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2008年5月29日 (木)

Bookcover 二十一の短編 ハヤカワepi文庫 [a]
グレアム・グリーン / 早川書房 / 2005-06-09
短編「地下室」(映画「落ちた偶像」の原作)の読み応えの重さといったら,もう。。。グリーン畏るべし。

Bookcover 終わりの街の終わり [a]
ケヴィン ブロックマイヤー / 武田ランダムハウスジャパン / 2008-04-24
村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を思わせる空想小説。一方では人類は滅亡し,南極にひとり生き残った女が仲間を捜して闘い,他方には死者の街があって,死んでしまった人々が平和に暮らしている。面白いけど,なんというか,脂っ気のない小説であった。

フィクション - 読了:05/29まで (F)

Bookcover 不平等国家 中国―自己否定した社会主義のゆくえ (中公新書) [a]
園田 茂人 / 中央公論新社 / 2008-05
久々に出くわした大ヒット。タイトルは凡百の中国本と見分けがつかないが,とても面白く,大変に勉強になる本であった。
著者は社会学者で,長年にわたり中国で社会調査を積み重ねている人。驚いたことに,日本のSSM調査に相当するような階層意識の実証データがすでに蓄積されていて,「あなたは中央政府をどの程度信頼できますか」なんていう項目もちゃんと調べてある。いまの中国ではそんな調査ができるのか。。。知らなかった。
特に面白かったのが,都市部に台頭しつつあるという中産階級の社会意識についてのくだり。彼らが一党独裁体制を崩壊させちゃうのだ,という予言が世にあふれているし,それを皮肉る「スターバックス神話」という言葉もあるくらいだが(スタバでコーヒーを飲めば意識もアメリカナイズされるとは限らないのと同様に,中産階級が台頭しても民主化が進むとは限らない,という話),著者もまたこの通説に否定的で,説得的な議論を展開している。いま急速に豊かになっているのは国家機関の管理職であり,彼らは中央政府とテクノクラートへの信頼が高く,格差の拡大をむしろ憂いている由。なんといっても,エピソードではなく実証データに基づいているところが素晴らしい。
調査データの紹介は,あるトピックについての集計表をご紹介してコメントし,別のトピックについて紹介してコメントし。。。という羅列になってしまうことが多いと思う。大規模な調査の場合,実施主体が明確な問題意識に突き動かされているとは限らないので,それはそれで仕方のないことであろう。しかしこの本のように,あるストーリーを語るためにデータを組み合わせていくことだってできるし,その時はじめてデータが生きるのである。さすがにプロはちがうなあ。
(追記:あとで気が付いたのだが,この本の題名は,何年か前の中公新書のベストセラー「不平等社会日本」を意識しているにちがいない。この本も売れるといいですね)

Bookcover 何が彼女をそうさせたか-東京のある街角、ホテルに向かう人妻たちの素顔 [a]
本橋 信宏 / バジリコ / 2005-12-10
著者はアダルト業界と新左翼運動に強いライターさん。裏本の帝王と呼ばれた男(のちの村西とおる)の挫折を描いた回顧録「裏本時代」は,青春小説のひとつの傑作で,もっと評価されて良いと思うのだが。。。とにかく,この人の書いたものはなんだか気になる。
この本は,主婦売春の客になり,身体を売る人妻たち(25~74歳)の生活と意見をインタビューする,という潜入ルポ。タイトルが実に人を喰っている。なに考えてんだかなあ。

Bookcover 日中外交の証言 [a]
中江 要介 / 蒼天社出版 / 2008-03

Bookcover 金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス (岩波新書) [a]
本山 美彦 / 岩波書店 / 2008-04-22

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/29まで (NF)

Bookcover まんが極道 2 (BEAM COMIX) [a]
唐沢 なをき / エンターブレイン / 2008-05-26

Bookcover 今日の早川さん 2 [a]
coco / 早川書房 / 2008-05-23

Bookcover とりぱん(5) (ワイドKC モーニング) [a]
とりの なん子 / 講談社 / 2008-05-23

コミックス(-2010) - 読了:05/29まで (C)

2008年5月20日 (火)

