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2012年1月31日 (火)

Pearl, J. (2012) The causal foundation of structural equation modeling. Technical Paper, R-370, UCLA Cognitive Systems Laboratory.
 先週読んだ Bollen & Pearl が勉強になったので,試しに読んでみた。こちらは近刊の"Handbook of Structural Equation Modeling"の一章となる模様。しばらく前からテクニカル・ペーパーとして回覧されていて,SEM関連のメーリング・リストでは大変な議論を呼んでいた(ちゃんとフォローしとけばよかった)。
 Pearlの統計的因果推論の諸概念を,ノン・パラメトリックSEMの枠組みで説明している論文。d-分離とか,バックドア基準とか,直接効果と間接効果とか。残念ながら,後半でだんだん頭に入らなくなってきて,途中をちょっと飛ばし読みしてしまった。そういうのが一番いけないんだけど。

 Pearl先生は"Causality"という大冊を著しておられ,初版は翻訳も出ているのだから,本でちゃんと勉強すればいいんだけど,非常に敷居が高く感じられてしまい,こうやって周辺の解説論文などをおそるおそる読んでいる次第なのである。せっかく買った翻訳本は,机の脇でホコリをかぶっている...

論文:データ解析(-2014) - 読了:Pearl (2012) SEMの因果的基盤

Bookcover 政権交代とは何だったのか (岩波新書) [a]
山口 二郎 / 岩波書店 / 2012-01-21
著者は民主党のブレーンとして知られる政治学者。
話の本筋とは離れるが,あとがきによれば,「十数年を振り返ると徒労感に陥ることもあるし,革命家にとって革命の成就を見届けることは幸福ではないとうそぶくこともあった」とのこと(ここで革命とは政権交代のことを指している)。確かに。。。

ノンフィクション(2011-) - 読了:「政権交代とは何だったのか」

Bookcover 海辺へ行く道 そしてまた、夏 (ビームコミックス) [a]
三好 銀 / エンターブレイン / 2012-01-25
地味だが息の長いアート系(?)マンガ家,三好銀さんの新作。なんでもないシーンだけど,指折り数えるその指をひたすらアップで描くくだりが良いと思った。

Bookcover アイアムアヒーロー 8 (ビッグコミックス) [a]
花沢 健吾 / 小学館 / 2012-01-30

コミックス(2011-) - 読了:「アイアムアヒーロー」「海辺へ行く道」

2012年1月30日 (月)

Bookcover 大逆事件――死と生の群像 [a]
田中 伸尚 / 岩波書店 / 2010-05-29
日本近代史に残るフレーム・アップ,大逆事件についてのノンフィクション。日本各地で事件後を生きた人々に焦点を当てて,その足跡を丁寧に追跡している。
 大逆事件では24名に死刑判決,後に12名が特赦される。検事・平沼騏一郎は(のちに「欧州の天地は複雑怪奇」と云って首相を退陣した人ですね),戦中に談話録を残していて,こういっているそうだ。「被告は死刑にしたが,中に三人陰謀に参与したかどうか判らぬのがある」「陛下に減刑のご沙汰の気配はないかと桂さん[桂太郎首相]から申し上げてみた。そして特赦することとなった」実際に特赦になったのは12名だからこれは誤っているのだが,それにしても,死刑にしておいて「参与したかどうか判らぬ」って,あなた...

日本近現代史 - 読了:「大逆事件」

Bookcover イェルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告 [a]
ハンナ・アーレント / みすず書房 / 1969-02-20
アイヒマン裁判について書かれたとても有名な本だが,これはもともと「ニューヨーカー」誌の連載だったのだそうで,アーレントの他の本と比べれば読みやすいのではないかと思う。それでもなんだか読むのが気が重くて,ずっと本棚でずっと眠っていた。やっと読み終えてほっとしている。
 なんでイスラエルで裁判したの? 西ドイツじゃなくて? と不思議だったのだが,やはりこれはいろいろ疑問が残る話らしい。ヤスパースは国際法廷を開くべきだと主張していたのだそうだ。
 同時代の人々からは,この本は大変な批判を浴びたそうだ。この本の出版後に行われたミルグラムのアイヒマン実験やジンバルドーの監獄実験のエピソードはいまや広く知られているし,アーレントの「悪の陳腐さ」という指摘に現在の我々はある程度まで馴染んでいると思うのだが(本当に理解しているかどうかはともかく),そういう認識が形作られた一端はこの本にあるのかもしれない。

 アイヒマンの死刑の際,マルティン・ブーバー(おそらくこの時点でのイスラエル最高の知識人だっただろう)は処刑が「ドイツの多くの青年たちが感じていた罪責を解消するのに役立つ」「歴史的な規模の失策」と批判した。アーレントは死刑そのものは支持しており,ブーバーが「アイヒマンと彼の行為の提起した本当の問題に触れずに済ましていることには失望させられた」と書く。

何も悪いことをしていないときに罪責を感じるというのはまことに人を満足させることなのだ。なんと高潔なことか! それに反して,罪責を認めて悔いることはむしろ苦しいこと,そしてたしかに気のめいることである。ドイツの青年層は職業や階級を問わず,事実大きな罪を犯していながら一向にそんなことを感じていない権威ある地位の人々や公職にある人々に取巻かれている。こうした事態に対する正常な反応は怒りであるはずだが,しかし怒ることは甚だ危険であろう-別に生命や身体にとっての危険ではなくとも,履歴のなかでのハンディキャップになるにはちがいない。時々-『アンネ・フランクの日記』をめぐる騒ぎやアイヒマン裁判などの場合に-われわれにヒステリカルな罪責感の爆発を見せてくれるドイツのあの若い男女たちは,過去の重荷,父親たちの罪のもとによろめているのではない。むしろ彼らや現在の実際の問題の圧力から安っぽい感傷性へ逃れようとしているのである。

日本の戦後についての話かと思った...

