« 読了:福元 (2009,2011,2012) フェヒナー先生とその時代 | メイン | 読了:Bass & Talarzyk (1972) ほか:Fishbeinモデルってどんなんだっけ »
2012年9月29日 (土)
Howell, W. (2011) CBC/HB, bayesm and other alternatives for bayesian analysis of tradeoff data. Proceedings of Sawtooth Software Conference 2011, 355-364.
仕事の都合で目を通した。コンジョイント課題の実データ,maxdiff課題(best-worst課題)の人工データと実データを用い、階層ベイズ法による個人効用推定をいくつかのソフトで試して比較しましたという報告。コンジョイント分析のソフトで知られるSawtooth社のユーザ会発表資料。著者はHarris Interactive社のえらい人。
ソフトは、Rのbayesmパッケージ、WinBUGSとOpenBUGS、Sawtooth社のCBC/HB、そしてHarrisのソフト(HIhbmkl)。計算速度、モデルの対数尤度、ホールドアウトでのヒット率などを比較する。
Rではbayesm::rmnlIndepMetrop()を使っている(名前からして,独立連鎖メトロポリス・ヘイスティングス・アルゴリズムで多項ロジットモデルを推定する関数であろう)。なんでrhierMnlRWMixture()を使わないのかと思ったら、CBC/HBはむしろrmnlIndepMetrop()に近いらしい。そうなんすか? 難しくってよくわかんないや。
CBC/HBがもうぶっちぎりで速い由。それはいいとしても、対数尤度やヒット率が結構違うというのにびっくり。怖いなあ。
論文:データ解析(-2014) - 読了:Howell (2011) CBC/HB とそのライバルたち