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2010年11月22日 (月)

Bookcover 美しいアナベル・リイ (新潮文庫) [a]
大江 健三郎 / 新潮社 / 2010-10-28
最新作「水死」の前に発表された小説「臈たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ」を文庫化にあたって改題したもの。そりゃそうだ,「臈たし」なんてどう読むのかわかんないもんね(ろうたし,だそうです)。
 俺はこの作家の本を数冊しか読んだことがないし,たまに読むと登場人物がやたらに英詩を暗唱したりするもので面食らうのだけれど,この小説は面白かったです。たぶん大江初心者向きの,わかりやすい小説なのであろう。

Bookcover 続・井坂洋子詩集 (現代詩文庫) [a]
井坂 洋子 / 思潮社 / 2008-09
なぜか衝動買いした本。著者についてはまったく知識がないが,49年生まれ,高名な詩人である由。ずいぶんと不吉な詩を書く人だなあ。。。全編死の影に覆われている,という感じ。
 それにしても,詩集を読むのは難しい。いつもの癖で,ついつい飛ばし読みしてしまう。

フィクション - 読了:「美しいアナベル・リイ」ほか

Bookcover 人物戦後政治 私の出会った政治家たち (岩波現代文庫) [a]
石川 真澄 / 岩波書店 / 2009-11-14

日本近現代史 - 読了:「人物戦後政治 私の出会った政治家たち」

Bookcover 新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks) [a]
井野朋也(ベルク店長) / ブルース・インターアクションズ / 2008-07-04
JR新宿駅東口地下改札を出て丸ノ内線方向に歩くと,ちょっと古ぼけた雰囲気のコーヒーショップがある。何度か入りかけたが,芋を洗うような混雑,注文カウンターから店外にまで伸びる行列をみてあきらめた。で,土曜夕方の中途半端な時間に通りかかった際,のぞきこんだらさすがに多少はスペースに余裕がある様子だったので,入ってみたところ,メニューが異常なまでに充実しており,なんと旨そうなビールまである。たまたま空いていた座席を確保して店内を見回すと,壁の掲示といい客層の広さといい,一癖も二癖もありそうな風情である。
 東口のルミネエスト(旧マイシティ)に大家と揉めている店子があり,存続の署名運動まで起きているという話は聞いたことがあったのだが,その記憶とこのコーヒーショップ「ベルク」とが,頭の中ですぐには結びつかなかった。店主の手によるこの本を書店で見かけてようやく気がついた次第。
 特に面白かった箇所を抜き書き:

というわけで,山手線なみの混雑と煙草の煙に耐えつつ,最近時々この店に寄っている。ビールどころか,なぜか旨い日本酒まで置いているのである。面白いなあ。立ち退き問題は国会の質問で取り上げられるまでになっているようだが,なんとかお店を続けてほしいものだ。

Bookcover うつ病新時代 ― その理解とトータルケアのために (最先端医療の現場から3) (平凡社新書) [a]
張 賢徳 / 平凡社 / 2010-10-16

Bookcover ブラック企業、世にはばかる (光文社新書) [a]
蟹沢 孝夫 / 光文社 / 2010-04-16
失礼な言い方になっちゃうけど,かなり散漫な内容に思えた。

Bookcover 中世神話 (岩波新書) [a]
山本 ひろ子 / 岩波書店 / 1998-12-21

Bookcover 助けてと言えない―いま30代に何が [a]
NHKクローズアップ現代取材班 / 文藝春秋 / 2010-10

Bookcover ヤマダ電機の暴走 [a]
立石泰則 / 草思社 / 2010-10-13

Bookcover 時間と自己 (中公新書 (674)) [a]
木村 敏 / 中央公論新社 / 1982-01
82年刊のロングセラー。正直言って内容の半分くらいはわからないのだが(特にハイデガーとデリダが出てくるあたり),それなりに興味深く読んだ。
 そういえば学生のころ,この著者の「あいだ」という本を,一頁一頁食いつくようにして読みはじめ,ほどなく挫折したことを思い出す。あの頃とは本の読み方が随分変わってきている。あんな風に真剣に本を読むことがなくなって久しい。

ノンフィクション(-2010) - 読了:「新宿駅最後の小さなお店ベルク」ほか

Bookcover 偶然とは何か――その積極的意味 (岩波新書) [a]
竹内 啓 / 岩波書店 / 2010-09-18
なんというか,偉い先生だけに許されるスタイルの本で,あまりに広い視野に基づいて書かれているが故に,ちょっと散漫な印象も受けてしまう。いっぽう,ああそうか,なるほど。。。と目を見開かされるような部分もあった。

データ解析 - 読了:「偶然とはなにか」

あまりにせわしない毎日で,ろくろく本も読めない。ストレス発散のために買い込んだマンガ本だけが貯まっていく。

Bookcover シグルイ 15 (チャンピオンREDコミックス) [a]
南條 範夫 / 秋田書店 / 2010-10-20
二人の青年の死闘を描いた傑作の最終巻。システムの周縁から這い上がろうとする者こそが,誰よりもシステムの論理に縛られる,という悲劇。面白いマンガは世の中にたくさんあるが,15巻も続けながらこのように鮮烈な結末を迎えるのはなかなか珍しいのではないかと思う。

Bookcover インド夫婦茶碗 (15) (ぶんか社コミックス) [a]
流水 りんこ / ぶんか社 / 2010-11-05

Bookcover おいピータン!!(12) (ワイドKC Kiss) [a]
伊藤 理佐 / 講談社 / 2010-02-12

Bookcover きのう何食べた?(4) (モーニング KC) [a]
よしなが ふみ / 講談社 / 2010-10-22

Bookcover チェーザレ 破壊の創造者(8) (KCデラックス モーニング) [a]
惣領 冬実 / 講談社 / 2010-10-22

Bookcover SARU 下 (IKKI COMIX) [a]
五十嵐 大介 / 小学館 / 2010-10-29

Bookcover SatoShio(1) (KCデラックス Kiss) [a]
衿沢 世衣子 / 講談社 / 2010-11-12

Bookcover 石黒正数短編集 2 (リュウコミックス) [a]
石黒 正数 / 徳間書店 / 2010-11-13

Bookcover ラブやん(14) (アフタヌーンKC) [a]
田丸 浩史 / 講談社 / 2010-10-22

Bookcover とろける鉄工所(5) (イブニングKC) [a]
野村 宗弘 / 講談社 / 2010-10-22

Bookcover あたしンち 16 [a]
けら えいこ / KADOKAWA/メディアファクトリー / 2010-10-29

Bookcover みなりの青春 (ドパミンコミックス) [a]
田中圭一 / 発売元:星雲社/発行元:株式会社デジタル・コンテンツ・パブリッシング / 2010-11-12

Bookcover アオイホノオ 5 (少年サンデーコミックススペシャル) [a]
島本 和彦 / 小学館 / 2010-11-12

Bookcover ムダヅモ無き改革 (5) (近代麻雀コミックス) [a]
大和田 秀樹 / 竹書房 / 2010-11-17

コミックス(-2010) - 読了:「シグルイ 15」ほか

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