コミックス、その3。
「ひらやすみ」でブレイクした漫画家の短篇集。松本大洋エピゴーネンのマンガ家志望青年を描く短編が面白かった。続きを読む
こうして振り返ると、ウクライナ戦争をめぐる一般啓蒙書を読みまくっていたなあ。理解できない事態を目にすると本に頼るところは、あまり変わっていない。
コロナ禍以降、生活にいろいろな、必ずしも理由のはっきりしない変化があったけれど、読書離れもそのひとつだ。以前ならページをめくっていたような場面でも、ぼんやり虚空を眺めていることが増えた。そのせいもあって、この一年近く、読んだ本の記録をつけていなかった。ようやく読み終えた本は、部屋の本の山の一角を占めて積み上がるままになっていた。
昨年9月以降に読んだ本を記録しておく。まずは新書から。
電子書籍で読んだコミックスも記録しておこう。
農婦譚
住井すゑの短編集(底本は1940年刊)。土浦市の出版社・筑波書林の1983年刊のハードカバーで、当然ながらISBNはついていない。本屋さんの自由価格本コーナーで見つけた。
意外にも、ちょっぴりピランデッロを連想させる硬質な農民小説であった。著者は「橋のない川」で知られる作家だが、戦争協力の逸話が記憶にあり、予断があったかもしれない。
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いろいろな場面でホーリネス弾圧について話す機会があります。そうしたときに、ひたすら同情して下さる方がいます。哀れな弾圧被害者に同情したいのか、同情できる自分に酔いたいのか、とさえ思うことがあります。意地悪な言い方に聞こえるかもしれませんが、[…] 物分かりが良すぎて、問題の本質まで考えようとしないことが起きるからです。
諸教派・諸団体から、いわゆる戦争責任告白が出され、いろいろな取り組みがなされていながら、物分かりの良すぎる自己批判と隣人愛が目を曇らせるのです。弾圧、沖縄、アジア、ハンセン病、政治、憲法、教育などなど、課題は多いのですが、同情するだけでも、義憤にかられ正義を主張するだけでも意味がありません。[…]
いまや私たちは、社会情勢について、教会の体質について、いくらでも分析し批判することができます。それでいて、自分自身に気づかないということが起きるのです。[…]私たちは、歴史を学びながら、感性を磨いていかなければなりません。そうしたことが必要な時代に踏み込みつつあるように感じるのです。