Jaccard, J., Brinberg, D., Ackerman, L.J. (1986) Assessing Attribute Importance: A Comparison of Six Methods. Jounral of Consumer Research, 12, 463-468.
データ解析というよりサーヴェイ方法論の論文。車と避妊具のそれぞれについて,それを買うときにどの属性を重要視するかを手を変え品を変えて尋ね,指標間の相関を調べた実験。個々の被験者に全ての課題をやらせているのがミソである。いやあ,学生さんもいい迷惑だよなあ。個々の課題は大変ではないにせよ,さすがに飽きるだろう。
重要度を尋ねる方法は,(1)大事な属性をOAで挙げさせる,(2)Jacobyの情報探索指標(各属性の情報に蓋をしておいて,蓋をめくる回数を数えるらしい),(3)直接評定,(4)コンジョイント実験,(3)その属性の値が低いときと高いときについて買う確率を評定させる,(6)属性間の一対比較。それぞれの方法によって求めた属性の重要度は,ゼンゼン一致しませんでした,というのが結論。ははは。
ある事柄について尋ねるときにいろんな尋ね方があり,それらがあんまり収束しない,ということ自体は別に悲しい話ではないわけで,どの指標が購買行動をより良く予測するかとか,指標と状況なり個人特性なりにこういう相互作用があるのだとか(関与が高い人の直接評定はあてになるとか),そういう話が大事なのだと思う。探しているのだが,なかなか見当たらない。探し方が悪いのかなあ。

論文:調査方法論 - 読了:Jaccard, Brinberg, & Ackerman (1986) 購入時重視点の訊き方を比べてみよう

都合により論文漬けの一日であった。

Lebreton, J.M., Ployhart, R.E. Ladd, R.T. (2004) A Monte Carlo Comparison of Relative Importance Methodologies. Organizational Research Methods. 7(3), 258-282.
相対的重要度の特集号に載った論文。相関や偏回帰係数やJohnsonのepsilonのうち,相対的重要度指標として良いのはどれかを調べるために,指標の数や基準関連妥当性や多重共線性や単純構造の有無などを直交計画で動かしてモンテカルロシミュレーションをおこなう。
シミュレーションのやりかたは勉強になったけど。。。うーん。この論文が調べているのは要するに,Budescuのdominance 指標と近い振る舞いをするのはどの指標か,ということなのである。そこんところに納得できるかどうかで,評価が分かれると思う。
論文の前半で,いかにdominance指標が重要度の指標として優れているかを力説しているのだけれど,それは結局重要度の定義によって決まることなんじゃないか,という気がして仕方がない。というか,独立変数間の関係についての洞察を求めず,ただ重要度のランク付けを求めるという態度そのものが,データ解析の視点としていかがなものか,という気がしてしまう。

Budescu, D.V., Azen, R. (2004) Beyond Global Measures of Relative Importance: Some Insights from Dominance Analysis. Organizational Research Methods. 7(3), 341-350.
同じ特集号の巻末論文。dominance analysisの使い方あれこれの紹介とか,今後の展開の紹介とか(従属変数が複数の場合とか)。
dominance analysisでは,行にサブモデル(独立変数がp個あったら2^p-1行),列に独立変数(p列),セルに「そのサブモデルに当該の独立変数を入れた場合と抜いた場合のR2の差」を入れた表をつくるが,その表からいろいろな定性的情報が読み取れるよ,というくだりがあった。「X1を考慮したときはX2よりもX3が重要だけど,考慮しないときはX2のほうが重要なのね」とか。
そういった情報がどのくらい有り難いのか,仮に有り難いとしてそれを読み取るために最適な方法がdominance analysisの表なのかどうか,俺にはどうもよくわからないのだけれど(graphical modelingのほうがいい場合もありそうだ),それはともかく,ここで示唆されている方向は,ただ重要度のランク付けを求めるんじゃなくて独立変数間の関係について探索しなさい,ということだと思う。
我が意を得たりという気分だが,でもそういう探索のためには,単相関と偏回帰係数を両にらみしつつ考えるような,ローテクな方法でも十分役に立つんじゃないだろうか? 相対的重要度指標の価値はどこにあるんだろうか,と再び考え込んでしまう。うーん。

論文:データ解析(-2014) - 読了:05/20まで (A)

2008年5月19日 (月)

仕事の都合で,相対的重要度関係の論文を二本。

Budescu, D.V. (1993) Dominance analysis: A new approach to the problem of relative importance of predictors in multiple regression. Psychological Bulletin, 114(3), 542-551.
重回帰をベースに独立変数の相対的重要度を求める方法としてはKruskalの方法が有名だが(p個の変数のうち任意個を用いる重回帰式を片っ端から求め,2^p-1本の式を通じた偏回帰係数の二乗の平均を求める),その系統の方法で一番評判が良いのが,どうやらBudescuらのdominance analysisらしい。この方法が初お目見えした論文。
この段階では,著者はp個の変数を強い順に並べることだけを考えているようで,仮にうまく順番がつけられたら重要度の定量的な評価はKruskalに近い方法でやる,とのこと(偏回帰係数じゃなくて部分相関係数の二乗の平均を求める)。運悪く順番がつけられなかったら,重要度は付与できないと思し召せ,ということらしい。そりゃあちょっとストイックだなあ。前に読んだJohnsonのレビュー論文には,この論文のあとで著者らは態度を軟化させた,というようなことが書いてあったと思う。

