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2014年7月28日 (月)

Bookcover ナショナリズム入門 (講談社現代新書) [a]
植村 和秀 / 講談社 / 2014-05-16
世界のナショナリズムを俯瞰しようとするあまり、話が広範に渡ってしまい、ちょっとついて行けなくなってしまった。すいません。マイネッケって面白そうだ、というのが収穫。

Bookcover メディア社会―現代を読み解く視点 (岩波新書) [a]
佐藤 卓己 / 岩波書店 / 2006-06-20
本棚にあった本。2004年頃の新聞での時評連載を基にした本で、出てくる話は小泉劇場とかライブドア事件とか... このころはまだ震災がなかったんだよなあ、時間が経っちゃったなあ、と変な感慨を覚えた。
 カペラ&ジェイミソンという人たちは、政治を解釈する前提に政治家の自己利益追求やマキャベリズムを置くタイプの報道が、政治家とメディアと大衆の三者が相互に不信感をぶつけ合う「冷笑の螺旋」を産み出している、と述べているそうだ。こうした冷笑主義と不信が、一般的信頼感という社会関係資本を減少させている、とのこと。なるほどー。<世の中が××なのはマスメディアのせいだ>流の悪口雑言にはもううんざりしているのだけれど、この視点には説得力があるなあ。「政治報道とシニシズム」という翻訳が出ているらしい。

Bookcover 儒学殺人事件 堀田正俊と徳川綱吉 [a]
小川 和也 / 講談社 / 2014-04-25
ミステリみたいなタイトルだけど、日本思想史の研究者による堅い真面目な内容の本。綱吉の代での大老・堀田正俊暗殺を軸に、儒学と権力との思想的緊張を描く。大変面白い本であった。
 堀田正俊は朝鮮からやってきた使節に儒学の解釈を巡って教えを請う。両者の間には外交辞令を超えた知的交流が生まれていた。そんな国際交流があったのね...

Bookcover 娼婦たちから見た日本 [a]
八木澤 高明 / KADOKAWA/角川書店 / 2014-07-11

Bookcover ルポ イチエフ――福島第一原発レベル7の現場 [a]
布施 祐仁 / 岩波書店 / 2012-09-28

ノンフィクション(2011-) - 読了:「儒学殺人事件」「娼婦たちから見た日本」「イチエフ」「ナショナリズム入門」「メディア社会」

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