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2013年8月27日 (火)

山口洋(2007) 反応性の問題と予測妥当性の自己発生:意図の測定の行動への影響. 佛教大学社会学部論集, 45, 83-91.

 質問-行動リンクのせいで、意図測定の予測妥当性が誤って高くなってしまう(自己発生)、という問題についての議論。科研費の報告書の一部である由。
 まず、Sherman(1980)の実験1と3を再分析してファイ係数を算出しなおし、これって偽りの予測妥当性が生じてるってことだよね、と論じる。でもって、Shermanみたいなケースはきっとレアで、(1)社会的に望ましいが比較的実行されない行動で、(2)意図調査と行動の間隔が短くて、(3)1to1の調査をやったときに生じるんじゃないかしら、と推量。後半では、Shermanのは予測の系統的誤差が自己消去されるという話だけど、ランダム誤差が小さくなることもあるんじゃないかしら、でもそんなん起きてても気づきようがないよね、と推量。

論文:調査方法論 - 読了: 山口(2007) 意図の予測妥当性の自己発生

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