Rで決定木・回帰木モデルをつくるとき、標準のrpart::rpart()を使ってもいいし、他にもパッケージが山ほどある。なのに、巷の解説をみると、なぜかmvpartパッケージを使って説明していることが多い。すでに公開停止されたパッケージなのに、なぜか今でも広く使われているように思う。なぜだろう? そんなに使いやすいわけでもないんですけど。
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投稿者「elsur」のアーカイブ
読了:Therneau, Atkinson & Mayo Foundation (2022) Rのrpartパッケージによる決定木・回帰木の舞台裏
Therneau, T.M., Atkinson, E.J., Mayo Foundation (2022) An Introduction to Recursive Partitioning Using the RPART Routines. Octover 21, 2022.
決定木・回帰木を提供するRの標準パッケージrpartのビネット。たまにこのパッケージを使うとき、パラメータの意味を忘れちゃってて混乱するので、このたび目を通した。
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読了:Chessa & Murre (2007) ブランド認知と広告の動的関係を長期記憶の数理モデルで説明してご覧に入れよう
Chessa, A.G., Murre, J.M.J. (2007) A Neurocognitive Model of Advertisement Content and Brand Name Recall. Marketing Science, 26(1),130-141.
仕事の都合で読んだ奴。 メモは別のところで取ったので省略。
いや、これは面白かった。掲載誌はマーケティング分野だが、著者らはオランダの心理学者。第二著者が長期記憶の数理モデルを開発している。貯蔵が2つあって、記憶痕跡の強度がそれぞれ指数減衰するんだけど、2つめのほうが減衰率が小さく、ある確率でリハーサルが起きて貯蔵1の記憶が貯蔵2に移る、というの。ああ懐かしのアトキンソン-シフリン。二重貯蔵モデルってやつですね。ここでは短期記憶と長期記憶じゃなくて、両方長期記憶なんだけど。
で、第二著者はこれをひっさげて、健忘とかレミニセンス・バンプとか(←自伝的記憶の有名な現象の名前。十数年ぶりに目にしたぜ)、なんかそういうのを説明して回っているらしい。知らんけど。有名な方なんですかね?そうでもないんですかね?
で、このたびは広告の記憶についても説明して見せましょう、という論文である。
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読了:Naik, Prasad, Sethi (2008) ブランド認知の競争モデル
Naik, P.A., Prasad, A., Sethi, S.P. (2008) Building Brand Awareness in Dynamic Oligopoly Markets. Management Science, 54(1), 129-138.
これも仕事の都合で読んだ奴。内容メモは別のところに取ったので省略。
題名に競争っぽいワードが入っているし、キーワードにdynamic gamesなんて書いてあるし、うわあ出た、ゲーム理論が出てきた… と夜道で幽霊にあったような悲鳴を上げ(だってむやみに難しいじゃないですか、ああいうの)、放り出していたのであった。しかし仕事とあらば仕方が無い。覚悟を決めて恐る恐る読んでみたところ、個々のプレイヤーのモデルにおいて意思決定変数は完全に外生だし、ナッシュ均衡解を求めはするけれども完全情報下の解というリアリティのないもので、実証データとの突き合わせはしない。単に均衡解を観察して教訓を引き出すだけ。拍子抜け。幽霊の正体みたり普通のモデル… という感じであった。むやみにびびってはいかんですね。
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読了:Naik, Mantrala, Sawyer (1998) 広告の動的モデルで、広告効果のwearoutをモデル化する
Naik, P.A., Mantrala, M.K., Sawyer, A.G. (1998) Planning Media Schedules in the Presence of Dynamic Advertising Quality. Marketing Science, 17, 214-235.