ノンフィクション(2011-) - 読了:「イェルサレムのアイヒマン」

平出修 (1913)「逆徒
 平出修という名前はなんとなく昔の歌人として記憶していたのだが,この人はもともと弁護士で,大逆事件の弁護人のひとりであったのだそうだ。この小説は平出が判決の2年後に発表した短い法廷小説で,被告のひとりである無学な青年に焦点を当てている。このたび読んだ田中俊尚「大逆事件」で知り,青空文庫で探して読んでみた。
 死刑宣告を言い渡してさっさと退廷する裁判官たちに対し,視点人物の弁護士は内心で呟く。「人としての諸公が、人としての死刑囚に対したとき、その顔を見るに堪へずとして、自らの顔を背け、寸時もその席にある能はざるの態を示して、出来得るだけ迅速に、しかも威容を乱さずして、その席を退かれたこと、之れ人情の真の流露と見るべきではあるまいか」これが当時の精一杯の書き方だったのだろう。この小説が載った雑誌は直後に発禁処分となったそうである。

フィクション - 読了:平出修「逆徒」

2012年1月24日 (火)

Bollen, K.A., & Pearl, J. (2012) Eight myths about causality and structural equation models. Technical Report, R-393, UCLA Cognitive Systems Laboratory.
 SEMの超偉い人であるBollen先生と、因果推論の超偉い人であるPearl先生は、このたびSpringerから出る"Handbook of Causal Analysis for Social Research"という本に共著で一章を書くのだが、その下書きをただいまテクニカル・レポートとして回覧中。これから改訂されるんだから、ほんとは最終稿になってから読んだほうがいいんだけど、タイトルが魅力的なのでついつい目を通した。

 著者らのいう「因果性とSEMにまつわる8つの神話」とは:
1. 「SEMは関連性に基づいて因果関係を確立することを目指している」。SEMは因果的仮定に基づいて行われる、というのが正しい。著者らいわく、この誤りが広まっている理由は、まず人々が因果的仮定と統計的仮定の区別がついていないから、さらにSEMユーザがモデルにいれている因果的仮定を明確にしていないことが多いから、ではないかとのこと。
2. 「SEMと回帰は本質的に等しい」。これは間違い。たとえば、回帰の誤差項は単にYの実現値と予測値のずれだが、構造方程式における誤差項は固有の確率的要素である。前者は定義上Yと直交するが、後者の性質は因果的仮定によって決まる。
3. 「操作なくして因果なし」("No causation without manipulation")。もちろんこのモットーも著者らの受け入れるところではない。もっとも、こういうHolland-Rubin流の強い立場に立つ人が、その立場からSEMを使っても全然かまわないわけだが。
4.「SEMよりNeyman-Rubinの潜在反応モデルのほうが理にかなっている」。この項は、Rubinさんの一連のSEM批判に対する応答。Rubinの考え方をきちんと勉強してないので、理解できたかどうか怪しい...
5. 「SEMは非線形的な因果関係には向いていない」。二次関数への拡張、二値・順序・多項変数などへの近年の拡張をみよ。また、Pearlのdoオペレータをつかった新しい定式化をみよ。とのこと。後者は不勉強でよくわからなかった。
6. 「SEMはランダム化実験にはあまり役に立たない」。いやいやとんでもない、というので、一例として、操作変数と操作チェック用指標と結果指標を組み込んだちっちゃなSEMモデルの紹介。
7. 「SEMは媒介分析には使えない」。なんでも、Rubinさんたちはprincipal strata という考え方に基づく媒介効果の分析を提案しているのだそうで、この項はそのアプローチへの批判であった。モトネタを全然知らないので、もうなにがなんだか。
8. 「SEMによる理論検証は部分的検証に過ぎない」。そもそもどんな因果的仮定だってそれ単独では検証できない。SEMは検証可能な範囲の理論的含意を検証するための最良の方法だ。尤度比に始まる一連の適合度指標をみよ、Bollenの検証的テトラッド・テストをみよ、偏相関による条件つき独立性のテストをみよ、BollenのModel implied instrumental variables アプローチ (なんすかそれは) をみよ、云々。モデルの大域的テストのみに関心を寄せ局所的テストを無視するSEMユーザにも問題がある由。

 素人ながら想像するに、1とか6とかについてはたぶん異論がないところで,揉めるのはきっと3とか4とか7とかであろう。このへん、勉強してみたいのは山々だが...ううむ。

論文:データ解析(-2014) - 読了:Bollen&Pearl (2012) SEMの8つの神話

Bookcover シェイクスピア全集 (〔1〕) (白水Uブックス (1)) [a]
ウィリアム・シェイクスピア / 白水社 / 1983-01
Bookcover シェイクスピア全集 (〔2〕) (白水Uブックス (2)) [a]
ウィリアム・シェイクスピア / 白水社 / 1983-01
Bookcover シェイクスピア全集 (〔3〕) (白水Uブックス (3)) [a]
ウィリアム・シェイクスピア / 白水社 / 1983-01
わからないなりに興味深く読んだが,やはりこういうシェイクスピアの史劇は,実際に舞台で人が動くのをみないと,本当のところは理解できないのかもしれない...

