論文」カテゴリーアーカイブ

読了:久保田(2021) コロナ危機のマクロ経済分析

久保田荘(2021) 新型コロナウィルス危機のマクロ経済分析. 医療経済研究, 33(1), 1-18.

 当面の仕事とはあんまり関係ないんだけど、面白そうなので「いつか読む」箱に放り込んであった論文。「いつか」じゃあきっと読まずに終わっちゃうだろうなと思い、仕事の気分転換に目を通した。
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読了: Taylor & Letham (2017) Facebook社謹製ライブラリProphetはいったいなにをやっておるのか

Taylor, S.J., & Letham, B. (2017) Forecasting at scale. PeerJ Preprints.

 Facebookが公開している時系列予測ライブラリ Prophet のテクニカルペーパーに相当する資料。仕事の都合で目を通した。
 読み終えてから気が付いたけど、同名の記事がAmerican Statisticianに載っている。たぶん中身は同じだと思う。
 Prophetについては、検索すると日本語で解説しているブログ記事がたくさんヒットするので、そういうので勉強したほうが効率がいいんだろうけど… なんというか、気分の問題です。
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読了: 宋, 王, 应(2020) 新製品マーケティングにおけるメンタル・シミューション研究レビュー

宋金, 王胜, 应嘉明(2020) 新产品营销中的心理模拟研究述评 (A Literature Review of Mental Simulation in New Product Marketing). 外国经济与管理, 42(7), 36-47.

 新製品マーケティング(リサーチではなくて)におけるメンタル・シミュレーション研究のレビュー。
 仕事の都合で調べものしていてたまたまみつけて、中国語なのでふだんなら無視するんだけど、英文要旨を眺めていたらなんだか虫が知らせて… 機械翻訳を駆使してどうにか目を通した。いやー、これは勉強になりました。
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読了:井上(2014) 新製品上市時の製品サンプル配布で実購買・クチコミを引き起こせたか

井上淳子(2014) 新製品導入時のサンプリング・プロモーション: 個人内外のプロモーション効果. 流通研究, 16(2), 97-117.

 製品サンプリング (標本抽出のことじゃなくて、消費者に製品のサンプルを配ること) についての実証研究。仕事の都合で読んだ。日本語で読めるのは実にありがたいです。
 主要な先行研究はBawa & Shoemaker(2004)のACEモデル(論文中ではずっとBowaって書いてあるけど)。ただし、ACEモデルではアウトカムは実購買だけど、ここではクチコミにも注目している。
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読了:Zao, Hoeffler, Zauberman (2011) 実用的製品や近い未来に使用する製品は、認知的には結果シミュレーション、情動的にはプロセスシミュレーションさせると製品評価が上がるが、快楽的製品・遠い未来に使用する製品では逆になる

Zhao, M., Hoeffler, S., Zauberman, G. (2011) Mental Simulation and Product Evaluation: The Affective and Cognitive Dimensions of Process Versus Outcome Simulation. Journal of Marketing Research, 48(5), 827-839.

 仕事の都合で急遽読んだ奴。新製品評価時のメンタル・シミュレーションの話。
 前に雑誌の記事を書くために調べたとき(もう6年も前だ…)、この著者らの論文のうちHeffler(2003 JMR), Zhao, Hoeffler, Dahl(2012 JPIM)はメモを取って読んだんだけど、他のはメモが残ってない。この論文も読んだかどうか定かでない。やれやれ。
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読了: Taylor et al.(1998) メンタル・シミュレーションはどう役に立つか

Taylor, S.E., Pham, L.B., Rivkin, I.D., Armor, D.A. (1998) Harnessing the Imagination: Mental Simulation, Self-Regulation, and Coping. American Psychologist, 53(4), 429-439.

 メンタル・シミュレーションの研究としてよく引用される論文だと思う。Google様いわく引用件数1110件。
 心理学の論文はあんまり読みたくないんだけど、このたび仕事の都合で再読していた竹内・星野(2017)で引用されているので、仕方ねえなと思って目を通した。
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読了:吉田・村井(2021) 心理学者たちよ、諸君の重回帰分析はここがおかしい

吉田寿夫・村井潤一郎(2021) 心理学研究における重回帰分析の適用に関わる諸問題. 心理学研究.

