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2008年8月25日 (月)

Bookcover 東京負け犬狂詩曲(ラプソディ) [a]
山崎 マキコ / JTBパブリッシング / 2006-03
二流女性誌の女性ライターを主人公にしたストーリーのなかに,彼女が書いたという設定の,実在の観光スポットの紹介記事を挟み込んだ体裁の小説。いかにも山崎マキコさんらしい,軽い筆致の小説であった。うーん,俺この人のファンなんだけど,ずっとこんなのばかり書いてていいのかなあ,と心配になる。余計なお世話か。

フィクション - 読了:08/25まで (F)

Bookcover 人類が消えた世界 [a]
アラン・ワイズマン / 早川書房 / 2008-05-09
いま人類が一斉に姿を消したらどうなるか。数日後には地下鉄が水没し,何年か後には原発が次々に爆発する。。。云々。なんだかキワモノ的なテーマ設定だが,それは話のフックであって,中身のほうは,非常に充実したオーソドックスな地球環境本であった。

Bookcover 寺社勢力の中世―無縁・有縁・移民 (ちくま新書) [a]
伊藤 正敏 / 筑摩書房 / 2008-08

Bookcover ルポ“正社員”の若者たち―就職氷河期世代を追う [a]
小林 美希 / 岩波書店 / 2008-06-26

ノンフィクション(-2010) - 読了:08/25まで (NF)

Bookcover 永訣の朝 (河出文庫) [a]
川嶋 康男 / 河出書房新社 / 2008-08-31
数年前に札幌の博物館ではじめて知ったのだが,終戦直後,樺太にあった真岡という町にソ連軍が攻め込み,電話交換手の若い娘たちが次々と毒を呷って死んだ事件があったのだそうである。玉音放送の5日後の出来事である。その経緯を描いたノンフィクション。
集団自決は具体的な危険に迫られてというより,一種のマス・ヒステリーのようなものだったらしい。本当に悲劇的な話だ。
とはいえ,同時期には引き揚げ船が撃沈されたりソ連軍に砲撃されたり朝鮮人が虐殺されたり,たくさんの人が亡くなっているわけで,それらの無名の死者たちを棚に上げて自決した乙女たちだけを称揚するのも,なんだか変な話だと思う。

日本近現代史 - 読了:08/25まで (CH)

Bookcover ディズニーに学ぶ満足循環力―「お客様満足」+「社員満足」の秘密 (学研新書) [a]
志澤 秀一 / 学習研究社 / 2008-03
ディズニー本第五弾。

マーケティング - 読了:08/25まで (M)

Bookcover ハチワンダイバー 8 (ヤングジャンプコミックス) [a]
柴田 ヨクサル / 集英社 / 2008-08-19

コミックス(-2010) - 読了:08/25まで (C)

2008年8月17日 (日)

Bookcover フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ) [a]
R.D. ウィングフィールド / 東京創元社 / 2008-07
Bookcover フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ) [a]
R.D. ウィングフィールド / 東京創元社 / 2008-07
フロストシリーズの4作目。実は著者はもう亡くなっていて,未訳の作品があと2作だそうだ。知らなかった。

Bookcover 父と暮せば (新潮文庫) [a]
井上 ひさし / 新潮社 / 2001-01-30

Bookcover 隠蔽捜査 (新潮文庫) [a]
今野 敏 / 新潮社 / 2008-01-29
毎年八月恒例の「会社の有休とって集中講義」週間が,今年も無事終了した。やっている最中は,なんだかすごく馬鹿なことをしているような気もするのだが(私の夏休みはどこにあるのですか),終わってみると,ああ良い経験だったなあ,と思うのである。いつまでお声を掛けてもらえるか分からないし,今年が最後かなあなどと思うと,感慨もひとしおである。
 というわけで,集中講義終了を記念し,普段は読まないタイプの和製ミステリを手に取った。警察小説と家族小説の合いの子みたいな感じ。なかなか面白かった。主人公がいけ好かない奴であるところが良い。

フィクション - 読了:08/17まで (F)

Bookcover 学歴・階級・軍隊―高学歴兵士たちの憂鬱な日常 (中公新書) [a]
高田 里惠子 / 中央公論新社 / 2008-07

Bookcover 阿片王―満州の夜と霧 (新潮文庫) [a]
佐野 眞一 / 新潮社 / 2008-07-29

Bookcover 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) [a]
星 亮一 / 筑摩書房 / 2008-08-06
幕末に切れ者の幕府高官として知られた小栗上野介についての評伝。偉い人だったかもしれないけど,すごく魅力的な人とは言い難いですね。

日本近現代史 - 読了:08/17まで (CH)

Bookcover コーカサス国際関係の十字路 (集英社新書 452A) [a]
廣瀬 陽子 / 集英社 / 2008-07-17
イラン・トルコの北,ロシアの南,グルジアとかアゼルバイジャンとか,頭のなかの地図でもやもやと霧がかかったようになっている,あのあたりの情勢に関する啓蒙書。とにかく話がものすごーく入り組んでいる。こんな地域を専攻しようなんて,著者の方もまだ若いのに(72年生まれ),随分変わった人だなあ,なんて思ってしまった。余計なお世話ですね。