Courville, T., & Thompson, B. (2001) Use of structure coefficients in published multiple regression articles: beta is not enough. Educational and Psychological Measurement, 61(2), 229-248.
調査データで重回帰をやるときは,偏回帰係数だけではなくて構造係数(xとy-hatの相関係数)もみておかないとダメですよ,という啓蒙的解説が前半。後半は,Journal of Applied Psychologyから実際の論文例を挙げて片っ端から批判していく。大変失礼ながら,ヒマな人たちだなあ,と思ってしまった。うむむ,申し訳ありません。

相対的重要度関係の論文は,Organizational Research Methodsとか,Educational and Psychological Measurementとか,ナニソレ?というジャーナルに載っていることが多くて,入手に困っていた。ところがつい数日前,Sage発行の雑誌の論文は,今月いっぱい全て無料でダウンロードできることを発見。神の恩寵というか,読まない言い訳ができなくなったというか。。。

論文:データ解析(-2014) - 読了:05/19まで (A)

Bookcover ポスト消費社会のゆくえ (文春新書) [a]
辻井 喬,上野 千鶴子 / 文藝春秋 / 2008-05
辻井喬(堤清二)と上野千鶴子の対談本。大変にスリリングな内容であった。
セゾングループ崩壊のプロセスについて上野千鶴子さんが容赦なく切り込むと,さすがの堤さんも不機嫌かつ防衛的な言い回しになる。
上野「...清算に思ったより時間がかかったのは,情報が入らなかったからだとおっしゃいましたね。それもいわば,戦争終結を引きのばした日本敗戦直前の半年間の損害のほうが,戦争中の約四年間の被害の合計より大きかったというプロセスと似ています。」
辻井「戦争末期の日本と共和主義が破綻したセゾンを比較するのは大変独創的な展開ですが,時間がかかったのは,その経営の責任者あるいはその責任者の側近が隠すからなんですよ。」
上野「そうお聞きすると,やっぱり,部下が悪かった,というふうにしか聞こえませんが。」
辻井「責任者からデータを引き出すのはものすごく時間がかかるんです。...」
うーん,手に汗握りますね。やっぱり,失敗の原因を当事者が分析するのは,難しいものなのだろうなあ。

ちょっと衝撃的な告白もある。ファミリーマートを売るくらいなら,西武百貨店を売った方がよかった,とか。客観的には西武百貨店のオーナーなのだが,本人は本当のオーナーである父にずっと反逆しているつもりだった,とか。
上野「何に対する反逆でしょう。」
辻井「強いていえば,前近代的な人格支配に対する反逆ですね。」
上野「法人資本主義を達成するはずだったのに,逆にご自身が抑圧的な権力者になってしまった,と?」
辻井「いまの論理の飛躍は面白いですね。ほとんど芸術的です」
うわあ,やっぱり手に汗握っちゃうぞ。

80年代セゾンの広告戦略というとすぐに連想されるのが,その絶頂期のコピー「おいしい生活」だったり,有名なウディ・アレンのポスターだったりするのだが(リアルタイムでは知らんけど),この頃から市場が成熟・飽和を迎え,西武百貨店の広告も空回りがはじまっていたそうだ。ふうん,そういうものか。

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/19まで (NF)

Bookcover 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) [a]
ジョン・ル・カレ / 早川書房 / 1978-05
Bookcover ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV) [a]
ジョン ル・カレ / 早川書房 / 2006-05
どちらもスパイ小説の歴史的名作。恥ずかしながら未読であった。

フィクション - 読了:05/19まで (F)

Bookcover さよなら絶望先生(13) (講談社コミックス) [a]
久米田 康治 / 講談社 / 2008-05-16

そういえば,数日前に新宿の書店でレジ前の列に並んだら,前方の若い女性たちがことごとく,発売されたばかりの「NANA」19巻を手にしていた。す,すごい。飛ぶような売れ行きとはあのことだろう。
俺にとっては,登場人物の誰に感情移入すればよいのかわからない物語なのだが(強いていえば,脇役のレコード会社の社員だろうか。彼らには同情しますね),きっとあの世代の女性の心になにかしら響くところがあるのだろう。それとも,TVシリーズの「24」みたいなもので,もう面白くはないんだけど,なんだか最終回までつきあわずにはいられない,という気分なのか(それはそれで大したものである)。誰か俺にわかるように説明してくれないかしらん?

