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2012年10月24日 (水)

Myers, J.H., Alpert, M.I. (1977) Semantic Confusion in Attitude Research: Salience Vs. Importance Vs. Determinance, Advances in Consumer Research, 4, 106-110.
 Van Ittersumらの重要性指標研究レビューで、ある属性が重要であるという概念がsalience,relevance,determinanceに分類されていたが、その典拠として引用されていた論文(ただし、relevanceはここではimportanceと呼ばれている)。これ、カンファレンスのproceedingsらしく、webに全文がHTMLで掲載されていた。ざっと目を通したのだが、画面上ではやっぱり読みづらい。

気になったところをメモ。3つの概念の定義の歴史について。

Alpert(1971, JMR)はdeterminanceをこう定義しているのだそうだ。ある属性について、
(determinance) = (stated importance) x (perceived differences among products)
概念の定義に"stated"という操作的な特徴づけが含まれているところが気持ち悪いけど、言いたいことはよくわかる。上のdifferencesというのは、ある閾値を超えた差異が存在するかどうかとして解する見方(thresholdモデル)と、分散そのものだと解する見方(parametric model)がある由だが、後者はまさにAchenのいうdispersion importanceだ。

 論文後半は手法間比較研究のレビュー。昔の話なのであまり関心が持てず、流し読み。どうでもいい感想だけど、この頃にUSで態度調査の手法開発をしていた人は(Johnsonさんとか)、きっと楽しかっただろうなあ。フロンティアという感じで。

論文:調査方法論 - 読了:Myers & Alpert (1977) 重要性という概念の曖昧さ

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