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2016年3月 1日 (火)
野村竜也 (2016) Human-Agent Interaction (HAI) における人の主観的評価. 人工知能, 31(2), 224-229.
最新号の人工知能誌に載っていた。お茶のお伴に読んだ(むやみに優雅に聞こえる言い回しだ...それどころではないんだけど...)。いま切羽詰まった関心はないんだけど、電子機器への態度という意味では仕事と関係する話である。
いくつかメモ:
- おおかたTAMみたいな枠組みでの尺度構成の話が続くんだろうと思ったら、最近ではああいう情報技術全般への態度モデルだけじゃなくて、ロボットに特化した尺度が出てきているんだそうだ。例として"Godspeed Questionnaire"というのが紹介されている(へんな名前をつけるなあ)。 擬人化、生命性、好ましさ、知性の知覚、安全性の知覚の5因子からなる由。おー、そりゃ面白そうだ。数年前に真剣に考えたんだけど、携帯デバイスへの消費者評価は、いい加減にユーザビリティの枠組みを離れて、こういう方向で考えないといけないと思う。Bartmeck et al. (2009, Int.J.Soc.Robotics)というのを読むといいらしい。
- IATを使って、ロボットに対する態度を日米比較した研究がある由。へー。日米比較に関心はないけど、手法は面白いなあ。MacDorman et al.(2009, AI & Socienty)。
論文:調査方法論 - 読了:野村 (2016) ヒューマン-エージェント・インタラクションの主観的評価