仕事の都合で読んだ奴。なんでも記録しておかないと忘れてしまうので、ここに書いておく。
内容メモは別のところで書いたので省略。要するに、Nerlove-Arrowモデル(広告の動的モデルの定番)の、広告効果の係数を時変させ、wearoutを明示的に表現するという話である。目的変数は売上ではなくて広告認知。
そんなん、ad stock項で広告出稿を累積しておいて、反応関数をシグモイド型にしておけばいいんじゃない? わざわざ係数を時変させるのって面倒くさくない? などと思うわけだが、ちゃんと明示的に表現した方がいいってことなんでしょうね。
読了: Fetscherin & Usunier (2012) コーポレートブランド研究レビュー
Fetscherin, M., Usunier, J.C. (2012) Corporate branding: an interdisciplinary literature review. European Journal of Marketing, 46, 733-753.
仕事の都合で読んだ奴。コーポレートブランドについての研究レビュー。
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読了:Balmer & Gray (2003) コーポレート・ブランドとはなにか
Balmer, J.M.T., Gray, E.R. (2003) Corporate brands: what are they? What of them? European Journal of Marketing, 37, 972-997.
仕事の都合で目を通した奴。題名通り、コーポレート・ブランドについての解説である。Google Scholar上の被引用回数は1714件。第一著者はこの分野の偉い人らしい。
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読了:Kivetz (1999) 心的会計と理由ベース選択のこれまでとこれから in 1999
Kivetz, R. (1999) Advances in Research on Mental Accounting and Reason-Based Choice. Marketing Letters, 10(3), 249-266.
仕事の都合で読んだ奴。Google様的には被引用件数239。
いま調べたところ、1999年にフランスで開かれた Choice Symposium というのが元になった特集号の論文の一本。他のも面白そうだ。でもなあ、24年前だしなあ…
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読了: Clark, Doraszelski, Draganska (2009) 多数のブランドのパネルデータによれば、広告支出はブランド認知を高めるが知覚品質を高めるわけではなさそう
Clark, C.R., Doraszelski, U., Draganska, M. (2009) The effect of advertising on brand awareness and perceived quality: An empirical investigation using panel data. Quantitative Marketing and Economics, 7, 207-236.
著者らについてはよく知らないが、ラストの人は広告や価格知覚の研究でみたことがある(スタンフォード大の先生らしい)。掲載誌のグレードについても私にはよくわからないが、Google様的には被引用回数246件、なかなかのものである。
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読了: Mason & Cochetel (2006) 30年来のスポンサーが降りてしまったサーフィン競技会で起きたことと起きなかったこと
Mason, R.B., Cochetel, F.C. (2006) Residual Brand Awareness Following the Termination of a Long-term Event Sponsorship and the Appointment of a New Sponsor. Journal of Marketing Communications, 12(2), 125-144.
仕事の都合で調べ物していて、ちょっと面白いかもなと思ってめくった論文。著者らは南アフリカの大学の人。
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読了: Romaniuk, Wight, Falkner (2017) 対決! ブランドtop-of-mind vs. 非助成想起 vs. 助成認知
Romaniuk, J., Wight, S., Faulkner, M. (2017) Brand awareness: revisiting an old metric for a new world.
Journal of Product & Brand Management, 26(5), 469-476
仕事の都合で読んだ奴。
著者らはオーストラリアの人で、第一著者と第三著者の所属はEhrenberg-Bass Institute.
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読了: Schmidt & Eisend (2015) 広告反復効果のメタ分析
Schmidt, S., Eisend, M. (2015) Advertising Repetition: A meta-analysis on effective frequency in advertising. Journal of Advertising, 44(4), 415-428.
仕事の都合で読んだ奴。広告反復の効果についてのメタ分析。正直、こういうのはきっとビデオリサーチの方とかが真剣に研究しておられると思うし、あんまり関心持てないんすけど…
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読了:Srinivasan, Vanhuele, Pauwels (2010) マーケティング・ミクス・モデルに消費者態度指標を入れることのご利益について
Srinivasan, S., Venhuele, M., Pauwels, K. (2010) Mind-set metrics in market response models: An integrative approach. Journal of Marketing Research, 47(4), 672-684.