フィクション - 読了:「ヘンリー六世」

Bookcover 河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙 [a]
河北新報社 / 文藝春秋 / 2011-10-27

ノンフィクション(2011-) - 読了:「河北新報のいちばん長い日」

Bookcover ヴィンランド・サガ(11) (アフタヌーンKC) [a]
幸村 誠 / 講談社 / 2012-01-23

Bookcover ヒナまつり 2 (ビームコミックス) [a]
大武政夫 / エンターブレイン / 2011-11-15

コミックス(2011-) - 読了:「ヴィンランド・サガ」「ひなまつり」

2012年1月16日 (月)

Bookcover 曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島―現代語訳付き (角川ソフィア文庫) [a]
近松 門左衛門 / 角川学芸出版 / 2007-03
市村弘正「『名づけ』の精神史」に収録されていた,鶴屋南北「東海道四谷怪談」に映し出された社会変動についての分析(「都市の崩壊-江戸における経験」) がとても面白くて,でも四谷怪談についてよく知らないことに気づき,これはちょっと読まなきゃな,と本屋を二件探したのだが,あいにく置いていなかった。腹いせに深い考えもなく,古典の棚から別の本を取った。現代語訳付きを買ったのは,まあそうでもなきゃ読めないだろうと思ったからである。
 で,さきほどパラパラめくりはじめたら... 結局,仕事そっちのけで,原文と現代語訳の両方を読み尽くす羽目になった。まずい...

 浄瑠璃について全く知識がないので,おそらく数分の一も理解できていないと思う。残念なことだ。それでも面白かった点をメモしておくと:
  「曽根崎心中」の徳兵衛とお初も,「冥土の飛脚」の忠兵衛と梅川も,世間のなかに生き,世間から逸脱しないために死んでいく。だからこそ,お初は道行の段で「今年の心中よしあしの。事の葉草やしげるらん。聞くに心もくれはどり『あやなや昨日今日までも。よそにいひしが明日よりは我も噂の数に入り』」と気にするし,いざ心中の場面で徳兵衛は「いさぎよう死ぬまいか世に類なき死に様の。手本にならん」などという。彼らは自己と社会の軋轢に耐えかね自己を実現する最後の手段として命を絶つ,のではない。むしろ,世間のありかたを完成させるために死んでいくのだ。これは意外だった。
 ところが「心中天の網島」にはこれを突き破るような要素が出現する。遊女小春を縛るのは世間ではなく,心中相手の妻おさんと交わした約束なのである。道行が終わったところで,「おさん様より頼みにて殺してくれるな殺すまい。挨拶切ると取り交わせしその文を反古にし。大事の男をそそのかしての心中は。さすが一座流れの勤めの者。義理知らず偽り者と世の人千人万人より。おさん様ひとりのさげしみ。恨み妬みもさぞと思ひやり」 小春には,特定の個人と結んだ,自分自身を賭けて守らなくてはならない約束がある。これはちょっとすごいことではないのだろうか?

 それにしても,まずい... 近松に熱狂するだなんて。退職してヒマな団塊世代じゃあるまいし。

フィクション - 読了:「曾根崎心中・冥土の飛脚・心中天の網島」

Bookcover 「名づけ」の精神史 (平凡社ライブラリー (152)) [a]
市村 弘正 / 平凡社 / 1996-06
ずっと前から(たぶん20年ほども前から),みすず書房版の書名が気になっていた本。先日,平凡社ライブラリーに収録されていることを知って手に取った。てっきり命名の歴史についての本だと思っていたのだが,思想史家による短い文章の集成であった。
 先生そんなに難しい書き方しなくても... と困っちゃうような章もあったのだが,ノーマ・フィールド「天皇の逝く国で」の書評と,渡辺哲夫という精神科医による精神分裂病についての本(「知覚の呪縛」)について論じたもの,それから鶴屋南北「東海道四谷怪談」について論じた文章が面白かった。

