読了:「カーテンコール」「左川ちか詩集」「天国の修羅たち」「ハンチバック」 2023年末までに読んだ本のうち、フィクション。 左川ちか詩集 (岩波文庫 緑232-1) 川崎 賢子 散文詩をどのような態度で読めばいいのかわからず、困惑した。 続きを読む →
読了:「仏教の大東亜戦争」 仏教の大東亜戦争 (文春新書 1365) 鵜飼 秀徳 大逆事件で死刑となったひとりに曹洞宗の僧侶・内山愚童がいるが、宗門はほんとに冷酷で、なにしろ刑が確定する前に永久追放してしまう。名誉回復は1993年とのこと。特赦で無期懲役に減刑された大谷派僧侶・高木顕明(獄中で縊死)も、公判開始とともに住職罷免、死刑判決とともに永久追放、名誉回復は1996年。臨済宗妙心寺派・峯尾節堂(獄死)の名誉回復も1996年。組織とはそのようなものなのだろう。
読了:「<ほんもの>という倫理」「浄土思想」「スーフィズムとは何か」「弥勒」 〈ほんもの〉という倫理 ――近代とその不安 (ちくま学芸文庫 テ-16-1) チャールズ・テイラー, 田中 智彦 政治哲学者テイラーの講演録。わかりやすいかと思ったんだけど、1頁読むだけで話の流れを見失ってしまうような感覚があって、ほんとに頭に入らなかった。大著「自我の源泉」を机の横に積んでいるんだけど、歯が立つのだろうか… 続きを読む →
読了:「ガザに地下鉄が走る日」「ロシア・ウクライナ戦争 近景と遠景」「『イーリアス』 ギリシア英雄叙事詩の世界」「中世への旅 騎士と城」 ノンフィクションその3。 ガザに地下鉄が走る日 岡 真理 続きを読む →
読了:「仁義なきヤクザ映画史」「鬼の筆」「トルコ 建国100年の自画像」「赤ちゃんポストの真実」「空からきた魚」 ノンフィクション、その2。 鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折 春日 太一 稀代の迷作「幻の湖」製作への経緯について関心があって読んだんだけど、失敗に至る要因が積み重なっていくくだり、胃が痛くなるような思いであった。辛いなあ。 続きを読む →
読了:「イーロン・マスク」「戦時下のウクライナを歩く」「ナチズムの美学」「台湾のアイデンティティ」「かたちには理由がある」「『伝える』ことと『伝わる』こと」「検証 ナチスは『良いこと』もしたのか?」 2023年末までに読んだ本のうち、ノンフィクション、その1。 検証 ナチスは「良いこと」もしたのか? (岩波ブックレット 1080) 小野寺 拓也, 田野 大輔 続きを読む →
読了:「花の雨が降る」「詩歌川百景」「これ描いて死ね」「あらあらかしこ」「東京ヒゴロ」「おいおいピータン」 2023年末までに読んだコミックス、その3。 花の雨が降る ROCAエピソード集 いしいひさいち 上記リンクは電子書籍だが、冊子体で読んだ。2022年に自費出版で発表された傑作「ROCA」の新作エピソード集。 続きを読む →
読了:「ロシア・ノート」「オール・ザ・マーブルズ!」「海が走るエンドロール」「ひらやすみ」「アルテ」「3月のライオン」「だんドーン」 2023年末までに読んだコミックス、その2。 ロシア・ノート:アンナ・ポリトコフスカヤを追って イゴルト(Igort), 栗原 俊秀 作者はイタリアの漫画家。暗殺されたロシアのジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤを描く。 続きを読む →
読了:「きのう何食べた?」「みっしょん!!」「ダンジョン飯」「BLACK LAGOON」「贋 まがいもの」「はなうたレコード」「百姓貴族」 2023年中に読んだ本を記録しておく。まずはコミックスから。 みっしょん!!(1) (BE LOVE KC) 入江 喜和 私が尊敬してやまない名匠、入江喜和先生の新作は、平凡な54歳主婦の葛藤を描く。主人公の年代が徐々に上昇している… 続きを読む →
