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2007年11月23日 (金)
NHK未来への提言 ロメオ・ダレール―戦禍なき時代を築く
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ロメオ ダレール,伊勢崎 賢治 / 日本放送出版協会 / 2007-09
R.ダレールさんとは,ルワンダ虐殺の時に国連PKO司令官だった人(映画「ホテル・ルワンダ」におけるニック・ノルティですね)。カナダに帰国後PTSDで大変な目にあったというところまでは聞いたことがあったのだが,その後回想録が大ベストセラーとなり,いま国会議員である由。
インタビューを読んでいると,日本でもカナダでも似たようなものね,と苦笑する部分と(アメリカの悪口が一種の気晴らしになっている,とか),ずいぶんレベルがちがうなあ,と思わされる部分とがある。まあ,俺がいくら政治を憂いてもしょうがないんだけどさ。
増補 敗北の二十世紀 (ちくま学芸文庫)
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市村 弘正 / 筑摩書房 / 2007-11
勝手に絶望する若者たち (幻冬舎新書)
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荒井 千暁 / 幻冬舎 / 2007-09
今年一月の朝日新聞の連載記事の紹介に10頁(著者は記者でもなんでもない。ただ,こんな面白い記事がありました,という主旨である)。記事に対するネットや知り合いの反応で4頁。東洋経済に載ったとあるコンサルタントへのインタビューの紹介が8頁,それを読んだ自分の感想で6頁,という案配である。これを水増しと呼ばずしてなんと呼ぶか? まあいいや,ことによるとなにか独創的な提言があるのかもしれないし,と我慢して読み進めたのだが,もちろんそんなことがあるわけもない。若い人はやりたいことにこだわらず社会における自分の居場所を探せ,社内でフリートークができる会社を目指せ,だってさ。
こんな世間話で本を一冊出してしまう著者様の偉大さに敬服すべきであろう。消費者としては買う本を選んで自衛するしかない。反省。
ノンフィクション(-2010) - 読了:11/23まで (NF)