哲学・思想(2011-) - 読了:「『名づけ』の精神史」

Bookcover おしゃれ女子コレクション [a]
ashimai / 大和出版 / 2011-11-16
昨春から原宿のオフィスに通っているのだけれど,朝の出勤時に私と一緒に原宿駅から吐き出されてくる女性たちが実にファッショナブルで,とても面食らった。あとで気がついたんだけど,彼女たちの多くはきっとショップの店員さんなんでしょうね。服装に気を遣うのも商売のうちなのであろう。
 ともあれ,私のような門外漢がみても「あの人はオシャレだ」と感じる場合があるということは(その判断が正しいかどうかは別にして),なにをもってオシャレとみなすかという概念が,暗黙のうちに学習されているということであろう。これはなかなか気味の悪い事態だ。誰がいつどのようにして,私にそのような概念を刷り込んだのか? その由縁がわからないのなら,せめてオシャレという概念の内訳くらいは知っておきたい。
 というわけで,本屋で見つけて買った本。 著者が街でみかけたオシャレな娘さんの「最強コーデ」を(誰と闘っているのだろうか),イラストにコメントを添える形で紹介している。帯に「リアルだからマネしやすい! 簡単にかわいくなれる!」とあるので,このくらいの初心者向けの本が俺には適しているだろうと思った次第である。なにか疑問を持つたびにこうして本を買いこむのは,悪い癖かもしれない。
 いやあ,なかなか面白かった。まず,ファッション関係の文章は私にとっていつもそうなのだが,形態素のレベルでは理解できるのに文意が理解できない,というところが実に興味深い。「レザージャケット・ダメージデニムにネルシャツと辛くまとめたところに,足元はリボン付きのピンヒールで甘いってところがたまらん。バック,ジャケット,スカートがグレーで統一され,素材違いのグラデになっています。そこにグリーンの差し色。手が届く範囲のセンスのいいこういうコーディネートは大変参考になると思います」 ここでいう辛い,甘いとは何を指しているのか。素材違いのグラデ(グラデーションのことであろう)というのは良いことなのか,それ自体は中立的なのか。差し色とはなんのことか。グリーンの差し色がセンスが良いというのはなにかしら自明なことなのか。わざわざ宇宙や深海のことを考えなくても,未知の世界がすぐそこに広がっているのだ。
 「あえてガーリーさを抑える」「靴だけくずして洗練されたスタイルに」というように,「あえて」「崩す」「外す」といった語が多用されているところも面白い。おそらくは,私には解らないなんらかの強固なスキーマがあって,そこから少しだけ意図的に逸脱することが,この著者のいうオシャレという概念と関係しているのだろう。たしか九鬼周造 「『いき』の構造」にそのような分析があったと思う。30年代の現象学が未だ現実を捉える力を失っていないと知ることは楽しいことだ。
 うかつな表現で差し障りがあるといけないのでテクニカルな用語を使うと,女性の対人魅力を従属変数,顔の美醜や体型やファッションセンスやらを要因にとった分散分析なりコンジョイント分析なりを行えば,まあどの要因もF検定こそ有意かもしれませんが,実質的な大きさの効果量ないし部分効用を持つのは美醜と体型の2要因だけだろう,という気がしてならない。アパレル・ビジネスの関係者などを別にして,ファッションセンスに対する投資のROIはどれほどのものか,怪しいところだと思う。しかし,人は往々にして合理的期待効用で説明できないものを求めるものだ。この本の中にも,ステキな小物を持つと「気持ちがあがる」という表現があって,それは私には全く無い感覚だが,そのような感覚を想像することはできる。なるほど,我々は単純直接に自らの対人魅力の向上だけを目指しているわけではないんだよなあ,と感じ入った次第である。

ノンフィクション(2011-) - 読了:「おしゃれ女子コレクション」

Bookcover ロンリープラネット (KCデラックス BE LOVE) [a]
売野 機子 / 講談社 / 2011-11-30
著者は85年生まれの新人マンガ家で,かつての少女マンガらしい少女マンガを戦略的に描いているような感じ。とはいえ,うまくいえないけど,演出のリズム感のようなものは,やはり現代のものだと思う。
 二昔前,好んで昔のジャズを聴いていた頃に,FMラジオから流れてきたハリー・コニックJrのデビューアルバムを耳にした時の不思議な感じをなんとなく思い出した。端から端までアクチュアルな音楽ではなく,伝統芸能を意図的に再生した音楽,というか。昭和は遠くなりにけり,というか。そういう印象である。それだけマンガの歴史も長いということなのだろう。

コミックス(2011-) - 読了:「ロンリープラネット」

2012年1月12日 (木)

たいしこともしていないのになぜかバタバタしていて,なかなか思うように物事が進められないし,本もろくに読めない。。。口をつくのはボヤキばかりである。

Bookcover 丸山眞男セレクション (平凡社ライブラリー ま 18-1) [a]
丸山 眞男 / 平凡社 / 2010-04-10
初期論文「国民主義の前期的形成」「超国家主義の論理と心理」「福沢諭吉の哲学」,それから有名な「日本の思想」,などなど14編を収録したアンソロジー。
 内容はその時々の政治課題と切り離せないし,同時代から身を離すようにして批判する姿勢に,なんとなく時代がかった感じを受けてしまうのだけれど... それでも,考え方の鋭さと確かさに感銘を受けた。「超国家主義の論理と心理」なんて,まるで刃物のような論文である。
 きっと同世代の人々にとっては,肯定するにせよ否定するにせよ,どうしても無視できない巨大な存在だったのだろう。いまこうして読む私たちは,時代がずれてるおかげで素直に読めて,ある意味で得しているかもしれない。
 1952年の「『現実』主義の陥穽」という文章が特に印象深かった。背後で想定されている話題は再軍備問題なのだけれど,あたかも2012年の原発の問題について書かれた文章のような気がした。