 心理学分野の観察研究における重回帰分析についてのユーザ向け啓蒙論文… なんだけど、2017-2019年の「心理学研究」誌に載った論文を集め、実名を挙げて斬りまくる。ひいいい。こういうの、英語の論文では珍しくないけど、日本語ではかなりレアですよね。
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読了:岩崎(2021) 統計的因果推論の視点による重回帰分析

岩崎学(2021) 統計的因果推論の視点による重回帰分析. 日本統計学会誌, 50(2), 363-379.
 ファイル整理の途中で目を通した(仕事からの逃避ともいう)。日本統計学会賞の受賞記念論文。重回帰分析を教える人向けの啓蒙論文である。
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読了: Brumback, He (2011) ウェイトつきデータから共通オッズ比を推定するためにあなたがお使いのMHオッズ比は、標本の層サイズが固定されていると考えると一致推定量でない

Brumback, B., He, Z. (2011) The Mantel-Haenszel estimator adapted for complex survey designs is not dually consistent. Statistics and Probability Letters, 81, 1465-1470.

 仕事の都合で致し方なく読んだ奴について記録しておくけど、正直、面白くも何ともない話である。(著者の先生、すいません…)
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読了:Show & Calimore (1988) マズロー心理学徹底批判

Show, R., Colimore, K. (1988) Humanistic Psychology as Ideology: An Analysis of Maslow’s Contradictions. Journal of Humanistic Psychology, 28, 51-74.

 マズロー心理学に潜むイデオロギーを徹底批判しますという論文。Google様いわく引用元は59件、意外に多い。
 別にいま読むこたないんだけど、ファイルを整理していてなんとなく目を通してしまった。前に読んだ松井(2001)で存在を知り、面白そうだなとPDFを探して保存しておいたものだと思う。
 著者の一人目は博士の院生さん、二人目は大学のmanagerial staffとある。お名前で検索したところ、Karen ColimoreがPrinceton Regional Chamber of CommerceのPresidentに着任しましたという記事があって、その略歴紹介で、別れた夫はビジネス・コンサルタントのRobert Showという人だと書いてあった。若かりし二人の青春の論文なんでしょうね。
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読了: Thompson & Wu (2008) ややこしい標本抽出デザインのウェイトをシミュレーションで求める

Thompson, M.E., Wu, C. (2008) Simulation-based randomized systematic PPS sampling under substitution of units. Survey Methodology, 34(1), 2-10.

 仕事の都合で読んだ奴。標本抽出デザインがややこしくて包含確率が解析的に出せないとき(ここではProportion-to-size標本抽出で回答拒否があるという場面を想定している)、計算機パワーで無理矢理なんとかしちゃうという話である。
 掲載誌はカナダ統計局が出している雑誌で、著者らはITC China Surveyというタバコについてのコホート調査の中の人らしい。
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読了:Thaler (1999) 心的会計について語り倒す

Thaler, R.H. (1999) Mental Accounting Matters. Journal of Behavioral Decision Making. 12, 183-206.

 セイラー先生、心的会計について語り倒すの巻。google様によれば引用文献4208件というお化け論文である。
 仕事の都合で目を通した。正直なところ、こういうのいまさらあんまり読みたくないんだけど… 人生はアイロニーに満ちている。

 読み物としては面白いんだけど、事例が豊富すぎて疲れてしまい、途中からメモがいい加減になっている。
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読了:中川(2015) 小売の販促は値引きよりもポイント提供のほうがお得に感じられる(ただし付与率が高い場合はその限りにあらず)

中川宏道(2015) ポイントと値引きはどちらが得か? ポイントに関するメンタル・アカウンティング理論の検証. 行動経済学, 8, 16-29.
 
 仕事の都合で急遽読んだ。価格販促と(ロイヤルティ・プログラムの)ポイントによる販促を比べた研究。著者の先生は日本におけるポイント研究の第一人者である。
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読了:Park, Lee, Thomas (2019) キャッシュレス払いだと高カロリースナックを買っちゃいがちになるのは覚醒水準が低いからだ

Park, J., Lee, L, Thomas, M. (2019) Why do cashless payments increase unhealthy consumption? The decision-risk inattention hypothesis. Journal of the Association for Consumer Research, 6(1).