コミックス(-2010) - 読了:05/19まで (C)

2008年5月12日 (月)

Bookcover 影の護衛 (ハヤカワ・ミステリ文庫) [a]
ギャビン ライアル / 早川書房 / 1993-06
連休明けの会社勤めと非常勤をなんとか乗り切って週末にこぎ着け,あとは好きな小説でもめくりながら寝て過ごそうと溜息をつき,既読本の本棚から文庫本を引き抜いて布団に潜り込んだ。ギャビン・ライアルの冒険小説は手垢がつくほど読み返しているが,ライアルが五十歳近くになって書き始めた「マクシム少佐」シリーズだけはなぜか縁遠く,一読したがあまり印象がない。読み返すにはよい機会である。
 パラパラとめくりはじめたところ,これが意外に面白い。まるではじめて読むような面白さ。というか,読んだ覚えがまったくない。何頁読んでもまったく思い出せない。だんだん嫌な冷や汗が出てきた。
 結局,一箇所たりとも既読感を感じないままに読み終えた。加齢と共に減退するのは作業記憶であって長期記憶ではないと誰かが云っていたが,実に怪しいものだ。

Bookcover 八百万の死にざま (ハヤカワ・ミステリ文庫) [a]
ローレンス ブロック / 早川書房 / 1988-10
ライアルの一件のせいでなんだか目の前が薄暗くなるような気分になったので,絶対に未読だと断言できる娯楽小説を買ってきた。前から一度読んでみたかったのである。
 NYの探偵スカダーは,魅力的な娼婦から依頼を受けてヒモに会いに行くが。。。その娼婦が惨殺され,スカダーは乏しい手がかりを追って同僚の娼婦たちを訪ね歩き。。。と同時に,酒の誘惑と戦いAAに参加しアルコール依存について葛藤し。。。会話や新聞記事で示される都市の荒廃と虚無。。。物語はある種の大団円を迎え,スカダーは真の転機を迎える。
 この小説に限って,読んだことはなかったはずだ,と思う。これは探偵小説の古典的名作,ハムレットみたいなものだから,未読の俺でさえ,ある程度のあらすじは知っていたという可能性もある。しかし,この強い既視感はなんだろうか? こんなに細かいところまで,ずっと昔に読んだような,なじみ深い感じがするのはなぜだろうか? だんだん嫌な冷や汗が出てくる。

 なにかの拍子に,潮時だ,あきらめろ,もう潮時だ,という小さな声が聞こえるような気がして,はっと凍り付くことがあるのだけれど,それはたぶん自分の声なのだろう。いったい何の潮時だかわからないが,うん,そうだね,潮時だね,という気もする。ときどき俺は,自分の頭蓋骨を開けて脳を適宜取り出して冷たく澄んだ川に流し,蓋を元通りに閉め,残り時間をよだれを垂らしながら布団で眠りこけたい,と思うことがある。

フィクション - 読了:05/12まで (F)

Bookcover ホロコースト―ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌 (中公新書) [a]
芝 健介 / 中央公論新社 / 2008-04

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/12まで (NF)

2008年5月 8日 (木)

Lehmann, D.R. (2006) Using Regression to answer "What if." in Grover, R. & Vriens, M. (eds.) "The handbook of marketing research," Chapter 13.
かなり間が空いたが,ハンドブック一人読書会の第三弾。
回帰の初歩の章だから甘くみていたが,経済統計系の慣れない用語がでてきてちょっと戸惑った(弾力性とか,Hausman検定とか)。まあきっと経済系の人だって,それはそれで知らない話があるだろう,と自分を慰める次第だが,でも重回帰の周辺で,心理学出身の人が知ってて経済学出身の人がよく知らない話題ってあるんだろうか? bとβとどっちがいいか,なんていう話がそうか? なんだかつまんない話題だなあ。

Iyengar, R., & Gupta, S. (2006) Advanced Regression Models. in Grover, R. & Vriens, M. (eds.) "The handbook of marketing research," Chapter 14.
第四弾。判別分析,ロジスティック回帰,多項ロジット,多項プロビット,それからちょっぴりトービット分析の話。
多項選択のモデルとして多項ロジットモデルと多項プロビットモデルが用いられているが,前者はIIA仮定の下にあるので,各選択肢に影響している未知の因子が相関しているような場合には後者を選べとのこと。そ,そうなんですか。リンク関数の指定それ自体はただの趣味の問題かと思っていた。よくわかんないけど,張り切ってプロビット関数を使ったところで,誤差の共分散を推定しないモデルを作っちゃったら同じことじゃないかしらん。

論文:データ解析(-2014) - 読了:05/08 (A)

2008年5月 7日 (水)

用事があって,信頼区間についての論文を三本読んだ。

Rouder, J.N., & Morey, R.D. (2005) Relational and Arelational Confidence Intervals: A Comment on Fidler, Thomason, Cumming, Finch, and Leeman (2004). Psychological Science, 16(1), 77-79.
前に読んだ論文(なんと,もう3年前か)へのコメント。平均の信頼区間は記述的には有用だが,条件間の比較の際にはわかりにくいよ,云々。