哲学・思想(2011-) - 読了:「丸山真男セレクション」

Bookcover 絶品! らーめん娘(1) (ヤンマガKCスペシャル) [a]
友木 一良 / 講談社 / 2012-01-06
講談社「ヤングマガジン」史上もっともくだらない連載だ,という評判を聞いて読んでみた。主人公の青年がラーメン屋に入ると,なぜか店員の娘が裸エプロンで... というところからはじまるお下劣ギャグマンガ。なるほど確かに,目眩がするくらいにくだらない。
 想像するに,面白さも人気も二の次,クチコミを引き起こすくらいにサイテーのマンガ,というコンセプトで用意周到に立ち上げた連載なのではないかしらん。それはそれで面白い試みだ。

コミックス(2011-) - 読了:「絶品!ラーメン娘」

2012年1月 7日 (土)

Garland, R. (1991) The mid-point on a rating scale: Is it desirable? Marketing Bulletin, 2, 66-70.
 リッカート尺度について考える機会があったので目を通した。Marketing Bulletinというのはニュージーランドのオープンアクセス誌らしい。この論文は前から気になっていたもので、でも掲載誌の性質がよくわからないので後回しになっていたのであった。Google Scholar様によれば、この雑誌にこれまで掲載されたなかで引用回数が一番多いのがこの論文である。

 調査対象者に食品の成分表示の重要性について評定させる。一方の群は"very important", "important", "neither important nor unimportant", "unimportant", "not at all important"の5件法。他方の群は、中央("neither...")を抜いた4件法。回答の分布を群間で比較すると、5件法群で真ん中は14%。4件法群では中央がなくなった代わりに"unimportant"が8ポイント上昇する("important"は逆に3ポイント減る)。つまり集計値で見る限り、4件法のほうがネガティブにシフトしたわけだ。著者いわく、社会的な望ましさによるバイアスを最小化するためには中央を取り除いたほうがいいとのこと。

 ぜ・ん・ぜ・ん・納得できない。5件法と4件法の違いが回答の社会的望ましさ(SDR)と関係しているという根拠はどこにあるのか。著者も触れているように、4件法にしたせいで回答分布がポジティブにシフトした例だって報告されているのだ。
 そもそも、集計値レベルの分析で良しとするその発想がわからない。SDRとの関係を主張するなら、個人データに基づいてSDR傾向との相関を調べるのが筋だし、4件法と5件法のどっちがdesirableかを問題にしたいのなら、やはり個人データに基づいて検査再検査信頼性や基準関連妥当性を調べるのが筋でしょうに。
 この論文のすごく魅力的なタイトルによって我々が期待するのは、結局のところ 5件法がいいのか4件法がいいのか、という疑問に対するなんらかの示唆であろう。さて,結論部分で著者が書いているのは: The debate continues and the explicit offer of a mid-point is largely one of individual researcher preference. ぐぬぬぬぬ。

論文:データ解析(-2014) - 読了:Garland(1991) 5件法評定と4件法評定のどっちがいいか

2012年1月 6日 (金)

Carifio, J. & Perla, R. (2008) Resolving the 50-year debate around using and misusing Likert scales. Medical Education, 42. 1150-1152.
たった2頁のコメンタリー。なぜか忘れたが国会図書館でコピーしていた(きっとタイトルがすごく魅力的だったからだろう)。リッカート尺度についてちょっと考える用事があったので、ついでに目を通した。
 リッカート尺度(いわゆるx件法評定ですね)で得たデータは「順序尺度だからノンパラメトリックな統計量で分析しなければいけない」という立場と、「いや複数項目を合成するんであれば間隔尺度とみなすことができて、だからパラメトリックな統計量で分析してよい」(平均とかSDとかですね)という立場とがあって、このMedical Educationという雑誌で論争があったりしたんだそうだ。へえー。
 で、著者いわく... F検定は順序尺度データに対して頑健だということがシミュレーション研究でわかっている。また、まあ8項目くらいあればその合成得点は間隔尺度の性質を持つということが経験的に知られている。つまり上記の論争については後者に軍配があがる。むしろ問題は、前者の立場がどこから生まれてきたかだ。これはもともStevensの、項目が順序尺度なら合成得点も順序尺度だという論理的な議論に基づいている。でも分子が原子と違う性質を持つのは医学者なら誰でも知っているでしょう。論理的議論よりも経験的議論のほうを重視すべきだ。云々。

 うーん... なんだか話がずれているような気がする。俺の怪しい理解によれば、Likert scaleという言葉はちょっとあいまいに使われていて、伝統的な態度尺度構成法のひとつであるところの、x件法評定項目を使ったmethod of summated ratingsを指す場合と、転じてx件法評定項目そのもののことを指す場合があるように思う。著者が誤った見解として引き合いに出しているJamieson(2004)をザーッとナナメ読みしたのだけれど、Jamiesonさんが考えているのは後者のこと(したがって基本的には単一項目の分析のこと)、いっぽう著者がいっているのは前者のこと(したがって合成得点の分析のこと)じゃないのかという気がする。論争の途中経過を読んでいないので、なんともいえないが。
 もうひとつ気になったのは、単一項目の分析について著者が Analysing a single Likert item [...] is a practice that should only occur very rarely とあっさり切り捨てていることで、医学研究ではほんとにそうなんですか? という疑問がある。たとえば特定の疾患のQOL評価では、複数項目を聴取するもののキーになるのはたった1項目、ということがあると思うけど、ああいうのはvery rareなのか。まあ、よく知らないけど、少なくとも質問紙調査全体に一般化できる主張ではないですね。。

