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2005年5月30日 (月)

Bookcover それがし乞食にあらず (平田弘史傑作選 (昭和四五年~四六年)) [a]
平田 弘史 / 青林工芸舎 / 2005-05
最近この人の作品の復刊が続いている。ありがたいことだ。

コミックス(-2010) - 読了:05/30 (C)

Bookcover 声をなくして [a]
永沢 光雄 / 晶文社 / 2005-05-01

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/30 (NF)

2005年5月29日 (日)

Bookcover 聖の青春 (講談社文庫) [a]
大崎 善生 / 講談社 / 2002-05-07
床屋に行った帰りに書原で買って,一気読み。参った。

Bookcover アマゾン・ドット・コムの光と影 [a]
横田増生 / 情報センター出版局 / 2005-04-19
ちょっと焦点が絞れていないような不思議な内容なんだけど,ひとつの証言として貴重だと思った。

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/29 (NF)

Bookcover んなアホな! (双葉文庫―ひさいち文庫) [a]
いしい ひさいち / 双葉社 / 2004-10
いしいひさいちの本の困るところは,どれとどれのあいだに内容の重複があるのかがさっぱりわからないところだ。この本も,読んだことがある作品がほとんどだった。「ヘイ,タクシー」「ヘイ,お客さん」など,はじめて読んだときは悶絶死しそうになったものだし,いま読んでも新鮮だけど,同じ内容の本を何度も買うというのはちょっと困る。双葉社の新書版だけを追いかけていればいいのだろうか?

コミックス(-2010) - 読了:05/29 (C)

2005年5月27日 (金)

Bookcover いばらの王 (5) (Beam comix) [a]
岩原 裕二 / エンターブレイン / 2005-05-25

Bookcover GUNSLINGER GIRL 5 (電撃コミックス) [a]
相田 裕 / 角川HD(アスキー・メディアワークス) / 2005-05-27
わからないもので,ちょっと面白くなってきた。

コミックス(-2010) - 読了:05/27 (C)

2005年5月26日 (木)

Bookcover 将棋の子 (講談社文庫) [a]
大崎 善生 / 講談社 / 2003-05-15
大戸屋で晩飯を喰うついでに駅前で買い,家に帰ってから寝転がって読み進めていたのだが,途中から涙と鼻水で読めなくなってしまった。若い奴にはわかるまい。

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/26

2005年5月25日 (水)

Bookcover 習熟度別指導の何が問題か (岩波ブックレット) [a]
佐藤 学 / 岩波書店 / 2004-01-07
「能力別指導が欧米で姿を消しつつある」「心理学的にみても無効なのは明白」っていうの,ほんとかなあ。他の人の意見も聞いてみたいもんだと思って,ネットを漁ってみたのだが,手にはいるのは経済学の論文ばかりで,いまいちうまくいかなかった。Handbook of Research on Edu. Psy.の2000年版という書名だけ挙げられてるんだけど,webcatにもamazonにもない。うーん。なんだかなあ。

この話ちょっと調べてみようかと思ったんだけど,心評だか教心研だかにすでにレビューが載ってたりしたりしかねないなあ,なんて思うと,急速にやる気が萎える。難しい話は学者様に任せて,静かに暮らしたほうが気が利いてるか。

心理・教育 - 読了:05/25 (P)

Bookcover ドキュメントヴェトナム戦争全史 (岩波現代文庫―社会) [a]
小倉 貞男 / 岩波書店 / 2005-04-15
中越紛争の時の人民解放軍は文字通りの人海戦術で,地雷原であろうが徒歩で押し寄せてくるもので,歴戦のベトナム兵が震え上がったそうだ。

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/26 (NF)

2005年5月23日 (月)

Muthen, B. (2004). Latent variable analysis: Growth mixture modeling and related techniques for longitudinal data. in Kaplan, D. (ed.) "The SAGE Handbook of Quantitative Methodology for the Social Sciences." pp. 345-368.
Mplusのページから。一般成長混合モデルについてのユーザ向け解説。非常にわかりやすく,目の覚める思いであった。PROC TRAJがなにをしておるのかということが,Jones,et.al. ではなくてこれを読んでようやくわかった次第だ。もうトヨダヒデキの本読むのが嫌になってしまった(失礼な...)。Muthenさんステキ,ついていきますです。

論文:データ解析(-2014) - 読了:05/23

Bookcover OL進化論(23) (ワイドKC モーニング) [a]
秋月 りす / 講談社 / 2005-05-23
ああ,ほっとする。

コミックス(-2010) - 読了:05/23 (C)

2005年5月19日 (木)

Bookcover ミックスリサ2 ~伊藤理佐傑作集~ (講談社漫画文庫) [a]
伊藤 理佐 / 講談社 / 2005-03-11

Bookcover 黒田・三十六計 (5) (SPコミックス―時代劇シリーズ) [a]
平田 弘史 / リイド社 / 2005-02-21

コミックス(-2010) - 読了:05/19

2005年5月18日 (水)