Bookcover デキる上司は褒め方が凄い (角川oneテーマ21) [a]
日本語力向上会議 / 角川学芸出版 / 2008-07-10
またこういう,どうでもよい本を買ってしまった。。。

Bookcover 新聞社販売局担当員日誌 [a]
崎川 洋光 / 日本評論社 / 2006-12
定年退職したお父さんがサラリーマン生活を振り返って書いた,自費出版本のような本なのだが,その勤務先というのが朝日新聞の販売局だというのがミソである。ドロドロした内幕が伝わってくる,ちょっと面白い本であった。

Bookcover ヤクザマネー [a]
NHK「ヤクザマネー」取材班 / 講談社 / 2008-07-01

Bookcover ディズニーランドという聖地 (岩波新書) [a]
能登路 雅子 / 岩波書店 / 1990-07-20
仕事の都合で,ここんところディズニーランド関係本ばかり読んでいた。これはその第一弾。USディズニーランドを通して知るアメリカ現代文化の深層,という感じの本。
何冊か読んだあとで実際にTDLを見に行ったのだが(開業25年にして初体験),現地で「ああ読んでおいてよかった」と思ったのが,意外にもこの本であった。アトラクションなど観ていて,いちいちこの本の内容に思い当たる点が多かった。

Bookcover 東京ディズニーリゾート暗黒の軌跡 [a]
田中 幾太郎 / リベラルタイム出版社 / 2005-04
TDL開業に至る経緯についての暴露本。

Bookcover ディズニーランド裏舞台―夢の王国で働く人の物語 [a]
青木 卓 / 技術と人間 / 1993-05
末端の労働者としてTDLに潜入取材した体験記。筆致が落ち着いていて好ましい。TDL本というより,非正規雇用に生きる青年群像を描いた本として面白いと思った。

Bookcover ディズニーリゾートの経済学 [a]
粟田 房穂 / 東洋経済新報社 / 2001-04
新聞社出身の大学の先生が書いた本。これはつまんなかった。学者というほど突っ込んだ話もなければ,新聞記事ほどに取材の厚みもない。

ノンフィクション(-2010) - 読了:08/17まで (NF)

Bookcover デトロイト・メタル・シティ 6 (ジェッツコミックス) [a]
若杉 公徳 / 白泉社 / 2008-08-08

Bookcover サバの秋の夜長 (白泉社文庫) [a]
大島 弓子 / 白泉社 / 2000-03
Bookcover サバの夏が来た (白泉社文庫) [a]
大島 弓子 / 白泉社 / 2000-06
大島弓子さんの昔のネコ・エッセイ。面白いんだけど,飼い猫がイケメンの男性に擬人化されて描かれるあたり,それってどうよ? と思ってしまう。

Bookcover 明日また電話するよ [a]
山本 直樹 / イースト・プレス / 2008-07-17
著者自選短編集。半分くらいは既読であった。

Bookcover レッド(2) (KCデラックス イブニング ) [a]
山本 直樹 / 講談社 / 2008-07-23

Bookcover PLUTO 6 (ビッグコミックス) [a]
浦沢 直樹 / 小学館 / 2008-07-30

Bookcover エレキング(7) (ワイドKC モーニング) [a]
大橋 ツヨシ / 講談社 / 2006-08-23
Bookcover エレキング(8) (ワイドKC モーニング) [a]
大橋 ツヨシ / 講談社 / 2007-04-23

Bookcover 庭先案内 4巻 (BEAM COMIX) [a]
須藤 真澄 / エンターブレイン / 2008-07-25
ここまで読んでおいてなんだけど,ちょっと体質にあわない。。。

Bookcover おうちがいちばん 3 (バンブー・コミックス) [a]
秋月 りす / 竹書房 / 2008-07-26

Bookcover 海獣の子供 3 (IKKI COMIX) [a]
五十嵐 大介 / 小学館 / 2008-07-30

Bookcover テレプシコーラ/舞姫 第2部1 (MFコミックス―ダ・ヴィンチシリーズ) [a]
山岸凉子 / メディアファクトリー / 2008-07-23
長編バレエマンガの連載再開初巻。バレエマンガといいつつ,コンクールに出るためにはどのような手続きを経るか,飛行機にどうやって乗るか。。。といった話なのであった。面白い。

Bookcover 闇金ウシジマくん 12 (ビッグコミックス) [a]
真鍋 昌平 / 小学館 / 2008-07-30

Bookcover EDEN(18) <完> (アフタヌーンKC) [a]
遠藤 浩輝 / 講談社 / 2008-07-23
講談社アフタヌーン誌に11年連載していた長編マンガの最終巻。途中から迷走気味であったが,このマンガが楽しみで毎月雑誌を買っていたようなものであった。11年か。。。やれやれ。

コミックス(-2010) - 読了:08/17まで (C)

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