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2016年5月15日 (日)

 グローバル・マーケティング時代のマーケティング・リサーチにおいて(←かっこいい書き出し)、リサーチャーを苦しめる新たな難題リストのトップに躍り出たトピックがあると思う。AskingからListeningへとか?ビッグデータ活用とか?まさか。どなたも言わないのでひとりで勝手に呟くけど、 測定不変性(MI)の問題こそがそれだ。巷に溢れる実務家向け参考書のどこにも書いてないのが不思議なくらいだ。そういう本当に深刻な問題には、きっとみなさんご関心がないのであろう。面倒くさいもんね。
 このたびもMIの問題で延々悩む事態が生じ、とりあえず知識のアップデートのためにと思って昼飯のついでに手に取ったのだが、いかん、油断していたら、聞いたこともないようなアプローチが出てきている...

van de Schoot, R., Schmidt, P., Beuckelaer, A.D., Lek, K., & Zondervan-Zwijnenburg, M. (2015) Measurement Invariance. Frontiers in Psychology, 6, 1064.
 この雑誌のMI特集号のEditorial。まずMIという問題についてごく簡単に触れたのち、MIへのアプローチを4つに整理し、先行研究と掲載論文を紹介。

MGCFA。70年代のJoreskog, Sorbom に始まる伝統的アプローチである。

MIの欠如への対処。

近似的MI。

MGCFAよりもっと複雑なモデルにおけるMIのテスト。

 。。。特に国際調査の場合がそうなんだけど、MIが失われる主要な原因のひとつはresponse styleのちがいなので、そっちに言及がないのがちょっと残念。まあ考えてみると、MIの文脈では、DIFとかがある特定の項目を削ったりなんだりしてMIに到達するのが目的になるのに対して、response styleの文脈では項目共通のscale usage heterogeneityを仮定してそれを修正するのが目的になるので、研究が重ならない、というのはわかる。実務場面では、項目セットにおけるDIFとresponse styleはたいてい手を取り合って襲いかかってくるんだけど。

論文:データ解析(2015-) - 読了: van de Schoot, et al. (2015) 測定不変性の最前線

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