論文:データ解析(-2014) - 読了:Carifio & Perla (2008) X件法尺度についての論争に決着をつけてみせよう

Bookcover 李鴻章――東アジアの近代 (岩波新書) [a]
岡本 隆司 / 岩波書店 / 2011-11-19
洋務運動を先導した清代の政治家,李鴻章の評伝。
 いまふとwikipediaをみて知ったのだが,映画「傾城之恋」の原作を書いた作家アイリーン・チャンは李鴻章のひ孫なんだそうだ。へえー。

ノンフィクション(2011-) - 読了:「李鴻章」

2012年1月 3日 (火)

Bookcover Rによる空間データの統計分析 (統計科学のプラクティス) [a]
古谷知之 / 朝倉書店 / 2011-06-10
仕事の都合で通読。空間データの話にはほとんど全く触れたことがなかったもので,なんというか,いちいち新鮮だった。「地理的加重回帰モデル」なんていうのがあるのですね。パラメータの空間的異質性とデータの自己相関の両方を一気に扱うのだそうだ。
 細かい式の導出が理解できないのはしかたがないにしても,8章の空間点過程のところに出てくる統計量の説明のくだりで話について行けなくなってしまったのは,ちょっとまずいかもしれない。別の本を読んでから出直そう。

データ解析 - 読了:「Rによる空間データの統計分析」

Bookcover みずから我が涙をぬぐいたまう日 (講談社文芸文庫) [a]
大江 健三郎 / 講談社 / 1991-02-04
本年最初に読み終えた本が,よりによって大江健三郎である。めんどくさい一年になりそうだなあ。
 それはまあいいとして,表題作の中編がとても面白かった。俺は大江健三郎の本をろくに読んでいないので,大昔に読んだきりの「死者の奢り」や「飼育」のような,あの無闇に陰気な印象が強く残っているのだけれど,こんなに笑いと仕掛けに満ちた小説を書いている人なんですね。知らなかった。

フィクション - 読了:「みずから我が涙をぬぐいたまう日」

Bookcover レーガン - いかにして「アメリカの偶像」となったか (中公新書) [a]
村田 晃嗣 / 中央公論新社 / 2011-11-24
64年生まれの政治学者によるレーガンの評伝。面白くてつい一気に読んでしまった。
 印象深いくだりをメモ:

ノンフィクション(2011-) - 読了:「レーガン」

Bookcover 東京無印女子物語 (FEELCOMICS) [a]
ねむようこ、コナリミサト、山崎童々,月子、赤みつ、安江アニ子,原案・なるせゆうせい / 祥伝社 / 2010-03-08
「午前三時の危険地帯」のねむようこさんのマンガならば断簡零墨のたぐいまで見逃したくない,というファン心理に突き動かされて買ったオムニバス・シリーズ。同じ人の原案による短編を6人のマンガ家が描いている。どこがどうとはいえないのだけれど,マンガの上手い下手ってあるんだなあ,と感心。

コミックス(2011-) - 読了:「東京無印女子物語」

2012年1月 1日 (日)

売上報告、続けて2011年第3四半期。

Bookcover やさしい統計入門―視聴率調査から多変量解析まで (ブルーバックス) [a]
柳井 晴夫,田栗 正章,藤越 康祝,C.R.ラオ / 講談社 / 2007-06-21
これ、実にありがたい本です。いろいろな話題をコンパクトに紹介してくれる良書ってそうそうないものだ。

Bookcover 統計的方法のしくみ―正しく理解するための30の急所 [a]
永田 靖 / 日科技連出版社 / 1996-10
Bookcover 教育と心理のための推計学 新訂版 [a]
岩原 信九郎 / 日本文化科学社 / 1965-08-01
Bookcover 実践としての統計学 [a]
/ 東京大学出版会 / 2000-01
Bookcover 心理統計学の基礎―統合的理解のために (有斐閣アルマ) [a]
南風原 朝和 / 有斐閣 / 2002-06
Bookcover 直感的統計学 [a]
吉田 耕作 / 日経BP社 / 2006-04-13
このへん、同じ方のお買い上げかしらん。誠にありがとうございます。

Bookcover 本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本 [a]
吉田 寿夫 / 北大路書房 / 1998-11
この本は二冊売れている。とてもわかりやすい、良い教科書です。

Bookcover 深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1)) [a]
ギャビン・ライアル / 早川書房 / 1976-04
おお、ギャビン・ライアルだ。好きな小説を三冊挙げろといわれたら、相当悩みますが、たぶんこの本が入ります。

Bookcover 杯気分!肴姫 一杯目 (ビームコミックス) (BEAM COMIX) [a]
入江 喜和 / エンターブレイン / 2010-05-24
Bookcover 杯気分!肴姫 二杯目 (ビームコミックス) (BEAM COMIX) [a]
入江 喜和 / エンターブレイン / 2010-05-24
入江喜和さんのマンガが売れている! よろしければ「のんちゃんのり弁」もどうぞ。

Bookcover 町田ホテル (F COMICS) [a]
町田 ひらく / 太田出版 / 2002-04
町田ひらくさんのマンガはたぶん成人指定されていることが多いと思うのだけど、とても残念なことだ。もっと広く読まれてよい作家だと思う。

