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2007年2月26日 (月)

Bookcover テロルの真犯人 [a]
加藤 紘一 / 講談社 / 2006-12-19

Bookcover ねにもつタイプ [a]
岸本 佐知子 / 筑摩書房 / 2007-01-25

ノンフィクション(-2010) - 読了:02/26まで (NF)

Bookcover 昭和史の教訓 (朝日新書) [a]
保阪 正康 / 朝日新聞社 / 2007-02

日本近現代史 - 読了:02/26まで (CH)

Bookcover もやしもん(3) (イブニングKC) [a]
石川 雅之 / 講談社 / 2006-05-23
Bookcover もやしもん(4) (イブニングKC) [a]
石川 雅之 / 講談社 / 2006-12-22
キャンパスを舞台にしたマンガには確実な需要があるようだが,個人的にはどうも関心が持てなくて,サークルがどうとかこうとか書いてあるだけでもう読む気が失せるのである。所詮子どもの遊びじゃないですか。というわけで,これも好みのマンガとはいえないのだが,面白いことは確かだ。なるほど,人気があるわけだなあ。
Bookcover ヴィンランド・サガ(4) (アフタヌーンKC) [a]
幸村 誠 / 講談社 / 2007-02-23

Bookcover さよなら絶望先生(7) (講談社コミックス) [a]
久米田 康治 / 講談社 / 2007-02-16

Bookcover 蟲師(8) (アフタヌーンKC) [a]
漆原 友紀 / 講談社 / 2007-02-23

コミックス(-2010) - 読了:02/26まで (C)

2007年2月19日 (月)

Bookcover コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった [a]
マルク・レビンソン / 日経BP社 / 2007-01-18
久々のハードカバー。このたびインフルエンザで寝込んでしまったのだが,熱が下がってきたのをいいことに布団を被って読んだ。予想に違わず,大変面白かった。重要だったのはコンテナの発明ではなく,ロジシステム自体のコンテナ化であった由。なるほどなあ。
Bookcover それってどうなの主義 [a]
斎藤 美奈子 / 白水社 / 2007-02

ノンフィクション(-2010) - 読了:02/19まで (NF)

2007年2月14日 (水)

Bookcover 中世日本の予言書―“未来記”を読む (岩波新書) [a]
小峯 和明 / 岩波書店 / 2007-01-19

ノンフィクション(-2010) - 読了:02/14まで (NF)

Bookcover 機動旅団八福神 5巻 (ビームコミックス) [a]
福島 聡 / エンターブレイン / 2007-01-27

Bookcover もやしもん(1) (イブニングKC) [a]
石川 雅之 / 講談社 / 2005-05-23
Bookcover もやしもん(2) (イブニングKC) [a]
石川 雅之 / 講談社 / 2005-10-21

コミックス(-2010) - 読了:02/14まで (C)

 このたび全国学力テストというのがあって(正確には「全国学力・学習状況調査」),この4月に全国津々浦々の小六・中三が学力テストを受ける。なにしろ大金を投じて行う一大事業であるから(九十数億かける由),その末端の端切れのあたりにでも関わってみたいもんだなあ,と密かに願っていたのだが,昨春の転職やらなにやらで,儚い夢に終わってしまった。残念。
 それはともかく,俺のような素人には,このテストの主旨がさっぱりわからない。結果から得た知見を教育政策に生かすのか? まさか。実証データなんかなくたって,このたび教育再生会議はゆとり教育の見直しを提言したそうではないか。行政レベルでの施策立案に役立てたりするのだろうか。それならなにも全数調査をする必要はないだろう。指導法の開発なら,小規模でもいいから要因を統制した研究を積み重ねていくほうがずっと役に立つ。学校間に競争原理を導入するためだとしたら,公平な学校評価の仕組みを考えるのが筋だ。それとも,子どもに個票を返して競争心を高め学力を向上させる,という話が本命なのだろうか。なんだか風が吹けば桶屋が儲かる式の頼りない理屈だし,別に全国規模の一斉テストでなくたって良さそうなものだ。
 別に誰かの悪口を云いたいわけでもないし,世を憂いたいわけでもない。心から不思議なのである。俺の数倍から数十倍も頭の良い皆さんが,俺の数倍から数十倍の年収を稼ぎつつ行う国家事業が,なぜ俺一人をも説得できないのか。それとも俺の頭が悪すぎるのか。それとも --- 実はこれが正しいのではないかと思い始めているのだが --- 所詮は国のカネだから,誰もコストパフォーマンスのことなんて気にしてない,ということなのだろうか。
 このテストは実施から採点まで民間に丸投げであり,落札したのはベネッセとNTTデータである。つくづく俺は間違っていた,人生は公務員と大企業に限る。

