書籍:ノンフィクション」カテゴリーアーカイブ

読了:「ディスコルシ」「それでも。マキァヴェッリ、パスカル」「香港映画100の情景」「創るということ」「私の生きた証はどこにあるのか」

それぞれの部分は面白いんだけど、全体の構成がわからないので、読んでいて辛かった。これは私の理解不足なのだろうか、それとも当時とは著述のありかたがちがうのだろうか。 続きを読む

読了:「ファシズムとロシア」「現代ロシアの軍事戦略」「見えない線を歩く」「エラスムス」「漂泊のアーレント 戦場のヨナス」

2018年に著者は防衛白書の編纂に関わっているという防衛庁職員の訪問を受ける。ちょうどロシア軍の大規模軍事演習が終わったところで、演習が北方領土で行われたことをどう評価するか著者が訊ねてみたところ、「北方領土では実施されていない」とロシア政府の公式見解の一点張りで、衛星画像を見せてもかたくなに認めない。当時は安倍政権とプーチン政権の蜜月期であった。へええ… 官僚の忖度ってそこまで根が深いものなのか…
続きを読む

読了:「ヨーロッパ史入門」「古代中国の24時間」「経済社会の学び方」「一杯のおいしい紅茶」「荘園」

「日本の荘園の歴史、特に院政期以降の中世荘園(領域型荘園)の歴史は、小さな地域の自治権を最大に、国家や地方政府の役割を最小にした場合、なにが起きるかという400年にわたる社会事件といえるかもしれない」とのこと。へえー。
続きを読む

読了:「都鄙大乱」「新・日本の階級社会」「ドイツ・ナショナリズム」「アケメネス朝ペルシア」「墜落」「ネイビー・シールズ」

2021年8月以降に読んだ本、ノンフィクション部門、その5。

米海軍大将の自伝。たまには全く価値観の異なる人の本を読もう、と思って読んでみたところ、ほんとに価値観が違ってた…
続きを読む

読了:「政治的思考」「インドネシア」「東南アジア史10講」「ヒトラー」「権力は腐敗する」

2021年8月以降に読んだ本、ノンフィクション部門、その4。

すごく面白かった本(読んだときにメモしておけばよかった…)。
 著者曰く、代表制はなぜ必要か。規模が大きいから直接民主政治が機能しないから? だったら小さな町村では議会の代わりに町村総会を置けばいいのに、そうしていないではないか。専門性のためか? 多元的な価値の間で調整を図る営みを専門性に還元できるだろうか。「なぜ代表が選ばれるべきなのか[…] 私はそれを代表というものの、いわば演劇的なはたらきに求めたいと思います」「代表とは、俳優として政治劇を行うことで、民意の形成を助ける存在ではないかと思うのです」
続きを読む

読了:「国境を越える現代ヨーロッパ映画」「ジョン・ロールズ」「サメ映画大全」

2021年8月以降に読んだ本、ノンフィクション部門、その3。

年末に読んだ本。こういう初心者向け解説を日本語で読めるのって、ほんとにありがたいことだ。
続きを読む

読了:「絵のなかの散歩」「くじびき民主主義」「地獄めぐり」「時間はどこから来てなぜ流れるのか」「魂の形について」

2021年8月以降に読んだ本、ノンフィクション部門、その2。

ずっと前にほとんど読み終えたところで、美術品なんて所詮縁がない世界の話だよなあ、と急に関心が失せて放置していた本。先日、美術館で長谷川潾二郎の猫の絵を観て、ふと気になって読み直した(たぶん著者が遺したコレクションのなかの作品だと思う)。車谷長吉の巻末解説が辛辣で面白い。
続きを読む

