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2013年7月26日 (金)

Krueger, A.B. & Schkade, D.A. (2008) The reliability of subjective well-being measure. Journal of Public Economics, 92(8-9), 1833-1845.
 先日読んだ論文で幸福度尺度のレビューとして引用されていたので、探してみたのだけれど、期待に反してレビュー論文ではなかった。
 主観的幸福度の測定手法のうち、一般的質問(人生への満足度とか)、ならびにKahneman らの Day Reconstruction Method (DRM) から得られる諸指標について、2週間あけて再検査信頼性を調べました、という研究。信頼性は意外に低いんじゃないか、だから主観的幸福度を従属変数にした研究では独立変数との関連性が希釈されているんじゃないか... という問題意識がある。
 細かい議論は読み飛ばしたのだけど、信頼性はだいたい r = .50 から .70 というところ。一般的質問も DRM もたいして変わらない (DRMは「昨日のあなた」についてしか訊かない手法なのに)。この結果を標本サイズの決定に使ってください。とのこと。
 主観的幸福度についてのレビューはKahnemanらの本を見ろとのことだが("Well Being")、それって1999年の本である。新しいのはないのだろうか。
 それにしても、幸福度についてこんなに山ほど研究があるとは知らなかった。参るね、どうも。

論文:心理 - 読了:Krueger & Schkade (2008) 主観的幸福度は信頼できるか

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