読了: 「セシルの女王」「日々我人間」「戦争は女の顔をしていない」「しめっぽい話ですが」「砂の都」

コミックス、その7。

いま最も気になる連載のひとつ。ヘンリー八世期のイングランド宮廷を描く。
 失脚し死を目前にしたクロムウェルは、ロンドン塔の独房のドア越しに主人公ウィリアム・セシルに囁く。「生き延びろ。私のようにはなるな。お前の王を愛せ」お前の王とはもちろん、この時点では先の見通し真っ暗な少女エリザベスを指す。主人公のその後の人生と符合するセリフである。創作の醍醐味だなあ。