読了:「農婦譚」「厳寒の街」「羊の国の『イリヤ』」「ベルリンに落ちる闇」「喪失の冬を刻む」 農婦譚 住井すゑの短編集(底本は1940年刊)。土浦市の出版社・筑波書林の1983年刊のハードカバーで、当然ながらISBNはついていない。本屋さんの自由価格本コーナーで見つけた。 意外にも、ちょっぴりピランデッロを連想させる硬質な農民小説であった。著者は「橋のない川」で知られる作家だが、戦争協力の逸話が記憶にあり、予断があったかもしれない。 厳寒の町 エーレンデュル捜査官シリーズ (創元推理文庫) 羊の国の「イリヤ」 (小学館文庫) ベルリンに堕ちる闇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ス 22-1) 喪失の冬を刻む (ハヤカワ・ミステリ文庫)