Moon, S.M., Illingworth, A.J. (2005) Exploring the dynamic nature of procrastination: A latent growth curve analysis of academic procrastination. Personality and Individual Differences, 38, 297-309.
 いわゆるギリギリ・ボーイズ&ガールズについての研究。締め切りまでの課題遂行の推移は双曲線みたいになりました、曲線の形には個人差はありませんでした。つまり特性論的アプローチは怪しいです。云々。
 どこか忘れたが,ネットで拾った論文。そもそも、こんな問題が研究されているということ自体が新鮮で面白かったんだけど(procrastinationってなんて訳すんだろう?)、課題状況が人工的に過ぎるような気がした。まあどうでもいいけどさ。
 縦断データ分析の手法としては、(1)潜在成長モデルをいくつかつくってあてはまりを比較したら二次式の勝ち、(2)曲線の一次と二次の係数(SEMでいえばこれが潜在変数)のばらつきが小さいから曲線の形には個人差がない、という理屈。ほかにも外生変数をいれたりしてるけど、パス図がないのでわかりにくい。ちょっとしょぼい感じの論文であった。

 どうも腑に落ちないんだけど,潜在曲線の係数の分散が小さかったら,曲線の形状の個人差が小さいことになるのか? SEMの枠組みでいえば,「因子分析をやったらある因子の得点の分散が小さかったです,だからその特性の個人差は小さいです」という主張をしているようなもんなんじゃないか,と妙な気分なのだが,潜在成長モデルでは潜在変数から伸びるパス係数が定数になってるから、普通のSEMとは事情が違うのかも知らん。うーんよくわからん。大学ならまわりの人に相談できるんだけどな。

論文:データ解析(-2014) - 読了:05/18

2005年5月17日 (火)

Carrig, M.M., Wirth, R.J., & Curran, P.J. (2004) A SAS Macro for Estimating and Visualizing Individual Growth Curves. Structural Equation Modeling, 11(1), 132-149.
掲載誌のサンプル号から(著者のページにもあった)。ひとりひとりの成長曲線をグラフにするSASのマクロを作りましたという話。あーそーですか。

論文:データ解析(-2014) - 読了:05/17 (A)

Bookcover ジャンプ (光文社文庫) [a]
佐藤 正午 / 光文社 / 2002-10
本棚にあったので寝転がって手にとって、1時間ほどで読了。なかなか面白かった。

フィクション - 読了:08/17 (F)

2005年5月16日 (月)

Muthen, B. & Muthen, L.K. (2000) Integrating Person-Centered and Variable-Centered Analyses: Growth Mixture Modeling With Latent Trajectory Classes. Alcoholism: Clinical and Experimental Research, 24(6), 882-891.
Mplusのページから。潜在クラス分析,潜在transition分析,潜在クラス成長分析,成長混合モデル,一般成長混合モデルについて紹介した啓蒙論文。タイトルがちょっと大上段なのは,どうやら雑誌の特集テーマとあわせたかららしく,内容はとてもわかりやすい。収穫であった。もっとも,これを読んでも自分で分析できるようになるわけではない。Mplusを買いやがれ,ということだろうな。

Jones, B.L., Nagin, D.S., & Roeder, K. (2001) A SAS Procedure Based on Mixture Models for Estimating Developmental Trajectories. Sociological Methods & Research, 29(3), 374-393.
著者のページから。PROC TRAJというのをつくったからつかってね,という論文。Muthenの論文でいえば LCGMにあたるのだろうか。数理の論文はからきし読めないんだけど,こんなふうに全く理屈抜きだと,それはそれで不安になる。

論文:データ解析(-2014) - 読了:05/16

2005年5月14日 (土)

Bookcover ミックスリサ 伊藤理佐傑作集 (講談社漫画文庫) [a]
伊藤 理佐 / 講談社 / 2003-01-10

Bookcover パリパリ伝説―不思議いっぱいパリ暮らし! (1) (Feelコミックス) [a]
かわかみ じゅんこ / 祥伝社 / 2004-12-08

連休に寝過ぎたのがいかんかったのか,今週は発熱してさんざんだった。

コミックス(-2010) - 読了:05/14

2005年5月 8日 (日)

Adams, R.J. (2003) Response to 'Cautions on OECD's Recent Educational Survey (PISA).' Oxford Review of Education, 29(3), 377-389.
 Praisへの反論。(1)PISAが測っている数学的リテラシーはただの日常的問題解決能力ではない。従来の学力検査とは目的がちがうので,どっちが良いとはいえない。それに,ドイツでは同じ生徒がTIMSSの項目もやってるけど相関が高い。(2)調査目的からいって対象は年齢で区切るべきだ。(3)参加率が低いのは認めるけど,低位の学校・生徒が抜けてる訳じゃない。
 反論のほうが分が良い感じだが,それはともかく,個人的に関心があるのは(1)のところで,PISAとTIMSSの相関が高いという話にはちょっとがっくりきてしまった。つまんないの。教育政策の検討のために3つのリテラシー概念が生まれてきたいきさつが知りたいところだけど(つまり,たとえば「近代社会が15歳に求めているものはこの三つなのよ」といえる理由が欲しい),どこをみれば書いてあるのかしらん。
 Praisの再反論があるらしいのだが,入手困難だ。どうしよう。