Fidler, F., Thomason, N., Cumming, G., Finch, S., & Leeman, J. (2005) Still Much to Learn About Confidence Intervals. Reply to Rouder and Morey (2005). Psychological Science 16 (6) , 494-495.
そんなことないよ,云々という返答。言葉尻がちがうだけで,云っていることは大体同じみたいだ。

Cumming, G., & Finch, S. (2005) Inference by Eye: Confidence Intervals and How to Read Pictures of Data. American Psychologist 60(2), 170-180.
信頼区間を図示しましょうという啓蒙論文。
信頼区間を正しく説明する文章の例を挙げているところが面白かったので,抜き書き:

- (This is our favorite:) Our CI is a range of plausible value for \mu. Values outside the CI are relatively implausible.
- We can be 95% confident that our CI includes \mu.
- Our data are compatible with any value of \mu within the CI but relatively incompatible with any value outside it.
- The lower limit is a likely lower bound estimate of the parameter; the upper limit a likely upper bound.

SEをエラーバーにしたときの図の読み方について,ごくごく初歩的な勘違いをしていたことに気が付いた(あまりに初歩的な勘違いなので恥ずかしくて書けない)。この著者らには「科学者がいかに信頼区間のエラーバーを読み間違えているか」という実証研究もあって,なあんだみんなわかってないのねえ,なんて笑いながら読んだ覚えさえあるのに。。。気が付いてちょっと悲鳴をあげてしまった。誰かに嘘を教えていたりはしないと思うのだが。。。うわああん。。。

論文:データ解析(-2014) - 読了:05/07 (A)

Bookcover ハチワンダイバー 7 (ヤングジャンプコミックス) [a]
柴田 ヨクサル / 集英社 / 2008-05-02

コミックス(-2010) - 読了:05/07 (C)

2008年5月 6日 (火)

Bookcover 消費者行動論 (ビジネス基礎シリーズ) [a]
平久保 仲人 / ダイヤモンド社 / 2005-05-19
実務家向けのやさしい教科書。出典もろくに書いていないので,読み物というべきかもしれない。
 この本はしばらく前に買い込んで,読み始めて失望し放り出した。中途半端に親しみやすく,中途半端に網羅的なので,結局は勉強にならない,というタイプの本。著者はその分野の立派な研究者らしいのに,なぜこんな本を出しちゃうんだろうか。
 このたび,いわゆる「消費者行動論」がふつうどんな章立てでどんな話題をカヴァーするのか,ちょっと整理してみたくなって,手始めにこの本の内容目次をつくってみた。

