書籍」カテゴリーアーカイブ

読了:「暴君 シェイクスピアの政治学」「ファシズム」「憲法学の虫眼鏡」「クルアーン 神の言葉を誰が聞くのか」「中華の成立 唐代まで」

2020年に読んだ本の中で最高の面白本のひとつであった。シェイクスピアを題材にしているが、どこからどうみても現代政治についての本である。
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読了:「ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険」「中年格差」「感染爆発にそなえる」「道化のような歴史家の肖像」「猫を棄てる」

ウェブスター辞書の編集者だった人による、英語の辞書編纂をめぐるエッセイ。面白かった。
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読了:「低反発枕草子」「記者、ラストベルトに住む」「エロの「デザインの現場」」「誰が音楽をタダにした?」「世界で最も危険な男」

著者は朝日新聞の若い記者さん。この人によるアメリカの現地報告は抜群に面白い。この人の能力もあるだろうけど、所属社のバックアップあってのことかもしれないと思う。日本はこれからもどんどん貧しくなっていくだろうから、こういう力作は次第に読めなくなるかもしれない。
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読了:「ヨハネ受難曲」「ローマ帝国の崩壊」「独裁と孤立 トランプのアメリカ・ファースト」「それを、真の名で呼ぶならば」「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史」

この本がきっかけで、一時期は朝から晩までヨハネ受難曲ばかり繰り返し聴いていた。いずれあの曲を訊くとコロナ禍を思い出すようになるんじゃないかと思う(そういう日が来るまでなお生きていればの話だが)。
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読了:「ペスト」「白い病」「ペスト」「湖の男」「神と罌粟」

今春、部屋に閉じこもっていて読んでいた本。わかりやすい選択だ…
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読了:「マックス・ウェーバー」「EU離脱」「コンビニチェーン進化史」「カラヴァッジョ<聖マタイの招命>」「かんぽ崩壊」

この本は意外に面白かった。どうでもいいけど、プロテスタンティズムの倫理となんとやらに出てくる「鉄の檻」って、正確に訳すと檻というより「殻」とか「外衣」なのだそうだ。ふーん。
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読了:「半グレと芸能人」「コロナ後の世界」「中東政治入門」「アメリカ大統領選」「物語 東ドイツの歴史」

東西統一の暗い側面についてはじめて知った。東ドイツ出身の人々が統一前の東ドイツにノスタルジーを感じることがあるという事情が、ようやく理解できたように思う。
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読了:「県警VS暴力団」「ビジネス・フレームワークの落とし穴」「人類と病」「ジョージ・オーウェル」「白人ナショナリズム」

元福岡県警刑事の回顧録。東海テレビの「ヤクザと憲法」というドキュメンタリーについて批判していて、変な感想だけど、あ、映画もご覧になるのか…と思った。(そりゃみますよね)
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読了:「ドキュメント 強権の経済政策」「難民問題」「イスラームからヨーロッパをみる」「マックス・ウェーバー」「インドネシア大虐殺」

どちらかといえば伝記的記述に焦点を当てた内容。読んでから半年くらい経っちゃったので細かいところは忘れたけど、ヴェーバーさん、結構つきあいにくそうな人だった…
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読了:「健康で文化的な最低限度の生活」「7人のシェイクスピア」「愚者の星」「銀の匙」「はじめてのひと」

シェイクスピアの作品群は社会からはじき出された疑似家族の共同製作であったという設定の下での、大変に面白い歴史マンガ。13巻を読んでいて気づいてちょっと嬉しくなっちゃったことがあるのでメモしておくと、シェイクスピアのソネット集にはW.H.という謎の人物に宛てられた献辞がある。この物語におけるシェイクスピア集団のひとり、ワース・ヒューズ青年の名前は、きっとこれを踏まえているんだろうな。
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読了:「OL進化論」

日本の4コママンガの歴史に残る記念碑的作品(そう思いません? )。この三十年の社会変動と併走しつづけた、暖かくも鋭い世情観察の記録である。連載は続いていたものの単行本化が停止していたのが、なぜか今年に入って唐突な連続刊行。もしかして、ついに…

読了:「ビューティフル・エブリデイ」「おいおいピータン!!」「おひとり様物語」「ニュクスの角灯」「邦キチ!映子さん」

なぜか全6巻セットが表示されるけど、読んだのは1巻目。このマンガ家の初期の作品については、なんだか大学でマンガの研究をしているインテリの習作のようだなあという感想で、どこが良いのかわからなかったんだけど(すいません)、これを読んで見直した。こんなに面白いマンガを描く人だったとは。
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読了:「メタモルフォーゼの縁側」「夢の端々」「神は細部に宿るのよ」「きょうも厄日です」「女のはしょり道」

少女期に同性愛的な一瞬を共にした二人の女性の半生を、映画「ペパーミント・キャンディ」のような時系列逆順で描く。いやあ、女の人って、怖い…
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