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2013年12月22日 (日)
文明論之概略 (岩波文庫)
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福沢 諭吉 / 岩波書店 / 1962-11
ちょっと思うところあって読んでみたんだけど、これが全然頭に入らなかった。明治の日本語に慣れていないせい、背景知識が足りないせいでもあると思うのだけど、細かいところが癇にさわる、というか。あとで丸山真男が「サーカスティック」という言葉で評しているのを読んで、そうだ、そうですね!と膝を打つ思いであった。福沢さんという人の、この本での文章は、すごく他人を侮蔑し馬鹿にするところがある。ある角度から見た愚かさにも、なんらかの必然性があるだろうに、なにもそこまで、と感じてしまう。もしかすると、文化的変革期の知識人の文章は、こういう風にならざるを得ないのかもしれない。
文明論之概略を読む 上 (岩波新書 黄版 325)
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丸山 真男 / 岩波書店 / 1986-01-20
「文明論之概略」を読む(中) (岩波新書)
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丸山 真男 / 岩波書店 / 1986-03-27
文明論之概略を読む 下 (岩波新書 黄版 327)
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丸山 真男 / 岩波書店 / 1986-11-20
というわけで、ここ一ヶ月ほどは毎日毎日、丸山真男が敬愛する福沢さんについて熱く語り倒すのを、電車の中ですこーしずつ読む羽目になったのであった。いや、好きで読んでるんだし、面白かったけど、さすがちょっと疲れました。
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