雑記 - 反省

2007年2月12日 (月)

Bookcover 詩七日 [a]
平田 俊子 / 思潮社 / 2004-07

フィクション - 読了:02/12 (F)

Bookcover きのうの雫 [a]
平田 俊子 / 平凡社 / 2001-10

ノンフィクション(-2010) - 読了:02/12 (NF)

Bookcover 「個性」を煽られる子どもたち―親密圏の変容を考える (岩波ブックレット) [a]
土井 隆義 / 岩波書店 / 2004-09-07
自己承認欲求の増大によって親密圏が肥大し対人関係がますます困難になっていく中,公共圏ではますます内発的衝動がそのまま表出されるようになっていく,云々。というような話であった。読んでから時間が経ったので忘れちゃったけど。
 この本は学校教育についての本ではないのだが,最後にちらっと,「心のノート」が批判的に言及されている。「そこには『自分の心に向き合い,本当の私に出会いましょう』といった文言が盛り込まれています。『自分の心』とは,『私』が『向き合う』客体であって,『本当の私』とは,そこで『出会う』先験的な実在とみなされているのです。しかし,私たちは,そのおかしさに早く気づくべきです。人間の成長を期待するものが教育である以上,それは『個性を生かす』ものではなく,『個性を伸ばす』はずのものだからです。」
 なるほどそりゃそうだね,と思う半面,仮に学校で配られる教科書に「個性とは社会化の過程において成立するものであって,他者を排除した『本当の私』など虚妄にすぎんのです」なんて書いてあったら,あらゆる同調圧力がそれによって正当化されるような気がして,それはそれでなんだか嫌な感じではある。要するに,どう書いてあったって,それなりに迷惑だ。
 まあどうでもいいや。関係者の方々には申し訳ないけど,いずれにせよ道徳教育というものは,大人の側の夢と欲望を反映した不毛な代物にならざるを得ないのだろう。

心理・教育 - 読了:02/12まで (P)

Bookcover 闇金ウシジマくん 7 (ビッグコミックス) [a]
真鍋 昌平 / 小学館 / 2007-01-30

Bookcover 三十三間堂外伝 (プレイコミックエクストラ) [a]
平田 弘史 / 秋田書店 / 2006-06-20

コミックス(-2010) - 読了:02/12まで (C)

 しばらく終電が続いたという程度だから,客観的にはたいしたことがないのだが,主観的にいえば,ここんところ大変忙しく,大変疲れた。
 なにが疲れるといって,喋れない英語で無理矢理喋らなきゃいけないのが疲れる。普段の倍,いや三倍は疲れる。周囲は皆喋れる人ばかり,英語話せずんばヒトにあらずという雰囲気の会社なので,ちょっとあなたたち!ワタシの苦労がわかんないでしょう!と八つ当たりしたくもなる。高野陽太郎の外国語効果の論文を配布し読ませたい心境である(外国語を使っているときは普段よりアタマが悪くなるのだそうです。英語でのミーティング中にワタシが馬鹿なことをいっても,それはワタシのせいではありません)。
 とはいえ,カタコトで食ってかかってくる部下を持ったネイティブ・スピーカーのほうも随分な災難であろう。ずっと前に,日本語があまり上手くない中国人留学生となにか話さないといけない用事があって,その言葉遣いのめちゃくちゃさ,コミュニケーションの困難さに疲労し,本当に気持ちが悪くなったことがある。俺もきっと人々を混乱の淵に叩き込んでいるに違いない。いやいや,誠に申し訳ないことです。
 SF映画などでは,首の後ろにジャックがついていて,そこにフランス語のメモリスティックを刺すと途端にフランス語が喋れるようになったりする(ウィリアム・ギブソンあたりが初出だろうか)。夢の機械だが,生きているうちには手に入らないだろう。
 なんだか悲しくなってくるので,行き帰りの電車では詩集を読んでみたりして,この味わいは日本語話者でなければわかるまいなどと自分を慰めるのだが,考えてみればロシア人のナボコフは英語で「ロリータ」を書いたのだし,日本にもアーサー・ビナードのような詩人がいるわけで,やっぱり気が休まらない。

雑記 - カタコトの悲劇

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