1. 消費者行動論とは何か?
- 顧客満足はすごく大事だ。顧客を知るためには消費者行動の理解が必要だ
- 購買プロセス:認識-検索-選択-購買-購買後評価
- 上記プロセスに並行する心的プロセス:動機づけ,学習,知覚,態度形成
- 影響要因:商業的刺激,個人的要因,社会的要因
2. 個人的影響要因
- デモグラフィクス: 社会階層(例, PRIZM)
- 購買中枢集団とは
- 使用水準(80/20の法則)
- オケージョン
- 顧客の行動範囲
- ライフスタイルとpsychographics: VALS, VALS-Japan(Rogersの普及理論)
3. パーソナリティとセルフイメージ
- フロイト理論: id, ego, superego
- 新フロイト派: ホーナイの追従型/自己主張型/遊離型, CohenのCADスケール
- 特性論:革新性,自意識,物質主義,教条主義,最適刺激水準,認知欲求
- セルフイメージ:現実の自己と理想の自己
- 自尊心:リスク行動との関係
4. 消費者関与
- 関与を表す属性:関心,商品リスク,購買リスク,愉快感,自己像
- 関与の種類:長期的/一時的; 認知的/感情的
- 関与の対象:商品, ブランド, 広告, 媒体, 状況
- 関与を高める方法: 商品を関心事と関連させる; 使用者を想定したメッセージ;心理的便益の訴求; 有名人の起用; 恐怖喚起; オピニオンリーダーの起用; 差別特徴の訴求; CRM
- 低関与購買/高関与購買の特徴
5. 問題認識(購買行動の最初の段階)
- 問題:在庫切れ,不満足,使用状況の変化,別の商品の購入による需要,生活環境の変化
- ニーズとウォンツのちがい
- ニーズの分類:機能,快楽
- 製品が示唆する「意味」が購入される
- マズローの5段階説
- ハーツバーグの2要素説
- マーレイの社会的動機のリスト
- 消費者が気づいていない問題に気づかせることが重要
6. 動機づけ
- ニーズ - テンション - ドライブ - 行動
- 機能的満足と心理的満足
- 動機の理論:動因低減説, 期待価値説
- 葛藤の分類
- 購買習慣に基づく製品分類:最寄品, 買回品,専門品
- 消費者の立場から便益について考えることが大事だ
7. 情報収集
- 内的情報収集と外的情報収集
- 購買前検索と継続的検索
- 情報収集の量が多いのは:重要度が高い時,熟練度が中程度の時, リスクが高いとき
- リスクの種類: 金銭的,機能的,物理的,時間的,心理的。社会的
- ネットをつかって関与を挙げる工夫
8. 学習
- 古典的条件づけ:USとCSの反復提示,般化と弁別
- 道具的条件づけ:報酬と罰,強化スケジュール,反応形成,観察学習
- 最近は認知的学習論というのもあります
- 説得の周辺的ルートは右脳的で中心的ルートは左脳的だ (※???)
- 広告の想起に影響する要因:予備知識,特異性,写真
9. 知覚
- 五感を通して取り入れる刺激の割合は,視覚75%,聴覚13%,触覚6%,嗅覚3%,味覚5%(※これ,出典はどこだ?!)
- 視覚的デザインは大事だ, 匂いも大事だ, 触覚も味覚も大事だ
- 刺激の絶対閾値
- 刺激への順応: 変わった媒体によって順応を防ぐ工夫
- 弁別閾: 価格のJND, 価格弾力性
- 知覚の選択性,知覚的防衛
- スキーマによる解釈
- 知覚の閉合原則による不完全情報の補完が関与を高める(※知覚レベルの自動的推論が関与を高めるってこと???)
10.態度
- 態度の強さの分類:応諾,同一化,内在化
- 態度の機能(Katz):適応,価値表出,自我防衛,知識
- 態度階層のABCモデル (※これ,出典はどこだろう...)
- 認知的不協和
- foot in the door
- 判断の係留効果
- ハイダーのバランス理論
11. 社会的影響
- グループの影響ははかり知れません
- 社会化のプロセス:モデリング,強化,社会的交流
- 準拠集団とその種類(フォーマル/インフォーマル, etc)
- 準拠集団のパワー:正当,専門,関係,褒賞,罰
- 準拠集団の影響は,ブランドに対しては人目に触れるとき大,所有に対しては贅沢品において大
- オピニオンリーダーは大事だ
12. 選択肢の分類
- 陳列カテゴリーが選択に影響する
- 60%は計画外購買だ
- ポジショニングの方法:属性,便益,オケージョン,ユーザ,競争相手,カテゴリ
- 認識集合,想起集合,検討集合
- 想起されやすいブランド:模範的,なじみ,優良,ポジティブな経験,状況との関連性,検索手がかりがある,メーカーの専門性
- 消費者の検討集合を知ることが大事だ
13. 評価選択
- 非相補的決定ルール: 辞書編纂,EBA, 統合, 分離
- 消費者のカット・オフ・ポイントを知ることが大事だ
- 相補的決定ルール:多属性態度モデル; その示唆
- ヒューリスティクス:品質を示唆する外的属性,ロイヤリティ,特異性と鮮明性
- 決定の不合理性:心理的財布,埋没費用,価格戦略の例(product-line, reference)
14. 購買後評価
- 期待不一致モデル; WOWファクターによる正の不一致; 期待値を低める
- 不満足行動のタイプ: なにもしない,直談判,第三者通告,ボイコット,起業
- ルーツ・コーズ
- 苦情処理は大事だ
- CRMは大事だ

 細かい点でいろいろ納得できない記述があるんだけれど,それはまあいいとして...
 一般教養向けの心理学の教科書だと,たとえば動機づけという章の下にキャノンとか期待価値理論とかマズローとかが雑然と並んでいて,唐突にレヴィンの葛藤の分類の話になって終わったりする。どういう関係があるのかさっぱりわからない。あれは概説書の良くないところだと思うのだが,この本もそういう部分を受け継いでいる。これは概説書の宿命なのか。実務家はこんなんで満足しちゃうのか。消費者行動論なんて所詮,実務家の経験にハクをつけてくれる程度のものなのか。うーん,つまんないなあ。

マーケティング - 読了:05/06まで (M)

