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2016年8月 4日 (木)

Bookcover 元老―近代日本の真の指導者たち (中公新書) [a]
伊藤 之雄 / 中央公論新社 / 2016-06-21
近代史の本を読んでて、首相交代の際になぜ西園寺公望がこんなに強い発言権を持つのかと不思議だったのだが、元老というのは非公式とはいえある種の制度だったのか、知らなかった。
 国際連盟脱退の際、西園寺は内心では反対であったが黙認した。天皇機関説が排撃されたとき、西園寺は反対ではあったが逆らわなかった。元老の権力と宮中人事を守るためであった由。時節を待つといえば聞こえはいいけれど、要するに、システムの中の人にとってシステムの維持は目的と化す、国民はどうでもいい、ってことじゃないですかね...

日本近現代史 - 読了:「元老 近代日本の真の指導者たち」

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