読了:「クーデターの技術」「この国のかたちを見つめて」「娯楽と癒やしからみた古代ローマ繁栄史」「奇想の系譜」「新書ヨーロッパ史 中世編」

2021年8月以降に読んだ本、ノンフィクション部門、その1。

ずっと前にほぼ読み終えていた本。整理の都合で無理矢理読み終えた。正直なところ、素人にはちょっと敷居が高い。
続きを読む

読了: 「バロック音楽」「悪魔が憐れむ歌」「グレート・インフルエンザ」「世界システム論講義」「輝け!キネマ」

今年に入って読んだ本の記録、ノンフィクション部門、その9。ここからは文庫本。

途中まで作曲家名をスマホでいちいち検索しながら読んだ。この本に出てくる曲をまとめて収録したコンピレーション盤があったら、買っちゃうかも…
続きを読む

読了:「移民の経済学」「今こそ読みたいガルブレイス」「ポスト社会主義の政治」「サラ金の歴史」「フォン・ノイマンの哲学」「コロナ危機の政治」

今年に入って読んだ本の記録、ノンフィクション部門、その8。

ポーランドなど5ヶ国の準大統領制と呼ばれる政治システムを分析する。非常に面白い本で、地図と見比べながら読みふけった。
続きを読む

読了:「さよならテレビ」「政界再編」「アフター・リベラル」「新宿・歌舞伎町」「性風俗サバイバル」「メディアが動かすアメリカ」

今年に入って読んだ本の記録、ノンフィクション部門、その7。

とても興味深い内容であった。
続きを読む

読了:「情報参謀」「職業としてのシネマ」「カール・シュミット」「金正恩と金与正」「古代日本の官僚」「ミャンマー政変」

今年に入って読んだ本の記録、ノンフィクション部門、その6。

2016年刊、2009年~2013年の自民党のネット対応をコンサルが明かす。著者の方には大変申し訳ないんだけど、かなり後味の悪い本であった。
続きを読む

読了:「太平天国」「経済学の堕落を撃つ」「地域衰退」「コロナ対策禍の国と自治体」

今年に入って読んだ本の記録、ノンフィクション部門、その5。ここからは新書ばかりである。なんだかなあ。

なんだかトンデモ本のような題名だが、カール・ポランニーを軸にした経済思想批評、という感じの内容であった。
続きを読む

読了:「日銀漂流」「ベネズエラ 溶解する民主主義、破綻する経済」「豆腐百珍百番勝負」「絶望死」「現代イギリス経済学の群像」

今年に入って読んだ本の記録、ノンフィクション部門、その4。

チャベス大統領就任以降のベネズエラの経済破綻を描く。いやあ… やっぱり政治というのは大事なのだ、と身につまされる思いであった。
続きを読む

読了:「決定版 日本の喜劇人」「喰うか喰われるか 私の山口組体験」「私たちはどこにいるのか?」「本を売る技術」「模倣の罠 自由主義の没落」

今年に入って読んだ本の記録、ノンフィクション部門、その3。

ベテラン書店員が語る、きわめて具体的・詳細な業務解説。これ、ふつうの書店員の方からみて、どこまでがリアルな話で、どこからが名人の芸談のような話なのだろうか…
続きを読む

読了:「糸と痕跡」「万引き」「パレスチナ問題の展開」「一度きりの大泉の話」「『ネオ・チャイナリスク』研究」

今年に入って読んだ本の記録、ノンフィクション部門、その2。

大変な話題になったが、うかつに感想を述べるのも躊躇われる内容である。萩尾先生、竹宮先生、どうかお元気にお過ごし下さいますように…
続きを読む

読了:「柿」「イエスの意味はイエス、それから…」「近世の三大改革」

今年に入って読んだ本の記録、ノンフィクション部門、その1。

オフィスまでてくてく歩いている途中で、ふと、かつて農家だったらしき古い家の庭にはなぜ柿の木が植えてあるんだろう? と疑問に思い、読んでみた本。著者は同シリーズで「柿渋」という本も書いておられる。
続きを読む

読了:「その虐殺は皆で見なかったことにした:トルコ南東部ジズレ地下、黙認された惨劇」「見るレッスン 映画史特別講義」「香港 あなたはどこへ向かうのか」「安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル」「戦争交響楽 音楽家たちの第二次世界大戦」


続きを読む

読了:「暴君 シェイクスピアの政治学」「ファシズム」「憲法学の虫眼鏡」「クルアーン 神の言葉を誰が聞くのか」「中華の成立 唐代まで」

2020年に読んだ本の中で最高の面白本のひとつであった。シェイクスピアを題材にしているが、どこからどうみても現代政治についての本である。
続きを読む