Bookcover 池端俊策ベストシナリオセレクション1 [a]
池端 俊策 / 三一書房 / 1997-12-01
収録された脚本のひとつ,「百年の男」(1995,NHK)はこんな話だ。さびれた商店街で一人暮らす60歳の理容店主が癌を疑われ,借金している不動産屋に押し切られて,自宅に下宿人を入れる羽目になる。台所もトイレも共用,高額の家賃を取るが,店主が死んだら土地も家も譲り渡す,という契約だ。若い夫婦がこの条件に応じて入居してくるが,突然の共同生活には店主も夫婦もなかなかなじめない。夫婦の仲はこじれ,夫は浮気相手の元へ出奔する。うなだれる若い妻と老いた店主のあいだに信頼が芽生える。精密検査の結果,癌ではないことがわかるのだが,店主はそれを言い出せないまま,妻に連れられて夫の浮気相手のアパートに乗り込むことになる。逆ギレした夫が「お前,本当にあの家が俺たちの物になるとおもってんのか」と叫ぶ。「本当にそのおっさんが死ぬと思うか? 末期癌だと思うか? そんな人間がこんな所までノコノコ来るか?」。。。ここまでが前半部分。
 かつて池端俊策さんは俺にとってのアイドルで,シナリオ雑誌のバックナンバーからこの人の脚本を探し集め,コピーしては繰り返し読んだものであった。そのときは,台詞の面白さ,そこに現れる人間像の深さ,暗示的表現の豊かさをひたすら畏れ敬っていたのだけれど,この度久々に読み返してみて,そもそもプロットがとてもしっかりしているのだと痛感した。上記のあらすじだけでも,これが面白くならないわけがない,という気がする。

 池端俊策のTVドラマは国内外の賞を取りまくり,こうしてシナリオ集まで出版されているし,ビートたけし主演の何本かはビデオ化されている。とても幸せな脚本家だが,それにしても,たとえば「百年の男」をいま観るのはなかなか難しいと思う。テレビってのは切ないメディアだ。

Bookcover 世の中へ・乳の匂い 加能作次郎作品集 (講談社文芸文庫) [a]
加能 作次郎 / 講談社 / 2007-01-11
加能作次郎という名前すら知らなかったが(なぜ買ったんだっけ?),大正年間に活躍した自然主義作家だそうだ。そういわれるとなんだか古めかしく聞こえるが,代表作だという「世の中へ」「乳の匂い」は,どちらも瑞々しく魅力的な小説であった。

フィクション - 読了:05/06まで (F)

2008年5月 5日 (月)

Bookcover 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 [a]
/ 朝日新聞社 / 2008-02-20
若松孝二の映画「実録・連合赤軍」のムック本だが,非常に充実した内容。

Bookcover 冷戦後-失われた時代 [a]
船橋 洋一 / 朝日新聞社 / 2008-03-21

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/05まで (NF)

誰かがこのブログを経由してamazonで買い物すると,奴らは俺にお駄賃を投げてよこし,極東の愚かな消費者はたった数百円で相好を崩し,多国籍企業へのロイヤリティを高めるのであった。(以上,ここまでのあらすじ)

4月に売れた本:
BookcoverModern Epidemiology[a]
Kenneth J. Rothman / Lippincott Williams & Wilkins / 2007/10
うわあ。。。このブログを通じてなされた買い物の最高額記録である。どなたかわかりませんが誠に恐縮です。実は俺自身も買おうかどうか迷っていた本なので(ロスマンの邦訳のほうを読もうと思ってやめたのであった),その意味でも驚いた。

Bookcover 「心」が支配される日 [a]
斎藤 貴男 / 筑摩書房 / 2008-03

Bookcover 心理学のためのデータ解析テクニカルブック [a]
森 敏昭,吉田 寿夫 / 北大路書房 / 1990-06
これは古本でのお買いあげ。実験デザイン別に分散分析の手順を紹介したハンドブックといえば,心理学の分野ではこの本が定番書だと思う。しかし,いまどきこの本に従って手計算する人がいるのかしらん。デザイン別に,SASならこう書け,SPSSならこう書け,Rならこうしろ...と併記している本があったら,きっとすごく売れると思うんだけどな。

ほかに学校臨床系の古本が3冊,データ解析の入門書の古本が1冊,アニメDVDが1枚。なぜ突然にこんなに売れるのか。昔ラーメン屋のおかみさんに,お客さんの入りってのは見当も付かないものよ,と教わったのを思い出す。

雑記:売上報告 - 春の売上感謝祭

2008年5月 4日 (日)

Bookcover エセー〈1〉人間とはなにか (中公クラシックス) [a]
モンテーニュ / 中央公論新社 / 2002-09
「また高潔で好運に恵まれた死もいろいろある。わたしは,ある人に死が訪れて,その成長の花の盛りに,目覚ましい進歩を示して進んでいくその糸筋を断ち切ってしまったのを見た。その最期は華麗とも言えるものであり,彼の野心と勇気にみちたかずかずの意図も,その中断に及ぶほどの価値の高さを持たなかったのではないか,と私は考える。彼は,そこにおもむかなくても,彼のめざしたところに到達したのだ。彼の意欲,彼の期待がおよぶ程度よりもさらに偉大に,栄光にみちて。そして彼は,その死によって,彼が生前の追究のあいだに憧れ求めていた権能と名声よりも先へ越えたのだった」
16世紀のフランスの貴族が云わんとしたことと意味合いはちがうかもしれないが,そう,俺もそんな感慨を持ったことが確かにある。

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/04まで (NF)

2008年5月 3日 (土)

