惨な晩年を念頭においた後知恵かもしれないけれど。
フィクション - 読了:「ガラスの動物園」