読了:「ゆりあ先生の赤い糸」「私が15歳でなくなっても。」「叡智なビデオは好きですか?」「「神様」のいる家で育ちました 宗教2世な私たち」「一ノ瀬家の大罪」

コミックス、その10。

著者は市井の平凡な女性の葛藤と解放を描き続けてきた、私が尊敬してやまないベテラン作家。とはいえかなり地味なマンガ家であって、本作はなかなか書店で見かけず毎度入手に困った(途中で大きな賞を受けて重版されたので助かったけど)。無事大団円に辿り着き、なによりである。
 いま検索したところ、テレ朝でドラマ化されるのだそうだ。まさか、五十代女性の介護物語が!? と驚いたが、そういう時代なんでしょうね。

ここからは電子書籍で読んだもの:

ストーリーマンガ仕立てで、実在する可笑しなアダルトビデオを紹介する、「邦キチ! 映子さん」のR18版ともいえる内容。「木根さんのひとりでキネマ」が切り拓いた新領域ではないかと思うが、あっているだろうか。

宗教二世の問題を描く。集英社で連載していたものの、幸福の科学の圧力の下で打ち切りとなってしまい、文春から出版された。別にアンフェアな内容ではないのに。集英社の意外な弱腰が印象的な事件であった。

「タコピーの原罪」でブレイクした作者の新連載。崩壊した家庭を描く物語のようだ。