以下は未見の本。

Bookcover 科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス) [a]
戸田山 和久 / 日本放送出版協会 / 2005-01
これはちょっと気になっていた本。読んでみようかと思います。

Bookcover Excelでスッキリわかる ベイズ統計入門 [a]
涌井 良幸,涌井 貞美 / 日本実業出版社 / 2010-11-11
Bookcover 道具としてのベイズ統計 [a]
涌井 良幸 / 日本実業出版社 / 2009-11-19
Bookcover 図解入門 よくわかる最新ベイズ統計の基本と仕組み (How‐nual Visual Guide Book) [a]
松原 望 / 秀和システム / 2010-12
こういうのが次々出るってことは、勉強したい人が多いってことですね。そういえば、三冊目のは買ったきり読んでない。。。

Bookcover KGBの世界都市ガイド [a]
小川 政邦 / 晶文社 / 2001-06-01

Bookcover あいらんど 淫悦の章 (TENMAコミックス) [a]
まぐろ帝國 / 茜新社 / 2009-07-24
ほかに大和川「たゆたゆ」,鬼窪浩久「ぼくの飼育日記」,如月群真「ギリギリ Sisters」,ZUKI樹「ハーレム×ハーレム」,笹川 ハヤシ「処女通信」,心島咲「恥染偏執」。書影からみるにガチガチの18禁成人マンガであろう。同じ人のお買い上げだろうか。ところで、エロマンガ家のペンネームって、なんだかナンセンスで面白いですね。なんて読めばいいのかわかんなかったりして。

Bookcover アトランタに暮らす (地球ライブラリー) [a]
アトランタに暮らす編集委員会 / ジェトロ(日本貿易振興機構) / 2001-05
なぜにアトランタ...?

書籍以外では、FUJITSU ScanSnap S1300 FI-S1300。写真をみたら、えらく小さくなっていて、びっくりした。

ついでに第4四半期。ぱったりと売上が止まりまして...

Bookcover めしばな刑事タチバナ 1 [立ち食いそば大論争] (トクマコミックス) [a]
坂戸 佐兵衛 / 徳間書店 / 2011-03-30
Bookcover めしばな刑事タチバナ 2 [牛丼サミット再び] (トクマコミックス) [a]
坂戸 佐兵衛 / 徳間書店 / 2011-07-30
徳間書店のおっさん向け週刊誌連載のB級グルメマンガ。3巻の東南アジアのラーメンのうんちくが面白いです。

Bookcover 東南アジアのオートバイ産業―日系企業による途上国産業の形成 (MINERVA現代経済学叢書) [a]
三嶋 恒平 / ミネルヴァ書房 / 2010-05
未見。ちょっとおもしろそうですね。博論かなにかだろうか。

Bookcover 江戸釣百景 ぶらり百竿 3 指南大作戦(レッスンインポッシブル) (ビッグコミックス) [a]
中川 真,風狸 けん / 小学館 / 2010-03-30
副題に「レッスンインポシブル」とあるのだが... どういう意味なんだろうか。

BookcoverSolution-Focused Brief Therapy: A Handbook of Evidence-Based Practice [a]
Cynthia Franklin , Terry S. Trepper, Eric E. McCollum, Wallace J. Gingerich / 2011-8-25
いやはや、これはどうみてもカタギの人の買い物ではないわ。お買い上げの方、もし知人だったら名乗り出てくださいまし。コーヒーでもおごります。

雑記:売上報告 - 売上報告:2011年下半期

 どなたかがこのブログの書影をクリックして買い物して下さる→amazonは私に小銭を投げる→高度資本主義の末端で生きる私はわんわんと喜ぶ。
 というわけで,久しぶりに売上報告。まずは2011年第2四半期から。なぜかすごく売れている。

Bookcover この世界の片隅に 上 (アクションコミックス) [a]
こうの 史代 / 双葉社 / 2008-01-12
Bookcover この世界の片隅に 下 (アクションコミックス) [a]
こうの 史代 / 双葉社 / 2009-04-28
Bookcover この世界の片隅に 中 (アクションコミックス) [a]
こうの 史代 / 双葉社 / 2008-07-11
Bookcover 夕凪の街桜の国 (アクションコミックス) [a]
こうの 史代 / 双葉社 / 2004-10-12
うわあ,こうの史代さんの本が売れている... 自分が深く敬愛する本が売れるのは,なにやら嬉しいものだ。

Bookcover “現代家族”の誕生―幻想系家族論の死 [a]
岩村 暢子 / 勁草書房 / 2005-06
著者の方には義理もゆかりもありませんが,これは絶対のオススメ本です。

Bookcover 戦略的消費者行動論 [a]
清水 聰 / 千倉書房 / 2006-04
Bookcover マーケティングの神話 (岩波現代文庫) [a]
石井 淳蔵 / 岩波書店 / 2004-12-16
正直いって,マーケティング系の本を読んでいてゾクゾクしたことってあんまりないんですけど(個人的な志向の問題だと思う。すみません),この2冊は例外。後者はちょうど読み直そうと思っていたところであった。

