読了:「ハコヅメ」「ワイルダネス」「アルテ」「生活保護特区を出よ。」「ハンナ・アーレント、三つの逃亡」

コミックス、その9。

著者の病のため中断していた連載が10年以上を経て再開。誠に喜ばしい限り。しっかし、主役だと思っていたあの人を、まさか殺しちゃうとは思わなかった…



ハンナ・アーレントの人生を描く、米国のグラフィック・ノベル。

連載終了からずいぶん間が空いたが、大人気連載の最終刊。エピローグ直前に描かれるエピソードは大変理不尽ですっきりしない展開なのだが、こうした現実を直視するところがこのマンガの魅力であったと思う。作者は連載直後から大変な状況に置かれていたと聞いたが(表紙の4人が空を見上げているのは追悼の意味があるのだそうだ)、どうか長く活躍して頂きたいものだ…