読了:「イリアス」「オデュッセイア」「ジプシー歌集」「過去を売る男」「刑罰」「祖父の祈り」 フィクション、その2。 ホメロス イリアス 上 (岩波文庫 赤 102-1) ホメロス, 松平 千秋 ホメロス イリアス 下 (岩波文庫 赤 102-2) ホメロス, 松平 千秋 年明けからだったか、突如「イリアス」ブームが訪れ、ほとんど熱狂的にページをめくっていたのであった。とにかく面白い。加えて云えば、現代の価値観では考えられないような行為と、現代人にとってもごくなじみ深い心の動きの両方を描いているところがサスペンスフルである。 続きを読む →
読了:「更級日記」「黒石 新宿鮫XII」「焔」「煉獄の獅子たち」「スパイはいまも謀略の地に」 昨年9月以降に読んだ本、フィクション、その1。 新版 更級日記 全訳注 (講談社学術文庫 2332) 関根 慶子 フィクションに分類していいのかどうかわからないけれど… コロナ禍や疫病について考えていて、不意に読みたくなった。 続きを読む →
読了:「バガヴァッド・ギーター」「宗教者ウィトゲンシュタイン」 バガヴァッド・ギーター (岩波文庫 赤 68-1) 上村 勝彦 しばらく前にヒットしたインド映画「バーフバリ」で、悪人側の叔父さんが、しかし死なずに生き残り善人側に仕えるじゃないですか。ハリウッド的勧善懲悪に馴れた目には少しびっくりする展開だったけど、あれは映画の元ネタであるマハーバーラタの価値観なのだ、と誰かが述べていて、へええ?と思った。勉強のため、マハーバーラタの一部であるバガヴァッド・ギーターを試しに読んでみた次第である。ううむ… 世界は広いなあ… 続きを読む →
読了:「マキアヴェッリの独創性 他三篇」「歴史のなかに見る親鸞」「華厳経入法界品」「禅仏教とはなにか」「<個>の誕生 キリスト教教理を作った人々」 マキアヴェッリの独創性 他三篇 (岩波文庫 青684-3) バーリン, 川出 良枝 これはなかなか面白かった、んだけど、読み終えてメモを取らずに放置していたせいで、なにがどう面白かったのか思い出せない… 続きを読む →
読了:「混乱と遊戯の香港映画」 ノンフィクション、その6。 混乱と遊戯の香港映画 雑賀広海 著者は若い映画研究者の方。研究としての良し悪しは私にはわからないけど、香港映画の一ファンとしては面白い内容であった。
読了:「「断絶」のアメリカ、その境界線上に住む」「真理の語り手:アーレントとウクライナ戦争」「調べる技術:国会図書館秘伝のレファレンス・チップス」「私がつかんだコモンと民主主義」「国商 最後のフィクサー葛西敬之」 ノンフィクション、その5。 調べる技術: 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス 小林 昌樹 これはとても役に立つ本であった。 続きを読む →
読了:「信仰か、マインド・コントロールか」「ドキュメント通貨失政」「日本銀行 虚像と実像」「千年の歓喜と悲哀 アイ・ウェイウェイ自伝」「病むことについて」 ノンフィクション、その4。 千年の歓喜と悲哀 アイ・ウェイウェイ自伝 艾未未, 佐々木 紀子 読んでかなり日が経ってしまったけど、とても面白い内容であった。 続きを読む →
読了:「アジア都市音楽ディスクガイド」「ウクライナ 通貨誕生」「デス・ゾーン」「アメリカは内戦に向かうのか」「ギリシア・ローマの文学」 ノンフィクション、その3。 ウクライナ 通貨誕生 独立の命運を賭けた闘い (岩波現代文庫 社会334) 西谷 公明 独立直後のウクライナの通貨制定に関わったエコノミストによる回顧録。 続きを読む →
読了: 「香港の民主化運動と信教の自由」「オーラル・ヒストリーの可能性 東京ゴミ戦争と美濃部都政」「母という呪縛 娘という牢獄」「変容するシェイクスピア」「栄光の昭和映画スター」 ノンフィクション、その2。 香港の民主化運動と信教の自由 松谷曄介, 松谷曄介 信仰のある人を想定読者としてまとめられた本で、私にはちょっと読み辛かったけど、興味深い内容であった。 続きを読む →