仕事の都合でしばらく前に読んだ奴。実は何年も前に一度目を通していた気もするんだけど、記録がない。
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読了: Aravindakshan & Naik (2011) ブランド広告出稿をやめても消費者は広告を記憶しているから売上はすぐには下がらない、という広告-売上モデルをつくったよ
Aravindakshan, A., Naik, P.A. (2011) How does awareness evolve when advertising stops? The role of memory. Marketing Letters, 22, 315-326.
先日仕事の都合で読んだ奴。内容をかなり忘れちゃったんだけど、整理の都合上メモを記録しておく。
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読了: Quoquab & Mohammad (2020) サステナブル消費研究レビュー
Quoquab, F., Mohammad, J. (2020) A Review of Sustainable Consumption (2000 to 2020): What We Know and What We Need to Know. Journal of Global Marketing.
サステナブル消費(SC)研究レビュー。仕事の都合で大急ぎで読んだ。
google様的には被引用回数36件というさみしさだが、なんであれ、レビューというのはありがたいものである。
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読了: Jacomy, et al. (2014) 俺たちが開発したForceAtlas2はネットワーク・グラフをどのように視覚化しているか
Jacomy, M., Venturini, T., Heymann, S., Bastian, M. (2014) ForceAtlas2, a Continuous Graph Layout Algorithm for Handy Network Visualization Designed for the Gephi Software. PLoS One, 9(6), e98679.
たまに仕事の都合でネットワーク・グラフを描くことがあるんだけど、あれはホントに怖い。ノードの位置やエッジの太さ・色などの非本質的な視覚的要素によって、ユーザが図から受ける印象ががらっと変わってしまう。正直、データの視覚化手法としては危険すぎると思うこともある。
ノードの位置を決めるアルゴリズムもいろいろあって困ってしまう。適切なアルゴリズムを選ぶのはなかなか難しいし、個々のアルゴリズムについて理解する時間も体力もないけれど、せめてよく使う奴については、中でなにをやっているのかを知っておきたいものだ。
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読了: Huang, Leng, Liang (2012) 動的広告モデル・レビュー
Huang, J., Leng, M., Liang, L. (2012) Recent Developments in Dynamic Advertising Research. European Journal of Operational Research. 220, 591-609.
先日、仕事の都合で読んだ奴。読んだというよりめくったという表現が近いな。「1995年以降の動的広告モデル」というテーマの長大なレビューである。著者は中国と香港の大学の先生。
引用文献は134本、さらに膨大なappendixがついている。ひええええ。
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読了: Engel & Szech (2020) 人はささやかなエシカル消費を言い訳にして他の面ではエシカルに行動しない
Engel, J., Szech, N. (2020) A little good is good enough: Ethical consumption, cheap excuses, and moral self-licensing. PLoS ONE 15(1): e0227036.
エシカル消費についての経済実験。ちょっと都合で調べものをしていて、あまり期待せずにぼけーっと眺めてたんだけど(PLOS ONEだしね)、途中で、あ、これ他者予測の話じゃん!と気づき、急に面白くなってきてメモをとった。
土地勘が全くないもので、著者らについても全然知らんのだけど、ドイツの研究者である。
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読了:北條・岡田 (2018) アンカリング・ビネットを使って反応スタイルを分類する
北條大樹、岡田謙介(2018) 係留ビネット法による反応スタイルの分類:ヨーロッパの大規模健康調査を例に. 行動計量学, 45(1), 13-25.
anchoring vignetteについての論文。以前ざっと目を通したんだけど、今回仕事の都合で再読。
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読了:緒形(2021) 馬総督暗殺の黒幕はこいつだ
緒方康(2021) 馬新貽総督の暗殺とその共犯者を追う. 神戸大学文学部紀要, 48, 1-73.
メモを整理していたら出てきた、ちょうど一年前くらいにとったメモ。(ヒマだったのかなあ…)
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