月別アーカイブ: 2020年11月

読了:「ランド」「あせとせっけん」「カフェでカフィを」「ダンジョン飯」「いちげき」

ひたすらホンワカした恋愛コメディ。このマンガ、なかなか人気あるのだそうで、それってなにを意味しているのだろうか… と考え込みながら読んでいる。みんな疲れているのかな、というのがひとつの仮説である。
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読了:「ハコヅメ」「高丘親王航海記」「無尽」「ヴィンランドサガ」「春とみどり」

現在連載中のマンガのなかでもっとも気になる作品。労働者としての警察官に焦点を当てたコメディなのだが、労働環境や組織内の葛藤が実に生々しい。
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読了:「イヌジニン」「夢で逢いましょう」「そしてボクは外道マンになる」「ディオサの首」「ヘルドッグス」

ここからは電子書籍で読んだマンガ。

室井大資さんの旧作が電子書籍で復刊されたので読んでみた。オカルトアクションというふだんなら手を出さないタイプのマンガなんだけど、いやこれが面白くて… 異様な才能だなあと感心した。タイトルの「イヌジニン」とは主人公たちの属する謎の国家機関かなんかなんだけど(これ自体は子供じみた設定ですね)、「ボクたちは××だ」などと名乗ることは一切なく、テンポの良い活劇の後に警官から名を問われ黙って微笑む、そのアップにタイトルが被って幕となる。演出のキレの良さ、痺れますね。
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読了:「リウーを待ちながら」「フルーツ宅配便」「オールドボーイ」「バイオレンスアクション」「極主夫道」

静岡の御殿場市をモデルとした地方都市を舞台に、パンデミックの中での人々の葛藤を描く(題名はカミュ「ペスト」に因んでいる)。数年前に発表された際にはそのときはあまり食指が動かなかったんだけど、コロナ禍の始まりの頃に思い出して読んでみた。意外な佳作であった。それにしても、作家の想像力が現実を予告している面もあり(スーパーから食品が消えるとか)、さすがに思い至らなかったかと思う面もあり…(政府が小さな布マスクを2枚配るのに大金をつぎ込むなんて、誰が想像できただろう?)
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読了:「ブランチライン」「ワカコ酒」「赤狩り」「カラオケ行こ!」「あさひなぐ」

読んだ本の記録を長いことさぼっていた。今年2月以降に読んだ本、まずはコミックスから。
残念ながら、書影の取得に使っているamazonのAPIがちょっとコールしただけですぐにロックされてしまうもので、少しずつ記録することにする。

完結。なんで女子高生の部活の話を読まねばならんのだろうか…と思いながら、結局連載完走まで見届けてしまった。物語の力だねえ…
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読了:Rudolph et al. (2014) 大規模調査の標本の一部について別のデータがあるとき、そこで推定された平均処理効果を母集団へと一般化する方法

Rudolph, K., Diaz, I., Rosenblum, M., Stuart, E. (2014) Estimating Population Treatment Effects From a Survey Subsample. Americal Journal of Epidemiology, 180(7), 737-748.

 これ仕事の役に立つんじゃないかしらんと思って読んでみた奴。Google様的な引用件数は20。
 自分の仕事に近づけて言うと、えーっと、大規模な消費者調査のデータがあり、そのなかの一部の対象者についてだけ広告接触有無と製品購買有無がわかっているとき、母集団における広告効果を推定したい、というような話である。RCTの結果を一般化するんじゃなくて観察研究の結果を一般化するというのがポイント。
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読了:Fattorini (2006) 標本抽出デザインが複雑すぎて、そこから推定しようにも抽出確率がわからない、よし電子計算機の力でなんとかしよう

Fattorini, L. (2006) Applying the Horvitz-Thompson criterion in complex designs: A computer-intensive perspective for estimating inclusion probabilities. Biometrika, 93(2), 269-278.

 仕事の関連で調べものをしていて、適切なキーワードがわからず迷走していたんだけど、この論文のイントロ部分にあまり期待せず目を通し、探していたタイプの研究がついに目の前に現れたことに気が付いた。長かった。Google様いわく引用回数93。
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読了:Wang, et al. (2006) 観察データからの因果効果推定に使うIPTW推定量は処理の割付についてのある仮定が破られていると歪むのでその歪みの大きさを推測する方法を考えたぞ

Wang, Y., Petersen, M.L., Bangsberg, D., van der Laan, M.J. (2006) Diagnosing Bias in the Inverse Probability of Treatment Weighted Estimator Resulting from Violation of Experimental Treatment Assignment. Working Papter 211, Division of Biostatistics, University of California, Berkeley.

 仕事の関係でこの1ヶ月近く延々と悩んでいることがあるんだけど、あまりにspecificな問題で、より一般的な問題として捉え直したいもののどう捉えたらいいのかわからず悶々としている。で、なんとジャスト・フィットなタイトルを持つ論文をみつけて大喜びし、アブストラクトは理解不能だったが、勢い込んで読んでみた。
 いや、動機は間違ってなかったと思うんだけど… たしかに私が抱えている問題は、ある種の実験条件の割付の話で、しかし割付は完全には無作為化できておらず、分析にあたって割付確率の逆数でウェイティングしようとしていて、でもそこにはある種のバイアスがあって、それを診断したい、という話なんだけど… 蓋をあけてみたら、求めていたのとはまるきり違う内容で、途方に暮れた。
 意地を張って少しだけ目を通したけど、もうね… 地獄でしたよ…
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