 しかし,こうやって論文なんか読んでても,仕事の役に立つのかどうか皆目わからん。おとなしくじっとしてたほうが気が利いてるかもしれん。

論文:教育 - 読了: 05/08 (A)

Bookcover 薩摩義士伝 (5) (SPコミックス―時代劇シリーズ) [a]
平田 弘史 / リイド社 / 2001-10
いやいや,誠に素晴らしかったです。

コミックス(-2010) - 読了:05/08 (C)

2005年5月 6日 (金)

Prais,S.J. (2003). Cautions on OECD's Recent Educational Survey (PISA). Oxford Review of Education, 29(2), 139-163.
 PISA2000の英国の成績はやたらに良かったが,PISAは信用できない。なぜなら,(1)知能検査みたいな設問で,学校教育とは関係ない。(2)調査対象は年齢ではなく学年で区切るべき。(3)学校の参加率,生徒の参加率が低い。きっと低位の学校・生徒が抜けている。という主旨。
 PISAのサイトで見つけた。不参加者の扱いについて批判するくだりなんか,実に嫌味ったらしい書き方で,とても楽しく読了。やっぱり悪口は面白いわ。イギリスではこういうのありなのかと感心したが,思えば日本の教育学者もエモーショナルな書き方をすることがある(特に政治が絡むともう大変だ)。もしかするとこの論文の背景にも,政治的な対立があったりするのかもしれない(金のかかるPISA調査なんかもうやめちゃえ,なんて書いてあるぞ)。
 肝心の論点のほうは,素人目にもちょっと言いがかりっぽい感じがある。読了後すぐに返答論文を読み始めちゃったので色眼鏡で見てしまいかねないが,(1)はそんなに簡単には答えの出ない問題だし(学力概念をどうとらえるか,ということにつながっているだろう),(2)はどうみても的はずれだと思う(学校制度のちがいによる影響をコミにした国際比較のほうが大事だろう)。

 ここしばらくの昼飯の友だったのだが,一日数十分ではなかなか読み終わらない。ろくに仕事などしていないのだが,やっぱり会社勤めというのは不自由なものだ。

論文:教育 - 読了:05/06

2005年5月 5日 (木)

Bookcover 働くということ - グローバル化と労働の新しい意味 (中公新書) [a]
ロナルド・ドーア / 中央公論新社 / 2005-04-25
「学歴社会」を書いたあのドーア先生の講演録を元にした本。大変に勉強になった。途中でノート取ろうかと思ったくらい。
たとえば「労働市場の柔軟性は外部的柔軟性と内部的柔軟性とにわけて考えることができて云々」とか,「市場個人主義制度の下で人は市場個人主義者にならざるを得ない」なんて書いてあるのを読むと,いままでなんとなく感じていたことを整理してもらえたような,なんだか急に頭が良くなったような気がするのである。学問って素晴らしい。

しかし顧みるに,しょせん俺の読書はこれどまりなわけで,こういう街の「新書知識人」としてこれから生きていくのだなあ,と思うと,しみじみと切ない。ま,誰もがなりたいものになれるわけではないし,ありふれた話なのだが,それが自分の問題となると,また別である。

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/05

2005年5月 4日 (水)

Bookcover 薩摩義士伝 (4) (SPコミックス―時代劇シリーズ) [a]
平田 弘史 / リイド社 / 2001-09
素晴らしい。

Bookcover ナッちゃん 15 (ジャンプコミックスデラックス) [a]
たなか じゅん / 集英社 / 2005-05-02
看板のポールを切るときは,荷重がかかっているからサンダでは危ない。まずドリルで穴をあけて水抜きし,地表から数センチ上をガスで切るのだそうだ。へええ。

Bookcover 卓球社長 (ビッグコミックス) [a]
島本 和彦 / 小学館 / 2005-04
この人のマンガは,別に買わなくてもいいかなあ,などと思いながら,つい買ってしまうのである。

コミックス(-2010) - 読了:05/04 (C)

Bookcover 世界化するパレスチナ/イスラエル紛争 (新世界事情) [a]
臼杵 陽 / 岩波書店 / 2004-05-27
ながらく風呂の友としてめくっていたのだが,さきほど読了。

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/04 (NF)

2005年5月 2日 (月)

Bookcover 阿弥陀堂だより (文春文庫) [a]
南木 佳士 / 文藝春秋 / 2002-08
連休記念に,久々の小説。
心情やら印象やら,なんでもかんでも言葉で説明しちゃうあたり,そんなに優れた作品だとは思わないんだけど(おいおい,態度が大きいね),嫌いな小説ではない。

フィクション - 読了:05/02

2005年5月 1日 (日)

Bookcover 最新版 法人資本主義の構造 (岩波現代文庫) [a]
奥村 宏 / 岩波書店 / 2005-01-18
経済とか会計とか皆目わからんので,半分理解できたかどうかも怪しいところだけど,それなりに得るところもあった。本来,株式会社はほかの会社の株を持ってはいかんものだったそうである。ふーん。
 こんな本を読んだのも,ホリエモンの件がきっかけである。ありがたいことだ。

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/01

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