 仕事の関連で読んだ奴。プレプリントで読んだ。掲載誌は変な雑誌ではないと思うけど、IF 0.29という風情のある雑誌である。
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読了:Chan, Kemp, Finsterwalder (2016) やはりポイントはお金とはちがうようだ

Chan, M., Kemp, S., Finsterwalder, J. (2016) The concept of near money in loyalty programmes. Journal or Retailing and Consumer Services. 31, 246-255.

 これも仕事の都合で急遽読んだ奴。
 ロイヤルティ・プログラムの実証研究は、個別企業のプログラムについて扱っていることがほとんどで、プラットフォーマー型のプログラムについての研究がなかなかみあたらず困っていた。これはお国柄の問題もあるのかもですね。日本ではTポイントだのdポイントだの、プラットフォーマー型ポイントがすごく普及してるけど、すべての国がそうではないだろう。
 いったいどういうキーワードで探せばいいのかなあ、と同僚に相談してみたところ、near moneyなんてどうですか? とのこと。検索してみたらたちまち、この論文をはじめ、仕事上の関心と重なる奴がぞろぞろ出てきた。ありがとうありがとう。相談してみるもんね。
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読了:Foxall (1992) スキナリアン・マーケティング理論

Foxall, G.R., (1992) The Behavioral Perspective Model of Purchase and Consumption: From Consumer Theory to Marketing Practice. Journal of the Academy of Marketing Science, 20(2), 189-198.

 仕事の都合で急いで読んだ奴。驚くなかれ、スキナー流のマーケティング理論の提案である。消費者行動論の教科書を読んでるとハルみたいなSOR図式が出てくることがあって、おおここにも心理学の歴史が… なんて思っちゃうのだが、この論文はまさかの行動分析路線。恥ずかしながら私、心理学を勉強してたことはあるものの、こっち方面については全く詳しくない。自分の院試の際とか(大昔だ)、講義の準備とかで仕方なく勉強したくらいで…
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読了:Haggstrom (1983) ロジスティック回帰係数を線形回帰のソフトで求める

Haggstrom, G.W. (1983) Logistic Regression and Discriminant Analysis by Ordinary Least Squares. Journal of Business & Economic Statistics, 1(3), 229-238.

 勤務先の仕事の都合で、多数の多項ロジスティック回帰モデルのパラメータ推定値を、ダミー変数に対する線形回帰モデルのパラメータ推定値へと大急ぎで変換しないといけないという謎の用事ができてしまい(自分でもこいつ何言ってんだと思う)、慌てて読んだ奴。事情はちょっと書けないけれど、なぜそんなシュールな事態に陥ったものかと、正直、途方に暮れた。ところが読んでいる途中で、さらなる別の事情によって必要性が消滅したもので、この論文のほうは続きを読む気が失せてしまった。整理の都合上、読了としておく。
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読了:松本(2019) コウホート分析の推定手法を比較する

松本雄大(2019) ベイズ統計モデリングによるAge-Period-Cohort分析: ランダム効果モデル, リッジ回帰モデル, ランダムウォーク. 理論と方法, 34(1), 99-112

 仕事の都合で読んだ。掲載誌は数理社会学会の発行。いわゆるコウホート分析の推定手法について解説し、簡単なシミュレーションで特徴を示す、という内容。
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読了:Hubbard, et al. (2010) 混合モデル vs. 母集団平均モデル: GEEすべきか、せざるべきか、それが問題だ

 仕事の話なので抽象化して書くけれど、被験者内1要因の実験計画、被験者x要因内でさらに反復測定(反復回数は一様でない)、目的変数は二値。検定したいんだけどやり方がよくわからん、どうすればいい? …という主旨のお問い合わせを、先日受けた。うーん、それは確かに、ちょっと困るかも。少なくとも市場調査のルーチンワークからは外れている。
 それはもうGLMMなんじゃないっすかね、と説明しかけて、いや待てよ、こういうときにはGEEってのもあるよな、というのが頭をよぎり、どんよりした気分になった。GEE(一般化推定方程式)、それは過去なんどか勉強しようとしては挫折した、私にとっての鬼門のひとつなのである。

Hubbard, A.E., et al. (2010) To GEE or Not to GEE: Comparing Population Avarage and Mixed Models for Estimating the Associations Between Neighborhood Risk Factors and Health. Epidemiology, 21(4), 467-474.
 というわけで、易しそうな文献で再チャレンジ。
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