小作人はつらいよね

 自分が読んだ書籍を定期的にこのブログに記録しているのだけれど、こういうことを始めたきっかけはブログのプラグイン機能にあった。いちいち書名を書かなくても、ISBNを打ち込むだけで書籍の題名や書影(表紙の画像)を表示でき、読書記録として利用できる。これは便利だ、と思った次第である。
 もちろん、それらの情報もタダで手に入るものではなく、アフィリエイトという名の小作人に成り下がることを意味しているのだが、当時は売上に応じたアクセス制限などもなく、実にのんびりしたものだったのであります。

 その後幾星霜。世の中ずいぶん世知辛くなりまして、ただいま使っているWordpress上でのプラグインが呼び出しているamazon Product Advertising API は、ある程度の売上実績(つまり、このブログを経由した売上)がないと、書籍の情報ではなく「おまえはわが社の役に立たんので教えてやらん」という主旨のエラーを返す。それだけでなく、「おまえはわが社の役に立たんのに何度もAPIを叩きよって、これからxx分間は出入り禁止じゃ」と宣告してくることもある。そうなると、プラグインのほうも困ってしまうようで、結局このブログの表示に数十秒もかかることになってしまう。

 そんなこんなで、ただいま一時的にプラグインを停止しております。
 それにより、このブログのエントリ内に埋め込まれた書名や書影の多くが表示されなくなっている。読書記録としての機能は半ば失われてしまい、困惑している。さらにいえば、amazonへのリンクも消え、このブログを経由した売上なんてますます上がらなくなるはずであり、よって今後の現状脱出の見込みも低い。
 いささかげんなりしているが、多国籍企業の側から見れば、コバエが勝手に溺れて死ぬようなものであろう。やれやれ。