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2013年7月18日 (木)
若年者就業の経済学
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太田 聰一 / 日本経済新聞出版社 / 2010-11-19
第一線の労働経済学者による、自分の実証研究の紹介を含めた専門書。大変に読み応えがある内容で、発刊時に読みかけて途中で挫折していた。このたび無理矢理読了。
主な内容は章の順に、若年雇用問題の定義と失業率の世代差(コホート・クラウディング)、学卒時の労働市場が与える長期的影響(世代効果)、企業が新卒を一括採用する理由、世代間・男女間の雇用の代替関係、若年労働市場の地域差、企業の若年者育成、若年雇用対策。
内容もさることながら、実証的分析の方法もとても勉強になった。正確にいうと、もっと丁寧に読めばもっと勉強になっただろうに、という後ろめたさがあるのだけれど。こういうのは、必要になったときに慌てて勉強したのでは間に合わないのである。
20世紀をつくった経済学―シュンペーター、ハイエク、ケインズ (ちくまプリマー新書)
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根井 雅弘 / 筑摩書房 / 2011-12
ちょっと出来心で、ハイエク関連の本をどっさり買ってしまったので、まずは一番簡単そうな、高校生向けの新書から...
地方の王国 (講談社学術文庫)
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高畠 通敏 / 講談社 / 2013-04-11
すでに亡くなった高名な政治学者による、80年代の地方政治のルポルタージュ。田中角栄のロッキード裁判一審判決後の魚沼に取材した文章が大変面白かった。
敗者の条件 (中公文庫)
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会田 雄次 / 中央公論新社 / 2007-02
日本の戦国時代とヨーロッパを縦横に駆け巡る歴史講談、という感じの本であった...
ノンフィクション(2011-) - 読了:「若年者就業の経済学」「20世紀をつくった経済学」「地方の王国」「敗者の条件」