フィクション、その2。
年明けからだったか、突如「イリアス」ブームが訪れ、ほとんど熱狂的にページをめくっていたのであった。とにかく面白い。加えて云えば、現代の価値観では考えられないような行為と、現代人にとってもごくなじみ深い心の動きの両方を描いているところがサスペンスフルである。
「イリアス」ブームの余波でこちらも読み始めたんだけど、仕事が忙しくなってしまって中断している。最初から読み直そうかな。
「イリアス」を読んでいると、下層階級や女たちの視点ではなにがどう見えているのかが気になるのだけれど、そのように思う人はエウリピデスの昔からいるようで… 本作はたまたま最近翻訳が出た、トロイアの女性奴隷の視点から描くトロイア戦争以後の物語。
M.Z.リューインの新作は、パンデミック後の人々を描く家族小説。原著は2021年、コロナ禍を背景に描かれたものだろう。
フェルディナント・フォン・シーラッハ, 酒寄 進一
フェデリコ ガルシーア・ロルカ, Garcia Lorca,Federico, 由, 会田