読了:「ディスコルシ」「それでも。マキァヴェッリ、パスカル」「香港映画100の情景」「創るということ」「私の生きた証はどこにあるのか」

それぞれの部分は面白いんだけど、全体の構成がわからないので、読んでいて辛かった。これは私の理解不足なのだろうか、それとも当時とは著述のありかたがちがうのだろうか。

こちらは内容が難解で頭に入らなかった。それはまあ、しょうがないかな。

NHKで数々の伝説的映像作品を作った佐々木昭一郎さんの著書。高校生の頃に初版(1982年)を読んで、作品は素晴らしいけれど、個人としては気負いが強すぎてイヤな人だなあ、と思った覚えがある(すいません)。いま読むとかなり印象が異なり、このように自分を鼓舞しなければならない状況に置かれていた人だったのか、と感慨深い。御年86歳。お元気でお過ごしでありますように。

アメリカのラビが旧約のコヘレト書に基づいて語る人生論的エッセイ。本来ならばまず手に取ることのない、抹香臭い題名の本だけれど、胸に響くくだりが多かった。

人が恐れているのは死ぬことではない、と私は信じています。死ぬこととは別の、もっと人を動揺させるような、もっと悲劇的な何かが人を恐れさせます。私たちは、精一杯生きてこなかったことを恐れているのです。真に活き活きと生きてこなかった、何のための人生であったのかまったく理解できなかった、といった意識のままで人生の終焉に向かうことを恐れているのです。