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2014年11月19日 (水)

長沢伸也, 大津真一 (2010) 経験価値モジュール(SEM)の再考. 早稲田国際経営研究, 41, 69-77.
 これもちょっと用事があって読んだのだけれど、話がいきなり意外な方向に向かうところがあって(あくまで私にとって意外だというだけだが)、とても面白かった。

 「経験価値」っていう有名な概念があるけど、「経験が価値を提供する」のであって、経験そのものは価値じゃない[←納得!]。シュミットのいう経験とは、スキナーいうところのprivate eventsだ[なぜここでスキナーが...]。
 経験はどうやって引き起こされるか。シュミットは経験を生む刺激の戦術要素をExperience Provider(ExPro)と呼んだ。たとえば「コミュニケーション」「製品」「コブランディング」「人間」というようなのがExProである。また、Brakusという人がギブソン流の説明を行っていて[in "Handbook on Brand and Experience management", 2008. $182か...]、いわく、ExProが経験をアフォードする由。
 マーケターができるのはExProの管理だ。いっぽうシュミットが言う戦略的経験モジュール(SEM)ってのは経験のモジュール、つまりマーケターの「狙い」のほうだ。云々。
 ... なるほどねー。勉強になりました。

論文:マーケティング - 読了:長沢・大津 (2010) 経験価値とはなんのことか

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