読了:「ブータンの瘋狂聖 ドュクパ・クンレー伝」「最澄と徳一 仏教史上最大の対決」「受難物語の起源」「キリスト教の幼年期」「ブッダのことば」「仏弟子の告白」「道元禅」

ここんところ一番の面白本。平安時代の初期、唐から天台宗を持ち帰った最澄と、それより早く日本に入ってきた法相宗の僧・徳一が、何年にも渡って論難を交わしたのだそうだ。双方は因明と呼ばれる一種の論理学に依拠していた。ところがこの論理学の体系というのが、私などからみると大変エキゾチックで途方に暮れるもので… しかも、当時の学僧が論争するということはそれ自体が破戒につながり地獄に落ちかねない行為だったとのこと。へえええ。

たまたま手にした本だけど、これにはほんとに度肝を抜かれた。ええと、ブータンの僧ドゥクパ・クンレーの口伝逸話集で、かの国ではいまでも人々に慕われる偉大な聖者なんだけど(ブータン王国の皇太后がこの本のためにわざわざ序文を寄せている)、その内容が凄まじくて…

以下の物語は
恥ずかしがり屋が読めば、顔から汗が流れ
信心深い人が読めば、目から涙が流れ
無知な人が読めば、口からよだれが流れ
色欲の強い女が読めば、膣から膣液が流れ
誤った信心を持つ者が読めば、三悪趣に堕ちる。
それゆえに、物事の是非がわからず、仏の深い御教えに信心のない人、自らを制することができない人たちはお読みにならないように。

ということなので、内容についてのコメントは自粛いたします。でもまさか、あの少女を犯しちゃうとは… まさかあの人妻とやっちゃうとは… まさか男根から火を噴くとは…


この二冊はずっと前にほぼ読み終えていたんだけど、ドュクパ・クンレー伝に深く動揺したついでに再読した次第である。

古本屋で見つけた本。道元に連なる20人の禅師についての小伝で、書いているのもお坊さん。人々への貢献を讃えるというより、むしろ曹洞宗への貢献を讃える記述が多く、ちょっと引いてしまったが、そういう主旨の本なのだろう。


同じ著者の「キリスト教の幼年期」が面白かったので、ついでに読んでみたんだけど、こっちは全く歯が立たなかった。えーと、新訳聖書の4つの福音書というのは、最初期教会の典礼テキストだったと考えられるそうです。