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2019年8月24日 (土)

読んだものはなんでも記録しておこうということで...

阿部誠(2014) 近年のマーケティング・サイエンスのトレンド-構造モデリング. マーケティングサイエンス, 22(1), 1-4.
 掲載誌の巻頭言みたいな感じの短い記事なんだけど、実証IO(っていうんでしたっけ? あのすごく難しい奴)で言うところの構造モデリングについての、わたしみたいなど素人向けの解説。とても勉強になりました。

 いわく、経済学では現象をエージェントの最適化の結果にして均衡状態と捉えるのに対して、マーケティングではエージェントの行動はいまは最適じゃないからどうやって最適化するかという風に考えるし、そもそも企業は均衡を崩すことで競争優位を勝ち取るともいわれている。このちがいに注意、とのこと。なるほどー。

 えーと、最近あっち方面の話を読んでると、よく「構造推定」ってのが出てきますけど、同じ話でしょうか?
 まあいいや。次はChintagunta, Erdem, Rossi, Wedel (2006, Mktg.Sci.)というのを読むといいらしい。...って、おいちょっとまて、Chintaguntaって比例ハザードモデルのChitagunta? ErdemってシグナリングのErdem? RossiってAllenby-Rossi本のRossi? それにWedelってWedel&KamakuraのあのWedelだよね? あいつら、実はみんな友達であったか...

論文:データ解析(2018-) - 読了:阿部(2014) (最近の経済学でいうところの)構造モデリングとはなにか

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