Bookcover メディアの支配者(上) (講談社文庫) [a]
中川 一徳 / 講談社 / 2009-06-12
Bookcover メディアの支配者(下) (講談社文庫) [a]
中川 一徳 / 講談社 / 2009-06-12
いやいや,この本は読み始めたら止まらないですよ。権力に淫する男たちを描いた傑作。

Bookcover R初心者のためのABC [a]
A.ジュール,E.イエノウ,E.ミースターズ / シュプリンガー・ジャパン株式会社 / 2010-12-22
Rの初心者向け参考書。私も最初にこれを読みました。ご同慶の至り。

Bookcover 浪費するアメリカ人――なぜ要らないものまで欲しがるか (岩波現代文庫) [a]
ジュリエット・B.ショア / 岩波書店 / 2011-03-17
いわゆる良書なのかどうかはよくわからないのですが,私はとても面白かったし,視野が広がりました。

Bookcover 経営学のフィールド・リサーチ―「現場の達人」の実践的調査手法 [a]
/ 日本経済新聞社 / 2006-01
Bookcover 消費者行動論体系 [a]
田中 洋 / 中央経済社 / 2008-09-26
ふっふっふ。この2冊も鉄板のオススメ本である。どちらもなぜかこのブログを通じて買う人が多く,家計を助けて頂きました。うちの裏庭のプールはこの本のアフィリエイト収入でつくりました。嘘ですけど。

Bookcover 世紀の空売り [a]
マイケル・ルイス / 文藝春秋 / 2010-09-14

Bookcover 売れないのは誰のせい?―最新マーケティング入門 (新潮新書) [a]
山本 直人 / 新潮社 / 2007-06

以下はこのブログで紹介していない本。すべて未見である。

Bookcover 経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫) [a]
佐藤 雅彦,竹中 平蔵 / 日本経済新聞社 / 2002-09

Bookcover こころのエンジンに火をつける 魔法の質問 [a]
マツダ ミヒロ / サンマーク出版 / 2005-12-17
どういう本なのか知らないが,火の始末には気をつけて下さい。

Bookcover ABCDJ―とびきりの友情について語ろう [a]
ボブ グリーン / 日本放送出版協会 / 2007-04
シカゴの浅田次郎ことボブ・グリーンさんの旧作。グリーンさんって,淫行事件で新聞社をクビになって,その後もなにかの本を出されたと思うのだが,最近はどのようにお過ごしなのでしょうか。

Bookcover アメリカ民事手続法 第2版 (アメリカ法ベーシックス) [a]
浅香 吉幹 / 弘文堂 / 2008-09-26
Bookcover 英米法総論 下 [a]
田中 英夫 / 東京大学出版会 / 1980-12
なんだか知らんが,お勉強頑張って下さい。

Bookcover イスラーム (ネコ・パブリッシングDKブックシリーズ) [a]
ポール ランディ,小杉 泰 / ネコ・パブリッシング / 2004-05-25

Bookcover エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社プラスアルファ文庫) [a]
河邑 厚徳,グループ現代 / 講談社 / 2011-03-22

Bookcover フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた) [a]
デビッド・カークパトリック / 日経BP社 / 2011-01-13

Bookcover 子どもが「やる気」になる質問―叱る前に問いかけると、こんなに変わる! [a]
マツダ ミヒロ,本間 正人 / PHP研究所 / 2011-02-01

Bookcover リストカット・自傷行為のことがよくわかる本 (健康ライブラリー イラスト版) [a]
/ 講談社 / 2008-12-11
Bookcover 不登校・ひきこもりの心がわかる本 (健康ライブラリーイラスト版) [a]
/ 講談社 / 2007-07-11
なぜか心理臨床系の本がよく売れるんですよね... 知人の仕業だろうか...

Bookcover 経済学の歴史 (講談社学術文庫) [a]
根井 雅弘 / 講談社 / 2005-03-11

以下は書籍以外の売上げ。

Bookcover北谷ゆり やわ肌デート [DVD][a]
北谷ゆり (出演)
それから「Labium みゆ [DVD] 」「ゲキ着! IDOL キュート 美波まお [DVD] 」「モミズム 美波まお [DVD] 」「Kiss Me Tonight /永田ゆうり [DVD]」の計5点。どうやらソフトヌードのDVDらしい(上のパッケージ写真も、よくよく見ると乳首は見えていない)。お買い上げの方に心からお伺いしたいのですが、こういうソフトなポルノグラフィを買うのってなぜなんでしょうか。アダルトビデオが普及していなかった頃や、モデルさんのルックスがいまいちだったころならばいざ知らず。昨今のAV女優ってすごいですよね? それとも、ソフトであることになんらかの価値があるのだろうか。知りたい...

太いパイプ使用 ぶらさがりくん ベンチシート付 (721)。きっと広めのおうちにお住いの方なのであろう。いいなあ。気持ちよさそうだなあ。すぐに飽きそうだけど。

即納苗 バラ苗 ピエールドゥロンサール 国産苗 新苗植替え6号鉢 つるバラ(CL) 返り咲き 複色系 バラ。無事育ってるといいですね。

リュックサック CG-4114。防災グッズだろうか...

Panasonic 電気掃除機 クリスタルシルバー MC-SS200G-S。40700円のお買い上げ。深謝です。わんわん。

雑記:売上報告 - 売上報告:2011年第2四半期

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