Bookcover インド―グローバル化する巨象 [a]
堀本 武功 / 岩波書店 / 2007-09-21
インドはこんなに不思議な国だという面白話ではなく,いまインドが抱えている問題を,世界が抱えている普遍的な問題として捉えていて,やっぱり学者の書いた本はちがう,読んでみるもんだなあ,と思った(あとがきを読んだら,まさにインド特殊論を乗り越えることを意図していたとのことであった)。

Bookcover 東京町工場 [a]
Beretta P‐08 / 雷鳥社 / 2008-04
東京近辺の町工場をたくさん紹介した,写真集のような本。各工場につき4ページづつの写真と文章で構成されている。若い写真家や写真家の卵を大量動員して取材したようで,文章の質にはかなりばらつきがある(というか,概して下手である)。それはそれで面白かったけど,誰がどういう意図で企画しどうやって写真家を集めたのか,そのへんが全然見えないので,ちょっと気持ち悪いぞ。(ネットで調べたら,ある写真専門学校の卒業生たちだそうだ)
巻末に中小企業論の先生の解説がついていて,主旨は日本の町工場バンザイなんだけど,ちょっと面白い箇所があった。「忘れてはいけないのは,工場は決してディズニーランドではないということだ [...] 一日中同じ作業の繰り返し。それが一週間,一年,三年と続くのが工場なのだ。日本の従業員はこういう現場のなかでも働く喜びを感じてくれる。[...それには] 前提条件が必要だ。前工程の人が一生懸命やってくれないとだめだ。前工程から五パーセント十パーセントと不良が出たら,この工程で0.02パーセント不良率が上がっても下がっても関係がない。安定した電気・水道が無ければダメ。お弁当屋が従業員がおなかをこわすような弁当を詰めちゃダメ。宅急便がきちんと届かなくてはダメ」 なるほどなあ。

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/03まで (NF)

Bookcover 夜、海へ還るバス (アクションコミックス) [a]
森下 裕美 / 双葉社 / 2008-04-28
結婚を控えた若い女性の心の揺れを描いた作品。
 シリアスなストーリーマンガに転じた森下裕美の二作目。前作「大阪ハムレット」は大変な評判になり,大きな賞も取ったが,こちらのほうがさらに上だと思う。この著者にはどこか凄く冷ややかなところがあって(アザラシの出てくるほのぼのギャグマンガの頃からすでにそうだった),大好きにはなれないのだが,このマンガにはもう降参である。すごい。
 最終話,主人公にとってのファム・ファタールである5Fの奥さんがマンションを去る場面と,病室で横たわる主人公に対して婚約者が「あの女はおそろしい」云々と呟く場面とが重なる。5Fの女は陽光の中に立っており,いっぽう主人公のアップからベッド脇の婚約者へとカメラが切り返すと,病室の窓から差し込む光が逆光になって,婚約者の表情は影に沈んでいる。上手いなあ。マンガ家や映画監督がこういう演出を考える時は,きっと創造主になった気分だろう。

Bookcover 俺はまだ本気出してないだけ 2 (IKKI COMICS) [a]
青野 春秋 / 小学館 / 2008-04-26
良いタイトルだなあ。

Bookcover 闇金ウシジマくん 11 (ビッグコミックス) [a]
真鍋 昌平 / 小学館 / 2008-04-26

コミックス(-2010) - 読了:05/03まで (C)

 2要因以上のunbalancedなANOVAでは,ある水準についてのunweightedな平均(SASのproc glmでいうmeans)と重みつき平均(lsmeans)の値が異なる。事後の多重比較で用いるべきはどちらだろう?
 森・吉田の本は前者を比較する方法を紹介しているが,それは前者のほうが手計算しやすいからだと思う。この本の基になっているKirkの本は,不揃いになった理由が処理水準と無関係な欠損である場合は前者でよいとか,その不揃いさが母集団の比率を反映しているのなら後者がよいとか述べていたと思うが(小牧「データ分析法要説」によればWinerもそういっているらしい),この2つのどちらでもないケースも少なくないと思う。
 そもそも,unweightedな平均を比較してよい理由がよくわからん。本来は常にlsmeansを使うべきなのではないか?

 ほんとはこんな古い話題に頭を悩ませていないで,もうちょっと新しい方法を考えるとか(混合モデルを使うとか),あるいはもっとオカネになることを勉強するとか,あるいはもっと楽しいことを考えるとか...いろいろあるだろうに。知りもしない分野で専門家づらしている悲劇。この問題を解決したところで誰が喜ぶわけでもないという悲喜劇。

 考えてみたら,こんな疑問はありふれたFAQのはずだ。どこかに解説論文があるにちがいない。悩んでいないでさっさと検索すべきだな。

雑記:データ解析 - 覚え書き:今週の悩み事

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